“人それぞれ”と言うことで私が逃げていたこと、対話という成長痛について
こんにちは、自分らしい幸せなキャリア実現パートナー、佐藤千鶴です。
NOTEでは、30年以上にわたって日本企業や外資系企業で働いてきた私の経験から、「先にこれ知ってたら、もっと楽しく仕事やれてたかも」と思える、自分らしい幸せなキャリアづくりのヒント100を紹介しています。
第11回目のテーマは「“人それぞれ”と言うことで私が逃げていたこと、対話という成長痛について」です。
「人それぞれ」の裏には
誰かと意見が違う時「人それぞれ」で片付けてしまうこと、ないですか? 私はよく、「考え方や正しいと思うことは人それぞれ」と言っていました。
たとえば、好きな漫画や食べ物については、「人それぞれ」で片付けても問題ない、違う好みがあるからこそ、私たちは多様な楽しみ方ができる。でも、仕事や人間関係の中でも、「人それぞれ」で片付けがちな自分に、どこかで「それでいいのか?」と感じる自分もいました。チーム内で意見が割れた時、「人それぞれだから」とその場をやり過ごし、誰かに決断を委ねてしまうことがあったのです。
「人それぞれ」という最後通牒
重要なプロジェクト中、同僚と意見が対立しました。平行線が続く話し合いに私は、「まあ、人それぞれだから、あとは上司に任せよう」と言って、その場を終わらせてしまいました。表向きにはお互いの意見を尊重するように見えましたが、実際には「この件でもうあなたに関わりません」という最後通告でもありました。
それを見ていた先輩が後で私を呼んで、「議論から逃げるなよ」と言った時、私の「人それぞれ」は逃げだった、そして自分が傷つかないための言い訳に使っていたことに気づきました。自分の正しさを問い直すリスクを避け、傷つかない安全地帯に逃げ込んでいたのです。
対話から生まれる「最上の正しさ」の探し方
その後、「哲学対話」というアプローチを知りました。対話を通じてお互いの考えを深め合うこのプロセスには、次の3つの重要な約束があります:
1. よく聞く
2. 偉い人の言葉使わない
3. 「人それぞれ」で終わらせない
その中の3つ目の約束 「人それぞれ」で終わらせないこと を見た時、はっとしたんです。「私はその違いをどう思うのか」「違いがあることは、自分にとってどんな影響があるのか」を深く考えることなしに、新しい視点を得ることはできないなと 気が付いたんです。
自分が変わる対話のチカラ
次にチームで意見が対立したとき、私は逃げずに対話を続けました。最初は衝突ばかりでうんざりでしたが、お互いの意見を理解し合うことで、最終的にお互いが納得できる「正しさ」にたどり着けたのです。対話を通じて自分が新しい視点を得て、成長できた瞬間でした。
その時学んだのは、対話に大切なのは、「他者への想像力」だということです。相手の立場や感情を理解しようとすることで、対話が深まり、相手の言葉も自分にとって意味あるものとして響いてくんだなと言うことです。
対話上手は幸せ
「人それぞれ」と片付けずに、違いに向き合い、その場での「正しさ」を共につくる対話を始めてみませんか?対話の痛みは、成長痛でもあります。自分と相手を大切にする対話を繰り返し、新しい視点を獲得し、成長し、自分らしい幸せなキャリアを築いていくことができるのです。これは決して簡単なことではありませんが、対話が上手な人は仕事場で本当に幸せそうです。
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