被虐待&ADHDの私がタイに出会って人生変わった話。〜高卒認定取得編〜
生きる活力を得て未来への希望に満ち溢れていたので、私は夢だった大学進学の為に高卒認定取得を決意した。
薬を飲まずしてバイトをしながらも、毎日図書館に通い勉強に励み、全ては順調に進んでいるように思えた。
しかしそんな中、また家庭内で事件が勃発する。その名も「DVゴリラ大暴走事件」。
父が昼間から煮込んでいたカレーを母が焦がしてしまったのが事の発端で、父は母を50発ぶん殴り、母は救急車で運ばれた。
翌日午前6時、インターフォンの音がなり玄関を開けると、そこには警察が立っていて、両親が結婚してから20年の時を経てついに父は逮捕されパトカーで署まで連れてかれた。
なんと私は父ではなく母を責めた。なぜなら我が家では「殴られる方が悪い」と教育されていたからだ。父が会社をクビになっては家計がままならないので、冷静に返った母は辛酸を嘗める思いで被害届を取り下げた。父は無事に留置所を出られたが、接近禁止命令が出ていたので、勤務先の会社の寮に寝泊まりする事になった。私は父のもとに結構な頻度で遊びに行っては母の悪口を聞かされ洗脳されていた。
私や弟達が父の味方をする事で家庭内でひとりぼっちとなってしまった母は、私に対してネグレクトをし始めた。無視や兄弟間差別など、バイトをしながら高卒認定の勉強を独りでしていた私にとって、母のネグレクトは父の暴力よりも精神的に辛かった。そんな中でも何とか自分を保ち、2017年11月、高卒認定試験に挑む。これはもちろんあっさりと合格した。次なる目標は大学受験だが、これ程日本社会に馴染めない私にとって、日本の大学に行く意味はあるのか?と考え、「海外の大学に行こう!」と思いついた。思い立ったらすぐ行動が私のポリシーなので、早急に資料請求やエージェントとコンタクトを取り始め、トントン拍子でマレーシア大学留学が決まった。
マレーシアは東南アジアの一国で、言語は英語、欧米に比べると費用が半分以下など、以前タイに行った私にとって東南アジアは馴染みが深かった。留学が決まってからは、再び母のネグレクトに耐えつつもバイトをしながら英語の勉強をし、なんとか半年間生き抜いた。そして2018年7月、ついに日本の地を離れる。
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