私の新規事業スタイル
『企業は人』と多くの先人が言いますが、私も企業の中にいる人が重要と考えて、行動して来ました。
私のスタイル
企業コンサルタントとして、新規事業開発の依頼を受けた際にはじめにすることは、企業内のリサーチです。
まず、代表者との面談、そのあと役員を紹介して頂きます。
その後、個人面談を大企業の場合、管理職以上を対象に、中小企業の場合、社員全員の面談を1人15分かけて行います。面談の頭に、3分程度のアンケートに記入してもらい、面談して行きます。
その中で、私が考える ”スターとなる人材” を見つけ出します。
その方法は、記載できませんが、必ず一人、スターを見つけます。
そして、その” スターとなる人材 “を中心として、新規事業開発を進めます。
何故、新規事業が必要か、企業にとって、今、何が必要か、どこに向かうべきかを理解してもらい、方向性とスケジュール感、事業内容、事業規模、期待効果等を共有して行きます。
この中心人物こそが、今後の企業の発展の礎となります。
私は、TSUTAYA創業時のアルバイト中心のローコスト店舗運営を実現する以前、婦人服専門店で当時、日本一の売上を誇る鈴屋の販売促進担当でした。
当時、全国300店舗強の婦人服販売で、年間売上430億の企業における、仕入れ額面で1億近い売上不振の在庫を期末までに処分して行く”不振在庫処分プロジェクト”を入社2年目で任されました。
全国の百貨店を“東京青山の鈴屋”のブランドを掲げて、1週間から2週間のバーゲンイベントを開催、バイヤーや演出担当と商品搬入、設営後は、私が一人で売り場を管理するという過酷な仕事でした。
社員は私だけで、全ての人員は、百貨店が用意してくれるパートさん、アルバイトさんでした。
私は、期間中のイベント成功を達成するために、売り場に配置するスタッフを適材適所に配置する必要があり、スタッフを真剣に面談する必要に迫られたわけです。
販売商品は、アクセサリーから、ブラウス、スカート、セーター、ワンピース、加えて、雑貨までと幅広く、接客販売から商品整理までの業務について、スタッフそれぞれの得手不得手を瞬時に見極める必要があったのです。
そのプロジェクトを、1年近く続けて、人を真剣に見つめることで、人材活用できることを学んでいました。
その経験があって、TSUTAYAの社員1名とアルバイト、パートさんで構成するローコストオペレーションが普通にできて、創業当初から、繁盛店を作り出すことができました。
話は戻りますが、新規事業開発を担当する1名と私で、その企業に必要な新規事業を共に作り上げてきました。
コンサルタントとして、ただ、事業提案するのではなく、併走するスタイルで、時には、コンサル先の企業に在席する方法で、企業内を活性化し、企業に貢献してきました。
今、現在、AIが急速に発展し、業務の効率化追求の時代的背景の中で、企業における人の存在価値が減少傾向にあるようにも見えますが、一人の “人の力“ が周りの人を活性化して企業が業績回復、発展する姿を何度も見てきましたし、ともに成功体験を繰り返してきました。
この新規事業開発スタイルが、多くの有能な企業人を生み出したこと、そして、その人達が企業を大きく動かしたことをあわせて、ここにお伝えしたいです。
新規事業開発のミソ
今、世の中にあったらいいなを見つける。そのためには、情報収集と時代の流れを肌で感じることが必要です。
それは、ファッションと似ていて、今年のファッショントレンドは？
といった感じで、今、この現在に必要な何かを探し出す。
日常の生活にある不便なこと、不満に感じたことを整理して、新しい何かを生み出すという方法で創造物にしてください。
くだらないと思う内容も、人の生活の役に立つ、そんな感じで形を変えたり、考え方を変えれば、新しい何かを生み出すことが出来ます。
何でも興味を持って、見て、触って、情報収集、情報淘汰して、考えてみてください。
創造事例
私は、新規事業開発としてこれまで、世の中にあったらいいなをいろいろ創造してきました。
携帯充電器ステーションサービス(2017)
会員向けShare Closet (2014.03.09)
TSUTAYAの新規業態としてのライフスタイルストア (2012 )
メディア複合型大型書店 (1992 )
24時間コミックインターネット複合カフェ ( 1995 )
コンビニフィットネス-TSUTAYA Tポイント会員向けサービス- ( 2007 )
リラクゼーションカフェ-職場と自宅の間としての第三の寛ぎ空間-(2002)
みなさんが、世の中の役に立つ新しい何かを生み出すことを願って。
ではまた、