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「会社が悪い!環境が悪い!」でも実は私もその環境をつくってた一人だった件

こんにちは、自分らしい幸せなキャリア実現パートナー、佐藤千鶴です。

NOTEでは、30年以上にわたって日本企業や外資系企業で働いてきた私の経験から、「先にこれ知ってたら、もっと楽しく仕事やれてたかも」という、自分らしい幸せなキャリアづくりのヒントを紹介しています。

第27回目のテーマは「会社が悪い!環境が悪い!でも実は私もその環境をつくってた一人だった件」です。

「うまく行かないのは、会社のせいだ」

会社や家庭、友人関係など、自分を取り巻く人や環境に不満を感じ、「あの人のせいでこんなことになった」「この会社はほんとこれだからダメ」と、うまく行かないことを周りのせいにすることありませんか?私はしょっちゅうでした。

特に、会社に対して。度重なる方向性変更に苛立ちを覚え、心の中で毒づいたことは一度や二度ではありません。「私のせいじゃない、会社が、この環境のせいで、私はうまく行かないんだ」と自分が成果出せないのを会社のせいにしていたのです。

自分も環境を構成している一人

もちろん、口に出さなくても態度にも出ていたはずです。そんな態度を見逃してくれるほど、周りは甘くありませんでした。ある年度末の面談で、上司からこんな指摘を受けました。

「XXプロジェクトに参加していた時、クライアントからクレームがあったよね。そのとき、君は会社の決定のせいにして、自分ごととして解決を考えなかったよね。正直、失望したよ。」

確かに思い当たる節がありました。会社の方針が急に変わったことでプロジェクトが混乱し、クレームにつながったと私は感じていました。「会社が勝手に決めたことに振り回されて、やってられない」と内心ふてくされていたのです。

上司は続けました。

「自分も環境の一部、環境に参加していて、環境に影響を与えている。そういう意識を持つことが、チームで働くときにはとても大切だ。こういう考え方ができない人は、部署横断の全社プロジェクトには推薦できないよ。」

自分も環境に影響を与えられると考えると

その言葉、私はショックでした。ちょうど参加したいと思う大きなプロジェクトが立ち上がろうとしていた時期だったのです。

悔しくて「これはどうにかしなくちゃ」と、プロジェクトにいつも呼ばれる、「頼られる」先輩たちを観察してみました。会社の方針変更に振り回されることあるのに、成果を上げてきた先輩です。

ある日、聞いてみました。

「先輩、会社のくるくる変わる方針とか、不満じゃないんですか?」

すると、先輩はこう答えました。

「もちろん、不満がゼロなわけじゃないよ。でもね、誰かや得体の知らない会社のような環境のせいにしていると、自分がどうにか出来るかもしれない選択肢も見えなくしてしまうと思うんだ。

何かのせいにするのは一時的には楽かもしれないけど、それでは長い目で見たら仕事が楽しくなくなる。自分が周りの環境に影響を与えられると思えると、仕事がもっと楽しくなるよ。」

自分のコントロール外にある、環境や他人を変えることは簡単ではありません。でも、自分の考え方や行動を変えることで、環境や人に影響与えること、状況をより良くすることはできるかもしれない、それが仕事を楽しむ秘訣と先輩は言ったのです。

環境の1部のあなただから、環境を変えられる

完璧な環境は、誰かが用意してくれるものではありません。自分ができることを見つけて行動することで、状況は少しずつ改善され、より良い環境へと近づいていく。それが周りにも影響を与え、他の人の行動も変えていくかもしれない。あなたの1歩が環境を変えるんです。

まずあなたから環境に影響を与えられる人になってみる。その積み重ねが、自分らしい幸せなキャリアにきっとつながるのだと思います。

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