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マンガの紹介・感想を自由に書いていく(その2)

この記事では、好きなようにマンガを紹介したりその感想を書いていきます。
作品の新旧に関わらず、その時紹介したいものを紹介します。

今回は3作品を紹介します。


デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い / 平方昌宏(既巻6冊)

◆どのような作品か

10年ほど前に「新米婦警キルコさん」を連載していた平方昌宏による最新作。

暇つぶしに人間界を滅ぼしに来た最強の悪魔デビィと暇を持て余す高校生の六郎が、人類の存続をかけて「暇つぶしの遊戯」で対戦するコメディ作品。

腕っぷしは強いがそれ以外はポンコツなデビィ、遊戯好きの六郎や友人のてまりに加え、時には他の悪魔も巻き込んで暇つぶしの時間は積み重なっていく。

◆ポイント

「暇つぶし」を題材としたライトなギャグ漫画ですが、デビィを始めキャラクターがとても個性的で魅力を持っています。

気楽に読めて、ギャグとしても面白い作品なのでとりあえず何か楽しいものが読みたい、という方にはオススメだと思います。

最新6巻には"あのキャラ"も登場します。

暗殺後宮~暗殺女官・花鈴はゆったり生きたい~ / 緒里たばさ(既巻3冊)

◆どのような作品か

美女の花園"後宮"を舞台に、見習い宮女である花鈴の奮闘や暗躍を描いた作品。

花鈴は友達を作るために宮女となったが、生来の人相の悪さや対人関係の不器用さ、そして何より父親が悪名高い権力者であることにより、周りからは警戒され孤立していた。

そんな彼女は病弱な幼帝の暁星と出会い、彼を守るために後宮に渦巻く陰謀に立ち向かう決意をする。

◆ポイント

中国の歴史上の後宮が舞台のモデルになっており、恋愛、バトル、ミステリーなど様々な要素を含んでいます。

主人公の花鈴は目つきが非常に悪く、かつギザ歯であるという特徴的な属性をもちながらも、性格は純粋でがんばりやさん。つい応援したくなるようなキャラクターです。

一方でタイトルに「暗殺」とついている通り、話の内容は中々にバイオレンスで花鈴自身も家柄由来の暗殺技術を巧みに繰り出し戦います。すべての派閥から命を狙われる立場の暁星を、果たして魔の手から救い続けることができるのか。

近年「薬屋のひとりごと」を始め後宮を舞台にした作品が話題になることが多い(ような気がする)中で、本作も目が離せない面白さを持っています。

血まみれリグレット / 鳩野マメ(全2冊)

◆どのような作品か

ある"7年前の事件"に対して強い後悔を抱えていた児童相談員のキヨは、その事件の遺族である少年の風太と再会する。事件により歪んだまま成長してしまった風太を目の当たりにしたキヨは彼に対してきちんと向き合う決意をするが、そんなキヨと風太の前に現れるのはまたどこか歪みを抱えた人物ばかりであった……。

◆ポイント

絵柄はなんとなく可愛いらしい感じですが、内容はサイコホラー一直線です。序盤こそ直接的な暴力の表現が多いですが、1冊目の中盤辺りから人物の内面的な異常性を表現する方向にシフトしていきます。

作者があとがきで「自分にまさか奇人を描く才があったとは」と述べている通りこの登場人物に関するサイコな表現は目を見張るものがあり、単に恐怖をかき立てるだけではなく時には面白おかしく、時には人物の悩みに寄り添うようにしながら描かれています。個人的には読んでいて松井優征先生の奇作「魔人探偵脳噛ネウロ」を彷彿させられました。

面白さの方向性が王道ではまったくなく、はっきり言ってかなり読む人を選ぶ作品だと思います。ですが、稀有なセンスの萌芽のようなものを感じたので今回紹介することにしました。

締め

今回は以上の3作品を紹介させていただきました。みなさんのマンガ選びの参考になれば幸いです。

(追記)
マンガ紹介の記事をまとめるマガジンを作成しました。
よかったら是非他の記事もご覧いただければと思います。

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