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Apple HomePod スパイク・ジョーンズ監督

最初に壁が伸びる瞬間はびっくりした人も多いはず。世界中の映像制作者が驚いたはず。AppleHomePodのコマーシャル。カンヌライオンズ2018グランプリでもあり、教科書に載るような作品でしょう。

良いビジュアルストーリーとはコントラストを作ること。

雨が降っていて暗くて黒い服で悲しそうでライトも最小限で彩度の少ない最初のシーンから、HomePodで音楽をかけることで、だんだんと明るくカラフルでエネルギーに溢れた雰囲気を数分で伝えている。

メイキングもめちゃ面白い。テーブルや壁はセット全体を動かして、分身する二人のダンサーも、オフカメラダンサーも使いVFXを最小限に使って、ほとんどが実物。

歌って踊ってカメラも撮るスパイクジョーンズ監督の演技指導も面白い。足のあげ方からコップの傾きまで、ライトの光り方まで細かく指導してる。

最後の商品カットも手持ちで微妙に揺れてるというのも面白い。クライアントからフィックスで撮って欲しいと言われそうなところだけど、ダンサーの動きまでの手持ち撮影とマッチして、最後に吐息が聞こえるというのも素晴らしい。

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