【JR因美線・若桜鉄道・日交若桜線 共通パス実証実験】成功させるために今回の実証実験の意味を伝えてみる。
若桜鉄道全駅経由非公認ハーフマラソン大会(通称:わかてつハーフ)実行委員会の実行委員長兼事務局長の垣本です。先日、JR因美線と若桜鉄道、日本交通路線バス若桜線の共通パスの実証実験についてnote記事を書きました。
実証実験に参加することは決めてたけど
最初は半額助成してくれるモニター募集もあるから一度利用してみようかなという程度の関わり方で考えていました。
ところがある休みの日にいつものようにやずわかさ谷エリアを走っていたところ、高校の陸上部の同級生の福田県議が車で通りかかり、実証実験の参加者が非常に少ない事を教えてくれました。今回需要がないという結果になったら次はないとも言っていたので、「わかった。絶対に成功させよう!情報発信してみる!」と言ってその場はわかれました。
とはいえ、次の日から仕事が始まると毎日忙しくまとまった情報発信のための時間を取ることができず、2〜3日経ちました。
それでも何かやらなきゃ
そんな中、また帰りが遅くなった夜に、それでも意思表明だけはやろうとFacebookにこんな投稿をしました。
実証実験は始まって一ヶ月程度経ちますが、その意味はあまり説明されてないため理解している人はほとんどいません。まずはその意味だけでも使えることを始めてみようと思ったのでした。
この投稿をするまではとりあえず意思表明して明日何かしようと思っていましたが、「ちょっと待てよ!このスタイルで短文を投稿するのならすぐできないか?!」と思ってそこから同じスタイルでの短文の連続投稿が始まりました!
以下に連続で投稿した短文の内容とその補足説明を書いておきます。
1.実証実験は12/26まで、スマホが定期券に❗
まずは期間がいつまでかが重要です。その上で一番目新しいポイントとしてアプリが定期券になることを書いてみました。
おサイフケータイじゃないとダメかと聞かれたことがありますがFeliCaは不要です。
tabiwaというアプリが対応しているスマホであれば大丈夫です。
ただスマホアプリを使うだけでMaas実証実験というのも???と言う気はします。
バスと鉄道の時刻表はPDFで提供されています。
2.鳥取〜若桜間が鉄道14往復バス15往復で合計29往復
鳥取〜若桜間は鉄道だけだと14往復、バスだけだと15往復ですが、合わせると29往復でかなりの本数です。単純計算で1時間2〜3本となりかなり利便性は高まり、会社の場所や学校の場所がちょうどよければ、通勤や通学に使えるレベルになりそうです。
学校や会社がJRの駅や日交バス若桜線の走っている国道29号沿いにある方はメリットがありますので、実証実験の参加を検討してみてください。
実は若桜鉄道区間より、郡家や東郡家駅周辺の方が線路とバス路線がすぐ横を走っているのでメリットが大きそうな気もします。実証実験に参加して車に乗らない快適な生活を一度体験されるのもいいと思います。
東部広域公共交通網形成計画では若桜鉄道と日本交通バスとの運行間隔調整も含まれていましたが、今回は実現していません。運行間隔調整までできれば、さらに利便性が上がるので次回に期待したいと思います。
ちなみに鳥取〜郡家間は若桜線のバスでなくても同じコースのバスであれば利用できるそうです。
3.5日間乗り放題で鳥取-若桜4400円
5日間バス鉄道乗り放題で鳥取郡家間1700円、郡家若桜間2700円、鳥取若桜間4400円となっています。それぞれ1日あたり340円、540円、880円です。
隼の場合、バスと鉄道の往復で1000円ちょっとなのでモニターなしで考えると金額的には微妙です。鳥取-若桜間も4400円と、鳥取郡家間と郡家若桜間を単純に足した価格です。
東部広域公共交通網形成計画では乗り換え割引も含まれていましたが、今回は実現しませんでした。次回があれば、ぜひ実現して今回のデータとの比較で効果を測るのがいいと思います。
4.定期所有で+1,000円で5日間鳥取-若桜乗り放題
現在鉄道かバスで通勤されていて定期を持たれている方は500円または1,000円プラスすることで両方が5日間乗り放題になります。1日100円か200円足せば両方乗れる計算ですが、毎日どちらかに乗っている方がもう一方に乗ることは少なそうなので、これは5日連続のパスではメリットは少ないでしょうね。
回数券であれば需要はあると思います。
5.実証実験はデータが取れたら成功?
今回実証実験をすると言うことは、データを取ることが目的ですので、それができれば成功と言うことになります。以下のようなデータが取れたらいいと思います。
・対象となるターゲットでどの程度のニーズがあるのか?
・参加した人はどのような感想を持つのか?
・参加しなかった人はなぜ参加しなかったのか?
・どこに住んでいる人、どこの会社、学校に通っている人の利用が多いか?
事前にどこのエリアの会社なら利用してもらいやすいのか目星を付けておいて、集中的に広報しておけばよかったと思います。参加したらメリットがありそうなエリアの中で参加した人、参加しなかった人の両方のデータが取れればいいデータになると思います。
6.共通パス半額助成モニターはまだ大丈夫?
こちらでモニターを募集されています。
モニターに応募してパスを購入し、以下のフォームでアンケートに答えると半額が返金されます。
多分まだ大丈夫なはずですので、参加しようと思われている方は今のうちにモニターに応募しておきましょう❗
私は実証実験に参加した期間内に一回は鳥取駅前で飲んで帰ろうかなと思っています。郡家に新しくできた焼き肉屋さんもいいかな。
運転を気にせず飲んで帰れるのも公共交通通勤の大きなメリットです❗
7.公共交通での通勤は読書が進む
自動車通勤では音楽や音声メディアは聞けますが、動画や文字のコンテンツは見ることができません。本を読むことはほぼ不可能ですので、車ではもっぱら、Voicyによる音声での学びでした。
公共交通での通勤では乗っている間は本を読むことができますので、いい学びの時間になると思います。
実証実験に参加して、置きっぱなしで読んでいない本を持って出かけましょう❗
8.公共交通通勤で歩いて健康に❗
マイカー通勤の場合、自宅の車庫からそのまま乗って、会社の駐車場まで車に乗っているので、歩くことはありません。鳥取はマイカー通勤がほとんどのため、意識して運動しない限り運動をほとんどしていない人も多いと思います。
公共交通での通勤の場合、どうしても駅やバス停まで歩く必要があります。このため、歩く距離はマイカー通勤と比較してかなり増えることになると思います。
都会の人の方がマイカー通勤の多い田舎の人よりもたくさん歩いていることはよく言われています。この影響で健康のリスクはマイカー通勤の方が高いです。バス鉄道通勤の人よりもマイカー通勤の人の方が肥満率が高いというデータもあります。
公共交通で通勤する人を増やせば健康になり、医療保険料も減らす事ができると思います。
9.歩くスピードで見える景色が変わります。
公共交通で通勤すると、駅やバス停まで歩くことになるので、いつもは車で通り過ぎる風景もゆっくりのスピードで目に入ってきます。少し余裕があれば立ち止まってスマホで写真を撮ってみるのもいいと思います。
季節によって咲く花が違うことにも気づくと思います。
車への依存度が高いと地域への愛着が低いという調査結果も出ています。子供の社会性も低くなるという傾向も出ています。
地域への愛着があり、社会性の高い子供に育てたいということであれば、たまには意識的に車を置いて地域を歩いて町の人にあいさつしてみるというのもいいと思います。
私の地元への愛着の深さも自分の足で走っていることの影響も大きいと思います。
10.実証実験は12月26日までで次はないかも!
今回の実証実験は12月26日(月)からの週の12月30日(金)までです。
ニーズが低いと判断された場合、次はない可能性は高いと思っていますので、参加可能な方はぜひ参加していただきたいです。
参加できない方も何らかの形でデータを収集することになると思いますので、ご意見をいただけたらありがたいです。
そして話をする場を作ることに
短文の連続投稿の翌日にこのような投稿を行いました。
何かやりたいけど時間がない。でも話をする場を作りたい。
誰かに背中を押して欲しかったのだと思います。
すると知人のひとりが「よし、話す場作りましょう❗」とコメントをくれました。そして実際に話を始めて今回の実証実験を主目的のイベントを開催することにしました。その先も見据えた動きを考えています。
5年前のイベントはオープンで開催しましたが、今回は主催者の知人のみで開催予定です。会場の様子を見ながら興味がありそうな方から声をかけていますので、参加したい方はメッセンジャーなどでメッセージをください。
もう一度、公共交通をテーマにこのまちの未来を考えましょう❗