2021年にやったゲーム九選

※当記事は、「Anti-Aging Record Advent Calendar 2021」の記事になります。

ご挨拶

9選ってお前なんて中途半端な...いや10選にするつもりだったけどおススメ出来るゲームがあと一個思いつかなかったので...。

皆さまお疲れ様です、ViT4Lです。今年も終わりに差し掛かってきましたね。今年もコロナに振り回され続けた一年でしたが。この2021年、何か面白い出来事とかいい思い出とかあと成長だとか、皆さま有意義に過ごせましたか?僕は家でずっとゲームをしていました。就活もせずになにしてんだ。

という訳なので今年はゲームについての記事を書きたいと思います。特に今年から遊び始めたタイトルを中心に9作ね、プレイした感想の形で紹介していくつもりです。順番は適当です。

警告

18禁またはそれに値するであろうタイトルを扱います。
該当: Escape from Tarkov, サナララ, 銀色, GTFO

ネタバレはあるかもです。物語の核心部分にまでは触れないつもりですが見落としがあるかもなのでその点留意して下さい。

身内向けの記事です。ミスとかあったらゆるして。

#1 Wipeout Omega Collection

概要

反重力で浮遊するクラフトを操っていく独特な操作感とデザイナーズ・リパブリックが手掛けたハイセンスで未来的なデザインが特徴的なWipeoutシリーズ。その『HD』『Fury』『2048』と過去三作品をPS4向けにグラフィックを一新し纏め上げたのがこの「Wipeout Omega Collection」です。PSVRにも対応してます。

感想

自分は「Wipeout HD」に関してはプレイ済みです。この操作感もある程度慣れ親しんだものでそこまで新鮮さは感じませんでしたが、この「Wipeout Omega Collection」で購入の決め手となった、そして一番評価できる部分がなんといっても豪華な収録曲です。(作曲サークルらしい事を言った)

PlayStation公式がプレイリストを上げているので貼っておきます。しかしDeadmau5にThe Prodigyといった超豪華メンバーに加えて、なんといっても僕の大好きな音楽レーベル、Zerothreeの曲が4曲も入ってます!最高!

そういえばGT SportにもZerothree収録されてましたが、REALPROGとレースゲームの相性◎か???

ゲーム性について、先述しましたが過去作をプレイ済みなので新鮮味は特になかったです。触れたことないゲームモード(DetonatorとElimination)も面白いかと言われたら微妙だったので...今はZoneモードばっかりやってます。
一新されたグラフィックも、確かにクラフト選択画面とか見ていると凄い綺麗になったなと思いますが、ゲームの速度が速すぎるのと結局プレイするのがZoneばかりなのであまり過去作との違いは実感できてないです...。

あとキャンペーンのAI、ハードだと強すぎて歯が立たないので(加速アイテムが出ないとなかなか勝てない)その難易度も理不尽さがあります。

ただ、この癖になる操作感はこの作品でしか味わえないものだなと、滑るように進むクラフトをだんだんと操れるようになる感覚はすごい爽快です。

Zoneモードなんかもう脳汁ドバドバです。

あと忘れちゃいけないデザインも。
特にFeisarのクラフトが好きです。精力!!

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評価

「Wipeout Omega Collection」、Wipeoutシリーズの方が購入するには一番ピッタリな作品だと思います。この唯一無二のゲーム性を是非体験してほしいです!

#2 Sister Princess シリーズ

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概要

PS1でリリースされた恋愛アドベンチャー「シスタープリンセス」、12人の妹から一人お気に入りの子”マイシスター”を決め、みんなとメール交換をしたり町で出会ったりしてストーリーを進めていくゲームです。
「ある日突然、あなたに12人もの妹ができたらどうしますか?」というキャッチフレーズはこの作品のものだったりします。

PS1でリリースされた4作品を一つとしてレビューしていきます。

感想

めちゃくちゃ甘かった

マジでこの一言に尽きます。妹たちの好感度はゲーム開始時点からほぼマックス。シスタープリンセス冒頭での歓迎会のシーンからして僕たじたじでした。

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12人の妹、どの子も個性的で攻略しがいがありました。そしてどのシナリオも激甘オブ激甘、選択肢の分岐も一か所を除いて分かりやすくゲームに集中できました。緻密な伏線管理だとかどんでん返し、刺激的な展開とかはなく、単調に感じることもありましたが、逆に言えばこの激甘というコンセプトに則ったためだと考えられ、これはこれで安心感みたいなものがありました。

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キャラクターデザインは多少古臭いものの品質は高いですし、BGMも聴いていて心地の良いものでした。システム面にも不満はありません。

そしてなんといっても声優の豪華さ。堀江由衣さんや水樹奈々さん、川澄綾子さんや小林由美子さんなど、今でも現役で活躍されている方が多く参加しております。元から有名だったのかそれともシスプリのお陰でブレイクしたのかは声優に疎いので分かりかねますが、どの妹の声も聴きやすく可愛らしいものでした。

不満を覚えた点としては作品が進むにつれて、特に「Sister Princess 2 プレミアムファンディスク」では顕著でしたが、妹によってシナリオの量に若干差が出てきたり、「今日は何もせずに寝よう...」だけで終わるすごい露骨な水増しをするようになった事です。前者はそこまで気にしませんでした(マイシスのシナリオは良かったので)が、後者はテンポを悪くするだけだったのでやめて欲しかったです。

評価

やればやるほど妹たちに惹かれていく、中毒性の強い激甘ゲームです。現代の作品にも劣らない強烈なコンテンツ力を秘めたこのシリーズ、是非遊んでみてください。

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ちなみに僕のマイシスは...決めきれないけどやっぱ可憐ちゃんかな...。シスプリ初代ではちょっと子供っぽさがあったけど、シスプリ2での大人ぶってみたところだとかここぞという場面で見せるお兄ちゃんへの愛...萌えです。これは。咲耶も花穂も好きだけどね。悩みました。

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可憐.............................................................................................................................。

#3 Escape From Tarkov

前のゲームとの落差がデカすぎる。

概要

ロシアのゲーム会社、Battlestate Gamesによって開発中のFPSです。プラットフォームは現状PCのみです。リアルさに拘りつくした非常に硬派なゲームではありますが、そのゲーム性は銃の撃ちあいだけじゃなく、MMOやRPGのような要素も取り込んでおり、人によって様々な遊びかたをすることが出来ます。

感想

今まで様々なゲームを、特にFPSは人並み以上に遊んできたつもりですが、このEscape from Tarkovのゲーム性は今までにないものでハマりつくしてしまいました。あまりにも硬派すぎて一人で遊ぶのが怖かった為、基本はパーティを組んで遊んでいましたが、サブモニターでマップを見ながら探索したり、敵のいない間は雑談をしたり、周りが全滅して芝生の陰で震え上がったりと、今までのゲームにない唯一無二の体験が楽しかったです。

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遊び始めはアイテムロストに萎えてしまったり、クリアできないタスクに苛ついてしまったり、理不尽なヘッドショットやガチムチPMCに惨殺されたりいろいろありました。高難度に打ちのめされて、逆にこれをどうするか乗り越える手段を考えるようになってからこのゲームの面白さがあると思います。

ゲームの流れとしては、まずタスクを受注しPMCで出撃、タスク攻略の為に殺したり死んだりして帰還したあとは戦利品の管理や買い出し、物資不足の時はSCAVモードでガラクタ集め、そして必要なモノが集まったらまた出撃...というループです。

タスクの攻略がゲームの主軸ですが、序盤から中盤に受けるものの多くがモノを集めろだとか取ってこいというお使いです。敵を殺す必要のあるタスクもありますが相手の多くがNPCです。NPC相手のタスクは立ち向かうしかないですが、お使いタスクについてはそうではなく、夜の時間に出撃して闇の中に隠れながら進めたり、仲間に陽動を頼んだり、他のプレイヤーが帰還するまで森の中に潜伏したり、撃ち合いを避けるための方法があることに気づけるとスムーズに攻略することができます。物資に余裕が出来ると撃ち合いにも勝てるようになりますし...ここからのたのしいたのしいループに入るともうやめられない。

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2万の武器で80万の装備着ているBossNPCを倒した時のスクショです。笑いが止まらねえ。

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後は武器のカスタム性の高さや撃ったのサウンドや動作ですね、ミリオタじゃないので何が凄いとか具体的には言えませんが、他のゲームと比べて一発の重さが違いますね...武器のモデルを見たりカスタムするだけでも楽しいのがEscape from Tarkovです。

最適化が不十分だったり、ラグがひどかったり、後半のタスクが難しすぎるのばかりと不満点は多々ありますが、忘れちゃいけないのがまだ開発中ということ。今後のアプデでマップや武器などのコンテンツを追加し、バランスの調節や最適化も進めていくとのことです。

評価

確かに人を選ぶゲームではあります。バランス面で大味な部分もあり、理不尽な目にあって萎えることもしょっちゅうです。ただこの刺激的な面白さは是非体験してほしい...チームを組んでやるとずいぶんとやり易くなるので是非そうしてみてください。(ゲーミングPC持っている友達を5人集めるのは容易い事ではないですが)

カロリーの高いゲームなので最近は遊べてないですが、最近大型アプデが来たらしいのでやりたいですね。

#4 VALORANT

概要

2020年にRiot Gamesよりリリースされた5v5タクティカルシューター、オーバーウォッチのようなキャラクターベースのゲームデザインが特徴的です。

感想

「スパイク」と呼ばれる爆弾を設置する攻撃側とそれを防ぐ防御側に分かれ、最大25ラウンドを攻防しあう爆破系FPSのルールを踏襲しています。この作品と非常に近いカウンターストライクシリーズは遊んだことがあったので割と早く馴染めましたが、Apexとか出身の人はこのルールを覚える自体が大変だろうと思います...。

Valorantで活躍している選手の中で一番好きなTeam LiquidのScreaM選手のプレイです。ScreaMはイケメンだから好き。

このゲームの一番の特徴かつ魅力は何といってもその競技性の高さでしょう。スキル及び武器のバランス調整が高い頻度で行われており、ゲームバランスは高いレベルで安定していますし、なによりバトロワ系FPSと比べて運の要素が非常に少ないです。

つまり自分たちのチームの実力で勝敗がつくということ、勝ったときは自分頑張った!と喜べて、負けたときは自分は弱い...!と悔しくなる、競技性の高さがもたらす感情はめちゃくちゃ大きいです。まさにe-sportsだなと。

マッチングに関しても、他のゲームと比べたらまだちゃんと実力のあった相手と戦えている気がしますし、スマーフはともかくチートはほとんど見たことないですね。(アンレ勢並みの感想)

ランクシステムも機能していますし、初心者から上級者まで、幅広いレベル帯の人がこのゲームの競技性を楽しめるようになっていると思います。

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一個不満点、もちろんすごい頑張ってるんだけど、もうちょっと練習に関しての機能を増やしてほしいなぁと思ってます。現状射撃練習場やデスマッチでエイム練習が、スパイク設置や解除のチャレンジでプリエイムなどの練習が出来るほか、カスタムマッチでマップやスキル研究が出来るようになってます。でもリプレイ機能だとか大会のデモ再生だとか、あとエイム練習に関してももっとパターンが欲しいかなぁって思います。

動画を撮るしか自分のプレイが見返せないのは不便だし、大会見て勉強しようにもなかなか全体の流れが分からないし...まぁ実装めちゃくちゃ大変らしいですが、やっぱそれがあるCSGOと比較しちゃうんですよね(爆)

評価

勝ったときは嬉しいし負けると悔しい。Valorantには究極のe-sports体験があります。プレイするたびに勝ちたいというモチベーションは上がる一方なので、そのモチベが下がらないうちにもっといろいろ練習させてほしいです。まぁモチベ下がっても大会見るだけで楽しいですよ。VCT、Liquidが勝って欲しかった...。

最近アプデで追加されたキャラのチェンバーがすごい楽しいです。AWPerだけどジェットは苦手なので。

#5 Detroit: Become Human

デトロ!開けろイト市警だ!

概要

「HEAVY RAIN -心の軋むとき-」 や 「BEYOND: Two Souls」 などで知られるQuantic Dreamによって開発され、2018年5月25日発売にされた「Detroit: Become Human」、前前作から続いて今作も直感的な操作やモーションキャプチャによるリアルな人の動き、ドラマティックなカメラワークや鮮明なグラフィックが特徴的なアドベンチャーゲームです。今作では「コナー」、「マーカス」、そして「カーラ」の三人のアンドロイドの視点で物語が進行していきます。

感想

以前よりこのような「遊べる映画」スタイルのゲームはLife is Strangeやアンチャーテッドなどを遊んだことがありましたが、この作品の没入感や伝わる緊迫感は他の作品とは比べものにならないものでした。

従来のノベルゲームやRPG作品と違い、会話での選択肢のみでなく、自分の取った行動やQTEなどで物語が分岐していきます。ゲームオーバーが無く、例え主人公が死亡したとしても構わずストーリーが進行する以上、一つ一つの選択は重いものでしたが、特にこのQTEについて、この作品は使い方が上手いなぁと思いました。戦闘シーンなどでQTEが頻出しますが、その難易度が非常に絶妙。集中していればノーミス出来るけれども気を抜いているとミスが出てしまう。緊張感を出しながらもストレスになるほど難しくない、良い塩梅だと思います。

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あとは何といってもストーリーのクオリティの高さですね。捜査補佐アンドロイドとして人間と共に働く「コナー」、渦中の中、子供を守るために奮闘する「カーラ」、そして変異体として生きる為、人に反旗を掲げた「マーカス」、この三者からの視点で事件は描かれます。変異体対人間の構図を一方から描くことなく、時に主人公同士が戦う展開があったりと、傍観者である私たちに訴えかけている、考えさせられる作品です。

エンディングは多数ありますが、そのどれが良いとか悪いとかは作品内で定まっていません。なかなかスッキリしない終わり方が多いですが、答えの無い問題ゆえだと思います。この割り切れなさも私は魅力的に感じました。

唯一、カーラ編だけ最後の選択肢が少なすぎる気がしましたが、それ以外特に不満に思う事なく二週プレイしました。セーブ箇所からやり直すことが出来ないのでやり尽くすには時間が足りないのですが、これはシステム上仕方がないかなって気はします...。

評価

ロボットと人との関係性をテーマにした作品は多々ありましたが、この作品ほどそれをリアルに描写出来たものは無いと思います。アンドロイドの登場が人間社会に及ぼすであろう影響や問題を様々な視点から見ることが出来、考える機会をも与えるこの「Detroit: Become Human」、正にアドベンチャーゲームの傑作でしょう。是非遊んでみてください。
推しの配信で見ちゃったよ~って方も多いと思われますが、前述した通りエンディングの種類が非常に多いため見た後でも買う価値あると思います。

#6 Paladins

概要

2016年より米国のHi-Rez Studiosによって運営されているキャラクターベースの5v5アクションシューター。基本無料ということに加えてコンテンツの追加が今でも頻度高く行われており、特にプレイ可能なチャンピオンの数は現在では52人と、見た目スキル共に個性豊かなキャラクターが揃っています。

感想

FPSやってる方がこのゲームのプレイ動画見ると「これオーバーウォッチじゃね...?」ってなると思います。まぁ実際似ている要素もあるのですが...でも遊んでみると全然ゲーム性に違いがあったのでそれも解説しながら述べていきます。

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まずはゲームのルールから、主にシージと呼ばれるゲームモードがPaladinsの基本です。チームフォートレス2やオーバーウォッチのペイロードと見た感じは似てますが、違う点は攻撃と防衛に分かれることなく一つのサイトを奪い合うことから始めるところです。

サイトの制圧に成功したチームは1ポイントを得た後ペイロードを獲得、攻撃側としてそれを押すことに成功すればさらに1ポイント。しかしながら失敗した場合は防衛側に1ポイント与えてしまいます。それを繰り返し、最終的に4ポイントを先取したチームが勝利というラウンド制となってます。

トータルの試合時間としては長くて20分ほどではありますが、1ラウンドに掛かる時間は3~5分ほどで非常に進行が速いです。マップの狭さやダメージキャラのバランス、あとスポーン直後に乗れる馬など要因は多々ありますが、一番の理由としてはオーバーウォッチにはない「フランク」という役職が定義されていることでしょうか。(近いキャラとしてはトレーサーやゲンジがそれにあたると思います)

「フランク」はその名の通り、孤立して敵陣に飛び込み横からキルを狙い、試合の流れを掴む役職です。高火力高機動力で自己回復スキルなどを備えたキャラがほとんどです。

代表的なのはこの「スカイ」ですかね...透明化スキルで敵の横に忍びこみ、至近距離で威力を発揮するクロスボウを相手に撃ちこみキルを取っていくキャラです。ウルトで発射する爆弾は非常に高威力、それ一つで敵チーム全滅も狙えるポテンシャルがあります。

膠着状態を作らせず、ハイスピードな試合展開を作り上げるこのフランクは、Paladinsの持つ違いの一つといえるでしょう。個人的にはこのスピード感のある戦闘が非常に楽しくて、かつ失敗してもラウンド制ということなので切り替えられるPaladinsのシステムは好きです。

あとキャラクターが魅力的なことですね。どのキャラも唯一無二の性能で使用感が全く異なる為、今のキャラに飽きたら新しいキャラを練習しようと、常に新鮮な気持ちでプレイできます。ちなみにバランスが取れているかと言われたら微妙ですが、少なくともカジュアルではどのキャラも問題なく使えます。

魅力的というのはスペック面だけでなく、その見た目や提供されているスキンのデザインもそうです。

Paladinsのアイドル、ヒーラーのYingちゃんです。かわいい。

洋ゲーのキャラとは思えないほどかわいいですよね。

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これはシーズンパスで入手可能なスキンですが、君DLsiteにいたよね?

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特殊な癖をお持ちの方をターゲットにしてます?

このように見た目も個性豊かで楽しいです。他にも亀や木や妖精に筋肉悪魔など、人以外の種族も揃っています。こんなに種類があるのですから、ビジュアル面でもお気に入りのキャラを見つけられるんじゃないかなと思います。

ゲーム性のみならず様々な点に魅力のあるPaladinsですが、不満点として挙げられるのは運営のやる気のなさですかね...スコープ感度がゼロになったり銃声が鳴らなくなったりといったバグが以前より報告されているのに一向に改善しなかったり、ラグで弾が当たらなかったり、日本鯖がまともに機能していなかったりと、まぁめちゃくちゃな状態です。

特に最近、アプデで追加されたAzaanというタンクキャラのバランスが崩壊しており、その点でも多く不満の声が見受けられました。

評価

決してオーバーウォッチのパクリではなく、唯一無二のゲーム性のある作品です。どのキャラを使っても本当に楽しいですし、FPS好きな方は是非プレイして頂きたいですね...もっと運営には頑張ってほしいと思いますが。

自分はYingやCassieをメインに、最近はSaatiやCorvusなども練習しながらカジュアルメインで遊んでます。無課金でもストレスなくキャラ解放できますし、気楽に遊んでみてください。

#7 サナララ

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概要

2005年4月にねこねこソフトから発売されたアダルトゲーム。一生に一度、誰もに願いを叶えるチャンスが訪れるという「システム」がある世界、「システムの享受者」とそれを導く「ナビゲーター」という繋がりとなった男女達によって繰り広げられるエピソードが4章収録されています。

原画に”魔法少女まどか☆マギカ”などで知られる「蒼樹うめ」の双子の姉である「藤宮アプリ」が参加しております。

また、2012年にヒロイン追加と音声再収録を行った「サナララR」がリリースされています。(未プレイ)

感想

「みずいろ」や「120円の春」などの作品で知られるねこねこソフト。多くの作品が「日常」を題材としており、淡い感情の変化やヒロインと主人公の繋がりに焦点を置いているのが特色のメーカーです。人に紹介する時に、「Key作品がとんこつラーメンなら、ねこねこソフトは塩ラーメン」って言ったことあるけどこれが一番秀逸な例えだと思います。あっさりしてるものの、飽きの来ない面白さがあります。

今作では「システムの享受者」と「ナビゲーター」という奇妙な関係の下、システムの機能によって一時的に世の中の流れから切り離された、主人公とヒロイン二人だけの世界でシナリオが進行していきます。

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上の写真の少女は第一章のヒロイン、”椎名 希未”です。ナビゲーターとして主人公を導く必要がある彼女、ただ人見知りが激しいがゆえになかなか近づけずにいます...逃げたくても逃げられないこの世界で頑張る希未がとてもカワイイです。

笑いありエモさありの上質なシナリオでした。システムについての解説もこの章でなされますが、過去の話なども交えながら進むため分かりやすく、丁寧で好印象です。

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第二章のヒロイン”高槻 あゆみ”です。今回は主人公がナビゲーター側、主人公と彼女は昔からの幼馴染という繋がりがあります。ねこねこソフト伝統の幼馴染ヒロインがここで登場。菓子作りが趣味で好物はキウイフルーツ。

ネットの反応を見る限りこの章の評価はあまり芳しくない印象を受けましたが、実際プレイしてみると面白かったです。なんなら一番ねこねこソフトらしいシナリオな気がします。

CGや文章自体のクオリティは高く、ダレないテンポで進む為飽きずに最後まで読み進めれました。確かに起伏に乏しい感触はありましたし、システムの設定を生かしきれていない気がしました。幼馴染とのすれ違う恋模様を描くなんてのもありきたりかもしれません。ただ個人的にはこんな単純なスト―リーが一つくらいあっても、それはそれで清涼剤的な存在になって良いんじゃないかなと思います。キウイ可愛いよキウイ。

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第三章の舞台は夜の学校。ヒロインの名は"三重野 涼"、主人公はナビゲーターとして彼女との対面を果たしますが、突飛な彼女のお願いによって、この夜の教室で二人だけの「学校ごっこ」が始まっていきます。

明るくて妙なテンションの彼女、対称的に過去のトラウマによって影がある主人公。半ば強引に始まった二人だけの「学校ごっこ」、何故彼女がこんな深夜の学校にいるのか、何故こんなごっこ遊びをしているのか、そして彼女の願いとは何なのか、1限から4限、昼休みを挟んで最後は6限へと、時間が進むにつれ謎が明らかになっていく...って感じのシナリオです。

この章が一番泣けますね。まぁこれもプレイしているうちはありきたりな話のように思えましたが、だんだんと謎が解けていき秘密が明らかになっていく進行が良く出来ていました。そしてラストも、個人的には予想外なものに感じましたが、今考えるとまぁこの終わり方が一番かなって思います。

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第四章で登場するヒロインの名は"矢神 由梨子"。趣味は絵を描くこと。彼女がシステムの享受者であり、今回もまた主人公がナビゲーターとなるのだが、この主人公がなかなかの曲者。ナビゲーターとしての権利を濫用し、人の願いも叶えずに誰からも相手されない世界で気ままに生きているような男です。今回もまた勤めを放棄し逃げようかとする主人公ですが、ひょんなことで彼女と自分の共通点を見たことで考えが変わっていく...そんな感じのシナリオです。

最終章という事もあり、システムを応用するようなキャラが登場しますが、基本的にはこの章もあっさり。分かり易くてそれでまたエモいストーリーです。そして「サナララ」というタイトルの意味もこのシナリオで明かされていきます。

この章に関しては感動したというよりエモかったの方が適切なんですよね...なんとも言えない甘酸っぱさとか寂しさとかが入り混じって...すごい、なんか、いいなぁ...ってなる章です。語彙力と表現力がカスすぎる。

評価

以上で全四章プレイした感想です。何より「サナララ」を全部クリアし終わって感じたこと、それは読了感の爽やかさですね。刺激の強すぎる表現やドラマティックな展開が無いこと、謎を残さずしんみりと終わっていくことで、後腐れなく「面白かった!」という感情だけが残ってくれます。より刺激的なコンテンツが増えつつある昨今、あえてこのような爽やかなゲームをプレイしてみるのはいかがでしょうか。

ねこねこソフト自体大きな特徴が無いのが特徴みたいなところがあるので、その魅力を伝えるのってめちゃくちゃ難しいですね...。

ちなみに4人の中だと二章ヒロインの高槻 あゆみちゃんが好きです。

#8 GTFO

打って変わって超刺激的ホラーゲームです。

概要

10 Chambersによって開発された協力型ホラーFPS。4人でのプレイを前提に、非常に高難度なゲームバランスが維持されていることと、独自の"Rundown"システムによって定期的にコンテンツが更新されることでプレイヤーは常に新しい体験することが可能であるのが大きな特徴である。

2017年にトレーラーが発表され、2019年に早期アクセスを開始。そして発表から約4年の時を経た2021年12月に正式リリース。

感想

概要に述べた通り非常にハードコアなゲームです。最近のアップデートでBOTが追加された上、一応はソロでのクリア動画もネットに上がっている為、フルパじゃないとクリア不可能、という訳ではないのですが、快適なゲーム体験の為には知り合いを集めてプレイすることをお勧めします。

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Wardenという謎の人物の命令を受けて、上記のような陰鬱な施設内に入り込み任務をこなしていきます。モノを回収してこいだとか、施設を直してこいだとか、奥までの道のりを探してこいだとか...まるで何処かのDクラス職員みたいな事をやらされていきます。

そして道中にはバケモノが大量に。此奴らをステルスなり銃撃戦なり爆弾、タレットなどのツールで対応していくのですが、これが非常に難しい。

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敵の隙間をだるまさんが転んだの要領で進み、隙きを見て頭部を鈍器で粉砕するのがこのゲームのステルスなのですが、まずこれがもう高難度。少しでも気を抜いて敵に気づかれるともう大変。部屋にいる敵全員を起こしにかかるので、1ミスだけでミッション失敗まであります。

やっとステルスのやり方を覚えた!だが次に牙をむくのはまさかの施設自体。ALARM DETECTEDっていかにもヤバそうな赤文字が表記された扉が道中登場します。そしてご想像の通り、開けようとした途端に警報が鳴り響き、どこからともなく大量の敵が押し寄せます。爆弾やタレット、あとトリモチなどで敵の流れを抑え、アラームを止めるために対処していくのですかこれもまた難しい。弾やツールの数が有限なので効率よく敵を倒さなけば物資不足でゲームオーバーです。

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このゲームの凄いところについて。高難度が売りのゲームは時にストレスフルな体験になりがちなのですが、攻略法が一つに定まっておらず、また難易度調節が秀逸なために自分たちオンリーの戦術を編み出して行けることです。

あの敵がどうしても苦手だ…ってときはその敵対策の装備を4つ持ち込んで他はどうにかするでも良いし、逆にあの場所のステルス苦手だ!って言うのならば最初から銃をぶっ放しちゃうのも戦術です。トライアンドエラーを繰り返すたびに、「このやり方は楽だな」とか「これ難しいからゴリ押しするか」とか、得意不得意に合わせてある程度やり方を変えられるこのバランスの良さが絶妙です。

この高難度なゲーム性の他に、協力プレイゲームでありながらもちゃんとホラーゲームとしての要素も両立できていることがまた魅力的なポイントです。施設全体の雰囲気が非常に不気味。採掘施設から研究所まで様々な環境が登場しますが、どのマップも作りが非常に精細で創造を掻き立てるものばかりで、見て回るだけでも楽しいです。

評価

先述したとおり4人プレイが前提で、かつ高難度なゲーム性であることより非常に敷居の高いゲームではあります。基礎的なステルスやアラームの乗り越え方を理解するまでなかなかクリア出来ないですし、1プレイに1~2時間は掛かることもまた大変であります。

ただクリアした時の達成感や連携が上手くとれた時の嬉しさは格別なものです。この冬休み、ご友人と共にこのゲームにチャレンジしてみるのはいかがでしょう?

#9 銀色-完全版-

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概要

2000年8月にねこねこソフトより発売された「銀色」。どんな願いでもかなう「銀糸」とそれを巡って引き起こされた悲劇を4章のオムニバス形式で描いた作品。キャッチコピーは、「眩しかった日のこと…そんな夏の日のこと...」。

「銀色-完全版-」ではCG,BGMを追加、さらに追加シナリオとして第5章「錆」と幕間が収録された。

感想

ねこねこソフト二回目の登場です。ねこねこソフトの解説はサナララの項で述べた通りですが、この作品だけ、この銀色に関してはなかなかイレギュラーな存在だと感じております。

軽くネットの声を見るだけで「泣きゲー」、「鬱ゲー」の評価を得ているこの作品ですが、実際にプレイしても全編通してシリアス一辺倒。扱っているテーマ上仕方ないものだと思いますが、刺激的な描写がねこねこソフトの他の作品に比べて非常に多く、辛い気持ちでプレイしていました。

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第一章の登場人物"名無し"です。本当に名前が無いんです、つらい。そして主人公は野武士。縄張りの峠で通行人を殺し、奪った食料でただ惰性で生きている男です。生きているのか死んでいるのかも分からない二人...そんな二人が出会った事で変わっていく主人公と"名無し"、その感情の変化が美しく、そして儚いです。

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2章のヒロイン"狭霧"です。主人公はやんごとなき家柄の三男。父の命令で地方出向に出た先で彼女と出会い、お互い惹かれていくのですが...。

この章は...ラストシーンでの”狭霧”の台詞が余りにも衝撃すぎて、呆気に取られてしまいましたね。”狭霧”という人物の決意の強さ、周りの悪意を知りながらも、たとえ主人公が説得しようとも、それが自らの役割だと意思を貫く生き様はどこか狂気じみていて、また美しかったです。

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第三章では”佐々井朝奈”とその姉”佐々井夕奈”の姉妹関係を軸に物語が進みます。亡くなった両親が残した食堂を姉妹で切り盛りしていたのですが、その朝奈、仕事ばかりの姉を不憫に思い、どうかお姉ちゃんいい相手が見つかりますように...と、母が残した「願いの叶う首飾り」に祈ります。その結果、夕奈は帝国陸軍将校の”鍋島志朗”という男と出会うことになるのですが...。

この章は「銀糸」の恐ろしい側面に焦点を置いたシナリオですね。最初は姉の為を思っての行動だったはずなのですが、因果律を捻じ曲げ願いを叶えた反動か、夕奈の精神は蝕まれていきます。最終的に上の写真のようなヤンデレへと変貌するのですが...ちなみに夕奈がエロゲ界初のヤンデレヒロインらしいです。(諸説あり)

崩壊していく姉妹の絆を見ていくのは辛かったですね...そこに悪意は無かったはずなのに...あと志郎くん、もうちょっとうまくやれたのでは?

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第四章で登場するヒロインの名は”篠崎あやめ”、父親が経営する喫茶店でウェイトレスをしています。とある出来事をきっかけに言葉を発せなくなった彼女、ホワイトボードで普段会話をしてます。カウンセリングの効果も無く、落ち込みがちだった彼女ですが、主人公との出会いを通じて元気を取り戻していく...という感じの話です。

ただこの第四章は、過去に「銀糸」が作られたその経緯も並行して語られます。当主の命を受け、人々を救うため忌むべき技を用い「銀糸」を作ることとなった大井跡、そして彼の恋人となった”あやめ”、過去と現代、二人のあやめの物語が描かれます。

第五章...「錆」についてですが、完全版で追加されたこの章で残されていた多くの謎が解明されていきます。第一章で登場した「名無し」の出生秘話、「銀糸」にかけられた最初の願い、などなどが語られていきます。

ただ、この章では非常にショッキングな描写が多く、また救いのない、惨たらしい話だったため、辛いを通り越して心が痛かったです...ほんとに。

評価

ねこねこソフトの作品自体、人物の感情描写に特化しているものが多いですが、特にこの作品のように刺激的で尖ったテーマを扱う場合でも、その点に優れていることに驚きでした。第二章の狭霧の覚悟だとか、第三章の変貌した夕奈の言葉、「銀糸」という存在に翻弄される人々を丁寧に描くこの「銀色」、とんでもない作品だと思います。是非遊んでみてください。

終わり

終わりです。ゲーム、やれ!

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