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保育園義務教育化(著者:古市憲寿)

もし保育園が義務教育になったら…? 『もしも保育園が義務教育化されたなら…』子供の学力は向上し、児童虐待は減少し、景気も向上? もう世界では始まっている!!社会学者・古市憲寿が提言する、母や子供、日本を救う少子化対策!(Amazon内容紹介)

国立社会保障・人口問題研究所の予測によると、日本の総人口と少子高齢化率は2050年に約9500万人、15歳未満の割合が8.5%、そして65歳以上の高齢者の割合は何と40%と予測されている。こうした状況もあるせいか、日本では、2019年10月から幼児教育の無償化が始まり、少子化問題に歯止めをかけようとする姿が見受けられる。しかし、本書を書いた古市さんは、そうした諸々の対策より最も効果的な手法として、保育園の義務教育化を提案している。

そこで、保育園を義務教育化するメリットを本書から一部抜粋して紹介してみようと思う。

・「義務教育」にはみんなが従う
→「義務教育」と呼ぶことで、子どもを保育園に預ける時の「後ろめたさ」を感じてしまう人の抵抗感を軽減できる。

・保育園義務教育化は人生の成功者を増やす
→教育経済学の分野では、「子どもの教育は、乳幼児期に一番お金をかけるのがいい」というのが定説となっており(詳しくは第2章)、「非認知能力」も集団の中で磨かれる
※実際に世界を見ると、フランスでは3歳からの保育園は無料、イギリスや韓国では、義務教育の年齢を5歳にまで引き下げている。さらにハンガリーでは、2014年から、3歳から16歳までが義務教育となり、国が幼児期の子どもの発達に責任を持つことになった。

・保育園義務教育化はコスパがいい
→子どもの時に良質な保育園に入れる人が増えれば、その社会は犯罪者や生活保護受給者が減る為。

など

このように著書では、数々の保育園を義務教育化するメリットを挙げているが、全国のお母さん方の子育ての苦労と大変さを踏まえた上での構成になっている点はとても心に響く。

保育制度に関心のある方は、是非読んでみてはいかがだろうか?






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