極上に気持ちが良いのに症状が改善する技術 #03
ご訪問いただきありがとうございます!
Shioriです。
ご無沙汰になってしまい申し訳ないです。
4月5月は子供が週替わりに熱を出し最終的には私もインフル、副鼻腔炎とフルボッコな春を過ごしておりました。泣
毎年この季節は子供たちが体調を崩しやすいです。
園内での流行は仕方がないと分かってはいながらも自身まで感染してしまったのは完全に自分の体調管理ミスなので来年こそは!!!
家族全員健康に春を過ごしたいと思います!!(宣言)
さて、話は変わり前回の記事では、
「リメディアルセラピーってなんぞや?」ってところをお話しさせていただきました。
まだご覧になっていない方がいましたら、今回の記事の前にご一読いただけますと今回の理解が深まるかと思います。
今回はこのリメディアルセラピーで使われる数十種類の技術の中でも、基本中の基本となり、オイルマッサージ手技の中で最も重要とされる
”Swedish massage(スウェディッシュマッサージ)”について解説していきます!
《”スウェディッシュマッサージ”とは?》
スウェディッシュマッサージの歴史
スウェディッシュマッサージとはその名前にも入っているようにスウェーデンが発祥の地とされています。
1880年代にスウェーデンの医師Per Hnrik Ling氏によって開発されたオイルマッサージ技術です。
その目的として、当時のスウェーデンの長期にわたる戦争によって疲弊した兵士や国民を癒やし、元気づけるためにとの国王の命令のもと開発された治療技術と言われています。
私はこれを知った時に、日本古来の武術における柔術の「活法」とかなり類似するな、と感じました。
「活法」は骨折や脱臼などの治療法を指す言葉になるのですが、ほねつぎ/接骨として現代に受け継がれ、柔道整復師が施す治療法である柔道整復術として確立しました。
それに対しスウェディッシュマッサージもスウェーデンという国においては身体や心を痛めた方々を癒すための「治療法」として現代まで受け継がれ、多くの国民の健康を支える由緒あるオイルマッサージであるということが伺えます。
約200年という歴史の中でこのスウェディッシュマッサージは医師や専門家からも注目されるようになり、欧米を中心に世界中に広がり今ではあらゆるオイルマッサージの基礎とも言われるように
アロママッサージやスポーツマッサージ、リンパマッサージなどの原点として発展を遂げてきました。
日本という国においてはオイルマッサージというものはエステティックやリラクゼーションのイメージが強いのですが、世界に視野を広げるとこのような歴史があって既に確立された技術なのだと
改めて実感することができますね。
実際に私がリメディアルセラピーの国家資格を取得したオーストラリアでもスウェディッシュマッサージはリメディアルセラピーのメイン技術として民間医療保険の適用となっていることも事実です。
スウェディッシュマッサージの技術
そんな確立されたスウェディッシュマッサージの技術は、基礎医学を基に緻密に設計された数種類のテクニックを駆使していきます。
スウェディッシュマッサージを学んだことがある、もしくは受けたことがある方はご存知かもしれませんがこのスウェディッシュマッサージ、たまらなく気持ち良いんです!!!
モデルとして施術を受ける多くの受講生、お客様の9割が講座中に必ず一度は寝ています。笑
ただオイルを使って流す、揉む、ストロークをかけるだけでなく、
①しっかり筋繊維を捉えて
②骨をランドマークに
③あらゆる圧と方向/深さを駆使しながら
軟部組織に対してアプローチをかけていくので、
「不快感が全くない、そして効果がものすごく高い。」
これほどまでに極上のリラックス感を感じながら、かつ症状の改善に導くことができる技術は他に類をみないと私自身思っています。
使われるテクニックは、
Effleurage(エフルラージュ)
Kneading(ニーディング)
Friction(フリクション)
Squeezing(スクイージング)
Wringing(リンギング)
Compression(コンプレッション)
Vibration(バイブレーション)
と多くあるのが特徴なのですが、
これらを目的に合わせて各部位や身体状況によって使いこなしていくことで
血流やリンパ循環の改善、筋筋膜性疼痛の軽減、瘢痕組織や癒着の解消、自律神経機能の改善、軟部組織間の柔軟性/滑走性の向上 などなど
ここには書ききれないほどの多くのメリットが期待できるのです。
スウェディッシュマッサージを過去に一度でも学ばれたことがある方は、ただのリラクゼーションテクニックに留まっていませんか?
それぞれのテクニックの仕組みを理解し使いこなせるようになればスウェディッシュマッサージだけでももっと多くの不具合や症状に対応できるようになります。
《スウェディッシュマッサージを120%活用する方法》
スウェディッシュマッサージはサロン以外でも活用できる!?
このスウェディッシュマッサージの技術は、戦争によって疲弊した人々を癒やし、元気づける為の技術であったとお伝えしました。
そして、この技術の開発者はお医者さんであったんですね。
今となっては日本ではオイルマッサージはサロンで受けるもの、といった印象が根強くなっておりますが実はサロンの施術以外でもこの技術を活かすことができるんです。
(というか活かさない手はない!!)
というのも、スウェディッシュマッサージの真の目的はただのリラクゼーション(=癒やし)だけにとどまらず、
心身の回復(=リカバリー)という分野においても大きな力を発揮するので身体を酷使するライフスタイルである現代の人々にとって最も最適な手技療法になるんです。
とはいってももっと具体的な例をあげないとピンとこない方も多いかと思いますので、私のここまでの経験上スウェディッシュマッサージがかなり効果的であった!もしくは可能性がある!!と思った例をいくつか挙げていきますね。
スウェディッシュマッサージの活用例①
まずは私が最も得意とする分野であり、オイルケアを学ぶきっかけにもなった「アスリートケア」
走る・投げる・蹴る・打つ・泳ぐ・跳ぶ
ありとあらゆる動作を人間の限界まで追求し、
身体を酷使し続ける彼らの身体にとって”リカバリー”はトレーニング以上に重要な要素なんですね。
シンプルに、健康で不具合の無い身体状況でなければ常に限界を超えていくことは難しい。
しかし、トレーニングや試合によって身体は自ずとダメージを受けます。
そしてそのダメージはタチの悪いことに「蓄積」していきます。
栄養を摂って一晩寝れば回復する、といった単純なものではありません。
そこでそのダメージをいち早く最小限まで抑え、身体が持つ本来の自然治癒力を高めることこそが、最強のリカバリーであると私は考えます。
それを叶えることができるのが、スウェディッシュマッサージの技術。
そして、アスリートのリカバリーケアにおいて重要なポイントとして、
”身体を酷使した後なるべくすぐにケアを行うこと”
ここがその後のコンディションを左右します。
過去にトレーナー活動をさせてもらっていたラグビーの現場では練習後や試合後すぐにオイルを用いてリカバリーケアを行なっていました。
もちろん経口によるリカバリーも時間との勝負になってくるので、グラウンドで栄養を摂りながらマッサージを受ける、といった感じです。
ラグビーは走ることがベースとなる競技なので、
基本的には片脚2〜3分ずつくらいでリカバリーケアを施しそれをトレーナー1人あたり十数人対応する、というのが基本でした。
トレーナーの数が少なかったり業務上それが困難なのであれば、シーズン中や身体に負担がかかるトレーニング期間中だけなどでも良いかと思います。
リカバリーケアをした後の選手たちからは、
「足がめちゃくちゃ軽い」「攣らなくなった」「まだ走れそう」
などの声を多く聞きました。
あとは部分的に怪我後の瘢痕組織や癒着が気になる箇所にオイルを用いてケアを施すこともあります。
特にスウェディッシュマッサージの中でもフリクションテクニックは組織の伸張性や組織間の滑走性を出すのに最適なので可動域の改善や筋出力の向上などにも効果を発揮します。
オーストラリアで参加したプロラグビーチームの
シーズンオフ中のコンディショニングセッションでは、トレーニング前の微調整といった形で可動域不全や動きが悪い箇所をピンポイントでオイルケアを施す、といった形で行っていました。
選手もリラックスして受けることができるし
ポイントケアであればそこまで時間もかからないのでお互いの負担が少なく済むのも良い点だなと感じました。
全ては怪我予防の為。そしてパフォーマンスの向上の為。
身体が資本となる競技レベルの高いアスリートを見ているトレーナーさんや治療家さんにこそ取り入れて欲しいスウェディッシュマッサージです。
スウェディッシュマッサージの活用例②
もう一つの活用法としては、
「慢性痛や不定愁訴などの不調改善を目的としたケア」です。
スウェディッシュマッサージなどオイルを用いたケアの大きな利点として”血流の改善”がまず挙げられるのですが、そもそもの内臓機能が悪い状態で物理的に全身の血を流したところでまたすぐ元の状態に戻るのがオチだったりします。
施術をしてもらったその日は良かったとしても、
数日後にはまたすぐ症状が戻ってしまった、なんて経験、皆様にもあるのではないでしょうか。
というのも、慢性痛や不定愁訴が起こる原因の一つとして”血流不足”が考えられるのですが、それが起こる原因として腸機能の低下が大きな部分を占めてきます。
※もちろんそれだけが原因ではないのでクライアント毎の細かな問診や人によっては検査が必要となることをご承知ください。
現代では腸活と呈して「腸もみ」や「美腸マッサージ」など腹部をマッサージすること自体は流行しているのですが、そもそもの本質的な目的を持って施術をされている方はかなり少ないのではないかと感じます。
腸の機能が低下することで、血液の量と質が低下します。
血液の量と質が低下することで免疫機能や自律神経機能、ホルモンバランスなど人が快適に不調なく生活する上で重要となってくる”恒常性”が上手く機能しなくなってくるんですね。
○肩こりや腰痛、頭痛などの慢性痛
○疲れやすい、脳疲労がある
○冷え、むくみ
○怪我の治りが遅い
○イライラする、情緒不安定、鬱っぽい
○風邪をひきやすい
○生殖機能に不調がある
などなど、
現代の方にとっては誰しもが抱えるような不調は
根本原因として腸機能の低下が関連していることがほとんどです。
そこで、スウェディッシュマッサージは
腸機能が低下している根本的な原因を改善する為に必要なテクニックを応用して腹部に施すことが可能なんです。
人間の腹部というのは大事な臓器がたくさん存在しますので、知識の無い状態でむやみやたらに触ることはリスクを伴います。
解剖生理学の知識と、正確な触診技術を基に
安全で効果の高いスウェディッシュマッサージを適応することで慢性痛や不定愁訴などのあらゆる不調改善を目的としたケアに大きな力を発揮します。
今現在セラピストや治療家として活動されている皆様の中でお客様の根本的な不調の改善を目指している方がいらっしゃるのであれば、ぜひスウェディッシュマッサージを腹部のケアに取り入れて頂きたいです。
実際に私のサロンでも症状は人それぞれであっても9割のお客様に腹部のスウェディッシュマッサージを適応しています。
それほど症状改善の為には必要な技術であり、効果を発揮します。
《スウェディッシュマッサージはどこで学べるの?》
スウェディッシュマッサージの資格は海外国家資格である
現在日本においてスウェディッシュマッサージの資格というものは存在しません。
(民間資格として発行されている団体はあるかと思いますが)
なので、基本的にはオーストラリア現地の専門学校に通う、もしくは日本の提携校で授業を受けて認定試験に受かることで資格が取得できる、といった流れになります。(所要期間1年程度)
資格を取得したい!という方は、ぜひ現地の専門学校で学ばれたり、日本の提携校に入学して資格を取得されることをお勧めします。
(私も過去に日本の提携校で講師を務めさせて頂いた過去があります)
日本でもスウェディッシュマッサージを学ぶ方法はある!
ですが、
「もっと短期間で費用を抑えてスウェディッシュの技術を学びたい」
「資格はいらないけれど、現場で活用できる知識とスキルを習得したい」
「自分の持つスキルの効果をスウェディッシュで底上げしたい」
「オイルマッサージの技術を基礎から学び直して価値を上げたい」
といった想いをお持ちの方に最適な講座を、この度Vita Academyでご用意させて頂きました!
3日間の中でスウェディッシュマッサージの基礎から応用までを体系的に学び現場に活かす為の最短最速の講座。
Vita Academyでは普段は治療家さんやトレーナーさん、セラピストさんに向けてリメディアルセラピーを事業に導入する為の90日間の講座を展開していますが「Vitaのリメディアルセラピーをもっと気軽に学びたい!」
「すぐに現場に活かせるような講座が欲しい!」
との声を基に今回の講座を開催させて頂く運びとなりました。
そして、今回の開催は初となりますので、
通常受講価格より44,000円引きで受講可能な
【0期生特別価格】でのご案内となります。
お一人お一人を丁寧にご指導させて頂きたいので、少人数限定での開催となります。
まずは個別説明会でお話をお伺いさせて頂きますが、すでに数人からお問い合わせをいただいておりますので残りの枠はあとわずかとなっております。
※人数に達し次第0期生の募集は終了となります。
講座の詳細は以下のリンクよりご確認ください。
オイルマッサージの基礎として確立された技術であるスウェディッシュマッサージ。
それを長年の現場経験と独自で培った知識をもとに、更に実用的にそして効果的にスケールアップした"アナトミカルリラクゼーション"として皆様のスキルアップにお役立て頂けましたら幸いです。
オイルを用いた施術を提供されている方なのであれば、是非一度学ばれることを心からお勧めします。
この夏、最短最速でリメディアルセラピーの技術を取り入れたい方、本気でご自身の技術を底上げしたいとお考えの方、個別説明会でお会いできますことを楽しみにしております!!
Shiori
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