No.3 両眼視機能検査 【検査1番】 【問診/知っておきたい眼疾患ベスト3】
現代は、デジタル社会が加速し今や子供から大人までスマホやPC、タブレットが日常的な毎日になりました。
様々なシーンの中、これらの機器の加速度的な普及で、人間の「見る」ための機能が疲労し、その疲労が蓄積され、機能そのものが上手く働いていないケースをよく目にします。
主な症状としては、「遠方が見えづらくなった、スマホやPC文字にピントが合わない、疲労する」などが主な症状ですね。
これが現代社会の現実です。
検眼技術者は、この状態を「メガネ矯正で改善させるのか、また一時的な目の疲労なので視機能トレーニングで改善させるのか」を、これから紹介します「両眼視機能検査」で判断していきます。
■ 両眼視機能検査検査手順
【1】問診
【2】予備検査
・輻輳近点(NPC)
・調節近点(NPA)
・カバーテスト(CV)
【3】自覚検査
【4】遠方水平眼位検査(#8)
【5】遠方ベースイン(BI)プリズム負荷テスト(#11)
【6】遠方ベースアウト(Bo)プリズム負荷テスト(#9 / #10)
【7】遠方上下斜位テスト(#12A)
【8】遠方上下開散力テスト
【9】近方水平眼位検査(#13B)
*AC/A比の計測
【10】調節ラグテスト(#14AB)
*調節関連の判定(年齢別/左右/両眼判定)
【11】近方ベースイン(BI)プリズム負荷テスト(#17AB)
【12】近方ベースアウト(Bo)プリズム負荷テスト(#16A)
【1】問診
検眼を始める前に必ず行うことは "問診" ですね。これは、どんなに優れた検査や処方するより一番重要な内容になりますので、必要な内容は、可能な限り聞き取りを行ってください。
①一般的な情報
氏名・生年月日・性別・職業などを伺います。年齢と職業は特に重要な内容です。老視が始まる年齢なのか、調節力の年齢平均の予測を立てられます。
職業は普段どのような視環境にあるのかを参考にします。
➁目の症状について
現在の目の症状について伺います。どのようなシーンで見えにくいのか?
運転中や授業中、スマホやPC画面、趣味や特定距離(50~100cm)など
また目の疲労について? 疲労の部位(目、肩、首)、どのような時に疲労を感じるかなどを詳しく聞きます。
➂現在使用中の眼鏡について
新たに眼鏡を処方するには、現在使用中の眼鏡の度数や調子、使用頻度、見え具合などが非常に大切なデータになりますので、詳しく様子を伺ってください。
④仕事・趣味に関する情報
〇職場環境に関して
職場の照明や仕事の内容(運転・事務・PC・特殊なモニター)など、デジタル機器を注視する場合は、使用時間や使用頻度などを詳しく聞く
〇趣味に関して
” 運動系の趣味、デジタル系の趣味(ゲーム)、または読書、音楽、裁縫、絵" など「眩しさ環境か長時間のピント調節を強いる趣味なのか、特別な距離を見る趣味なのか、特別な色を見る趣味なのか」処方やレンズ選定で非常に重要になりますので詳しく聞いてください。
➄目の疾患についての情報について
眼は「体の健康の窓」とよく言われるほど全身病の影響がでやすい器官で、それにより視機能が損なわれることが良くあります。目に影響が出やすいと言われている目の疾患です。検眼技術者は、これらの疾患がどのように目に影響がでてくるのか、知っておくことが非常に重要です
♦特に注意が必要な内科疾患~眼疾患について♦
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