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あいまいさの「いい加減」ってどこ?:グレーの受け止め方

こんにちは、自分らしい幸せなキャリア実現パートナー、佐藤千鶴です。

NOTEでは、30年以上にわたって日本企業や外資系企業で働いてきた私の経験から、「先にこれ知ってたら、もっと楽しく仕事やれてたかも」という、自分らしい幸せなキャリアづくりのヒント100を紹介しています。

第12回目のテーマは「あいまいさの「いい加減」ってどこ?:グレーの受け止め方」です。


あいまいな状態は気持ち悪い


私は「白黒はっきりつけたがり」です。「ひとまず置いておいて」が気持ち悪く、細かいことでも「いやいや、はっきりさせよう」としてしまいます。仕事において「はっきりさせること」がプロジェクトを問題なく進める秘訣だと思っていました。

ある日、他部署と調整をした結果を報告を受けた時のことです。メンバーが「この問題は私たちが担当し、この問題は他部署が担当します」と言ったとき、私は「こういう場合はどうなるの?こんな時は?」と矢継ぎ早に細かく確認しました。しかし、相手は詰められていると感じたようで、「そこまで細かく決めなくても、そこはグレーのままでいいんじゃないんですか」と険悪な雰囲気に。最初からすべてを明確にしたい自分、あいまいさを極力なくしたい自分が、チームの士気を下げてしまったことがありました。


戦略としてあいまいさを残す?


ある日、上司と同席した他社との交渉の席でびっくりすることがありました。話し合った内容の中に、いくつかあいまいな点が残ったまま、「それではこういうことで」と話し合いが終わったのです。「えっ、結局この部分やあの部分はどうなったの?」と心の中で思いつつ、帰り道で上司に尋ねてみると、「これは今後の状況によって変わるし、今あえてがっちり決めなくてもいい」と言ったのです。このとき、あいまいさを残しておくことも一つの戦略なのだと気づきました。


あいまいさの許容範囲


正直、私は今でもどこまでのあいまいさが許容範囲なのかわからず、「おっと行き過ぎた」「おっとこれは足りない」と困る場面に遭遇します。例えば、フィードバックをする時、私はどこまでの指示をしたらよいのか悩み、フィードバック後にモヤモヤした経験が何度もあります。

時には言い過ぎて「もっと自分で考えてもらえばよかった」と思い、ある時は言いなさすぎで次に提出されたものが「これじゃないんだよな、期待したのに」という結果に終わることも。どこまでが「適切なあいまいさ」なのか、未だに悩むところです。


あいまいさの達人の秘訣


あいまいさを使うことが、時には責任を逃れだったり、先送りの手段になってしまうこともあります。私は、そういったことが嫌で、表で白黒はっきりさせたい、自分の責任は自分で持ちたいと思っていました。

しかし、私の上司のようなあいまいさの達人たちはどうやって「良い加減のあいまいさ」を見つけるのでしょうか?「ここは問題にならないだろう」「ここはいったん置いておいた方が決着つけやすい」、もしくは「ここは考えさせることが成長に繋がる」「ここは細かく指示するところ」と判断できるにはどうすればよいのでしょうか。

上司を見ていて思うのは、まずはその案件や人を理解し、自分があいまいに感じる部分について、「本当にそれが問題なのか?」「今ここで決めないと後に影響することなのか」と問いかけてみることかなと思っています。


まとめ:あいまいさの「いい加減」を探す


あいまいさとは、必ずしも悪いものではないと気づきました。あいまいさをうまく操れるようになることで、仕事が早く進んだり、周りとも上手くやれる、そして成果を出せる。あいまいさの「いい加減」を判断できることで、自分らしい幸せなキャリアに近づいていけるように感じています。

でも私自身もまだまだあいまいさを受け入れる道半ばです。今後もこのテーマについて一緒に考えていきたいと思っています。あなたの意見やエピソードをぜひ知りたいです、コメントで教えてくださいね!


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