「強みを伸ばす」vs「弱みを直す」どっちが成果を出せる?
こんにちは、自分らしい幸せなキャリア実現パートナー、佐藤千鶴です。
NOTEでは、30年以上にわたって日本企業や外資系企業で働いてきた私の経験から、「先にこれ知ってたら、もっと楽しく仕事やれてたのに」という、自分らしい幸せなキャリアづくりのヒント100を紹介しています。
第8回目のテーマは「強みを伸ばす」VS「弱みを直す」どっちが成果を出せる? です。
強みと弱み、どっちに注力すべき?
「強みを伸ばすべきか、弱みを直すべきか」これは、成果出したい時、悩む問題です。
短期間での成果が求められる受験勉強のような場面では、弱み、苦手な分野を克服することでバランスを取り、合格ラインに近づけることもあるなと思います。でも、「継続して成果出せるようにしたい」場合は、どちらがいいか、今日は考えていきたいと思います。
弱みに注力して失敗した経験
私たちはつい、「弱みは直さなきゃ」と考えがちですが、それが本当に長い間の成果を生む方法なのでしょうか? 弱みの克服にばかりエネルギーを注いでいて、気づかぬうちに「強みでできる、あなただからできること」を見落としているかもしれません。
以前、新商品の開発プロジェクトのリーダーを務めた際、メンバーのスキルにばらつきがあることが気になりました。私は「みんなのスキルを均等にすることでチーム全体のパフォーマンスを上げよう」と考え、メンバーの弱みを克服することに集中しました。
アイデアは出せるけど数字に弱いメンバーにはデータ分析のトレーニングを、人前でのプレゼンが苦手なメンバーにはプレゼンの機会を増やして克服させようとしました。最初のうちはチーム全体のスキルも向上し、一時的に成果は上がりました。
でも、次第にメンバーは自分の不得意なことに取り組むことで、やる気がなくなり、不機嫌になっていきました。会議でも発言が減り、誰も新しいアイデアを出さなくなり、チームの雰囲気は重くなっていきました。結果的に、プロジェクトは期待していた成果を出せず、解散してしまいました。
この時、やる気スイッチは、弱みボタンではなく、強みボタンを押すことだと気づいたんです。
強みを伸ばすチーム運営をしたら
その後のプロジェクトでは、「強みを伸ばす」ことに焦点を当ててみました。一人ひとりの得意分野を活かせるような役割分担を行い、メンバー同士がお互いの強みで補完し合う体制を作りました。例えば、数字に強いメンバーがデータ分析を担当し、プレゼンが得意なメンバーがその成果を効果的に伝える役割になりました。
こうすると、チームの雰囲気はどんどん良くなり、メンバー同士が「ここは私がやりますよ」「じゃあ、ここはお願い」といった会話が増えていきました。お互いの強みを認め合い、それぞれの得意分野を活かすことで、長く成果を上げるチームになっていったんです。
強みを活かすことで生産性と幸せがアップする
同じ経験を何度もすることで私は、「強みを伸ばすことが長く成果を出せる鍵だ」と確信するようになりました。もちろん、致命的な弱みを改善することは必要ですが、平均点を目指すための弱点克服は、私たちを幸せにしないし、効率も悪くなりがちです。
実際に、強みを活かして仕事をしている人は、そうでない人よりも6倍生産性が高く、3倍も仕事でもプライベートでも幸せを感じるというデータがあります。
強みを磨く道のりは楽しい、障害物があっても「なんとかしよう」「工夫してみよう」と前向きになれるのです。これこそが、「やらされ感」ではなく「やりたいからやる」という幸せな働き方です。
あなたの強みでできることに、エネルギー使っていこう
自分の弱みを直すことにエネルギーを費やして疲れ切り、あなたの強みであなただけができることができなくなる そんな状態を脱出しましょう。自分の強みを最大限に活かして、楽しく成果を出していきましょう。成果を出す選択は「強みを伸ばす」一択だと、私は信じています。
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