親が気をつけたい、わが子への接し方
私の経験から伸びていく子、成長を続ける子には共通点があります。
それは「自立」です。
自立というのは、主体性が高く、自分で考え、行動できる子のことを指します。サッカーは、試合になれば常に状況が変化する中で、自分で観て、判断し、プレーを実行していかなければいけません。
この力は、ピッチの中だけでは養うことはできません。具体的には、普段の私生活から行動や考え方を良くしていく必要があります。
以下3つのことは、子どもの自立を妨げる可能性がありますので親としては注意が必要です。
1. できないことばかりを指摘する
できないことやミスしたことばかり指摘をしていると、子どもは情熱を失い、興味すら薄れていきます。特に親がサッカー経験者でプレーについて関わりすぎると、親の顔色ばかり気にして主体性は養われていきません。
大切なことは技術は教えても、判断の限定や行動の強要はしないことです。親がアドバイスするべきことは、プレー面ではなく、人としての考え方の部分です。
2. 他人と比較する
チームやスクールの中で他人とわが子を比べることはやめましょう。その子にはその子の特徴があり、良さがあるので、他人と比較することは全く意味がありません。
他人と比較されることで育った子は、まわりと比べての自分の立ち位置ばかり気にするようになります。親が目を向けるべきところは、子ども自身の過去と今です。
1か月前より成長できているか、考え方がよくなっているか、そこに意識を向けさせましょう。
3. 失敗を先回りする
大人は経験がありますので、その行動がどのような結果につながるかある程度わかります。子どもが失敗しそうになったら、すぐに手を差し伸べていると子どもの成長機会を奪うことになります。
子どもも大人も失敗を経験して成長していきます。命の危険があることや人として正しくないことに関しては、きちんと教える必要がありますが、それ以外の失敗なんてたいしたことはありません。
ユニフォームを忘れて試合に出れない経験をした選手は、必ず荷物をチェックするようになるものです。
今一度、子どもの自立、考える力、成長機会を奪っていないか、関わり方を見直してみてはいかがでしょうか。
Vitaサッカーアカデミー代表
久保田健太
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