ビジョン・クラフティング研究所(VCラボ)

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ビジョン・クラフティング研究所(VCラボ)

株式会社ジャパンEAPシステムズの「ビジョン・クラフティング研究所」(https://vc-labo.jp)が運営するnoteです。 人材マネジメントに一般解はないという前提で、働く経営者・管理職・社員のビジョン創成と言語化を探求しています。

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チビさきみのこべや⑫『評価を横においてみよう』【心理学をもっと身近に!】

みなさま、こんにちは。VCラボのチビさきみです。ちょっとぼんやりしていたら、あっという間に今年もあと2ヶ月弱になっていました(驚) 年末にかけて、「今年も何もできずに終わる~」とか「今年の目標が達成できていない…」って焦ってしまうことはないかな。そういうときは、「ダメだ~」って思う気持ちを横に置いて、1月から丁寧にやってきたことを振り返ってみませんか。 今回の動画は、そんな「良い・悪い」「できた・できない」って最初に思いがちな二択の(二元論的なbyさきみ)「評価」を横にお

    • 所長コラム㉓働き方の多様性を守るために重要なこと

       こんにちは、VCラボ所長の松本です。   先日、とある企業の人事担当者と挨拶を交わしたときに、リモートワークの話になりました。その会社では、コロナ禍をきっかけに在宅勤務ができる環境整備を進め、2021年に在宅と出社勤務を社員が選択できる制度を導入したのだそうです。事前申請は不要として、勤務を自由に選択できるようにしたことで、社員にはとても好評だったようです。  ただ、コロナ禍の収束とともに、多くの企業が徐々に出社勤務に戻す風潮が見られるようになりました。特に2023年頃

      • さきみコラム⑧『億の巨匠 ―誰もが持っている偉大さ―』

        通常の人の中にもある偉大さ 皆様、こんにちは。VCラボのさきみです。ここ最近、冒頭の詩の一節を思い出す機会が増えています。恩師の西平直喜先生から教えていただいた宮沢賢治の詩です。 偉人でなくとも、自分が与えられた運命と環境の中で、持っている可能性を精一杯実現するさま、この通常の人の中にもある偉大さを見出すことにより、すべての人がなり得る巨匠、そして、そのすべての巨匠が互いに尊重し合い共存する世界…、さきみの臨床における基礎・目標となっています。 「億の巨匠」が現実に…

        • 所長コラム㉒「セルフケア」に必要だと感じたこと

           こんにちは、所長の松本です。  日頃から企業や自治体、省庁などにお伺いさせて頂き、新入社員や〇年目社員、管理職など様々な方に対して研修をさせて頂く機会があります。その際、「セルフケア」に関する話題は、メンタルヘルス研修に限らず大抵の場合、触れるようにしています。  先日、参加者の方に「日頃、どんなセルフケアを行っていますか?」と質問したところ、とても素敵な方法を話してくれた方がいました。こういう話が聞けるのは、講師冥利につきます。  その方は、ストレスが溜まったら、と

        チビさきみのこべや⑫『評価を横においてみよう』【心理学をもっと身近に!】

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        • チビさきみの小部屋
          14本
        • 所長コラム
          23本
        • さきみの部屋
          15本

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          所長コラム㉑パワハラと非審判的態度

           こんにちは、VCラボ所長の松本桂樹です。  最近は「これって、パワハラだと思いませんか!?」という相談に答えるのが難しくなったなぁと感じています。相談を聞いて「それは酷い!」と思ったとしても、そのまま「それは酷いですね!」と共感的同意をすることによって、「カウンセラーもパワハラだと言っていた」と受け取られてしまうリスクがあります。かと言って「それはショックだったでしょうね」などと人ごとのように応答するのも、違和感があります。  もし社員が「パワハラ」という言葉を使用して

          所長コラム㉑パワハラと非審判的態度

          『わびさびというネガティブ・ケイパビリティ』

          皆様、こんにちは。VCラボのさきみです。 毎日、文字通りの猛暑が続いていますが、お元気にお過ごしでしょうか。 暑いのが苦手な暑がりさきみは、梅雨明けを待たずして、この暑さに食傷気味です。 このような環境のストレスがある中、皆様、日々変わらず働いていること、これは実にすごいことだなと思います。お疲れ様でございます。同時に、そのすごさが当たり前とされることに少々違和感も覚えているところです。 日頃の相談でも、努力家であったり責任感が強かったりという強みを持つご相談者ほど、日々の頑

          『わびさびというネガティブ・ケイパビリティ』

          特別研究員コラム⑪:ジャーナリング~自分を深く知るために~

           こんにちは、特別研究員の黒木です。7月に入り、暑い日が続くようになりましたね。梅雨も明けず、ジメジメとして気分の晴れない日が多くなり、メンタルヘルスが心配な季節です。皆さんは、自分の気分/感情の動きが何に影響を受けていて、自分の行動と、どう結びついているのか、考えることはありますか?私は自分の気分の波に気が付かず、衝動的に行動してしまい、後から反省するタイプです。意外と自分では気付きづらい気分の波、どんなことに影響を受けているか、興味深いですよね。そこで今回は、自分を深く知

          特別研究員コラム⑪:ジャーナリング~自分を深く知るために~

          所長コラム⑳「無意識の世界に『偏見』は存在するのか?」

           ACジャパンの以下のCM、テレビでよく目にしていました。自らの心のうちに自分でも気づかず有している物の見方があり、その見方によって苦しんでいる人たちがいるならば、その見方を偏見と気づき、その偏見をなくして行きたい。CMの趣旨に全く異論はありません。  ただ、以下の文面に違和感を覚えました。果たして無意識の世界に「偏見」というものが存在するのでしょうか?「意識せずに(not conscious)」と「無意識のうちに(unconscious)」では、だいぶ意味が異なると思いま

          所長コラム⑳「無意識の世界に『偏見』は存在するのか?」

          特別研究員コラム⑩:モデリング             ~憧れの上司が部下の内省を深める?~

           皆さんこんにちは!VCラボ特別研究員の黒木です。いつの間にか連休も終わり、5月も半分が過ぎました。5月病が流行する季節です。私も学生+社会人で緊張やプレッシャーが続き、ペースダウンしているのが自分でもよく分かります。やらなくてはいけない仕事、解決しなくてはいけない課題に埋もれて、どうにも行き詰ってしまっている状態から抜け出す方法を考える日々か続いています。そんな時にふと思い出したのですが、大きな企業で働いていた時、同じ部署に沢山の同僚がいて、周りから信頼されている優秀な同僚

          特別研究員コラム⑩:モデリング             ~憧れの上司が部下の内省を深める?~

          Remember who you are. 

          皆様、こんにちは。VCラボのさきみです。 5月の連休も終わり、先日、「連休明けに退職代行業者への依頼が殺到している」という記事を見ました。オンボーディング支援にも携わるさきみとしても、非常に気になる話題です。 入社直後に退職を決断する理由は、待遇などの環境面の要因が多い印象を受けます。確かに、説明会で聞いていた条件と違うとなれば、不安になるのは自然なことですね。 ただ、相談の現場では、条件面とは違った環境になじむ難しさが見られます。 ※実際の事例をもとに架空事例をご紹介します

          所長コラム⑲「有意味感」の意味を考える

           こんにちは、VCラボ所長の松本です。今回は、標題にある通り「意味」について述べてみたいと思います。  ジャパンEAPシステムズでは、自らの活動理念における「顧客提供価値」を以下のように定義しています。  顧客に「意味」と「余裕」と「信頼」を感じてもらうことが、会社の理念とされているのですが、第一に挙げられているのが「意味」となっています。実はこの顧客提供価値は、アーロン アントノフスキー(Aaron Antonovsky)の「健康生成論」における「首尾一貫感覚」の「有意

          所長コラム⑲「有意味感」の意味を考える

          特別研究員コラム⑨:フィードバックは薬?毒?

           皆さん、こんにちは!いよいよ新年度が始まりましたね!昨年度を振り返り、フィードバックをしたり、されたりする時期でもありますよね。企業人事として働く中で、私は今まで様々な上司と部下のフィードバックの場面に立ち会ってきました。今回は、その中で、少し気になっていることを書いてみたいと思います。 9割はできている!のに、フィードバックされるのは、できていない1割の事ばかり、という不思議な現象  もし皆さんが、部下から、もしくは同僚から、上記のような資料を渡されたら、どんなフィー

          特別研究員コラム⑨:フィードバックは薬?毒?

          特別研究員コラム⑧:ダブルバインド            ~上司と部下のコミュニケーションに潜む落とし穴~               

           こんにちは、VCラボ特別研究員の黒木です。あっという間に3月、何かと異動の多い時期になりましたね。今まで慣れ親しんだ環境に変化のあるこの時期は、新しい環境に適応するため、周りを理解したり、自分を理解してもらうためのコミュニケーションが活発になりますよね。「分からなかったら、いつでも聞いてね」「できないことがあったら、早めに教えてね」「困ったら、何でも言ってね!」と、こんな声かけもよく耳にするシーズンです。そこで今回は、上司や先輩が、よかれと思ってかけたこの一言に潜む「ダブル

          特別研究員コラム⑧:ダブルバインド            ~上司と部下のコミュニケーションに潜む落とし穴~               

          所長コラム⑱ おしゃべりAIアプリ「Cotomo」の衝撃

           最近、巷で話題になっているアプリ「Cotomo」を試してみました。実際に試してみて、諸々衝撃を受けたので、その感想を述べたいと思います。  「Cotomo」は、あたかも普通に相手と電話しているように会話を楽しめるアプリで、AIとは思えない自然なやりとりが可能です。  実際に「Cotomo」と話をしてみて衝撃を受けたのは、何よりも「AIっぽくない自然さ」です。こちらが話したことの聴き取りのよさ、相槌や応答スピードの自然さ、そして繰り返しや要約などの受け答えスキルも極めて自然

          所長コラム⑱ おしゃべりAIアプリ「Cotomo」の衝撃

          ビジョン・クラフティング面談(VC面談)で取り戻す「首尾一貫感覚SOC」ー人生の物語を自ら紡ぐ力ー

          皆様、こんにちは。VCラボのさきみです。 前回、VC面談では、管理職の皆様の「答えを急がず、積極的に悩み迷い、実践し続ける」という前向きな力、『ネガティブ・ケイパビリティ』が高まっていることを感じるとお伝えしました。 ここ最近は、さらに、取り戻している力もあると実感するようになってきました。   今回は、管理職が『首尾一貫感覚(Sense of Coherence)』を取り戻すご様子を紹介いたします。 自分の人生の物語を自ら紡ぐ力:『首尾一貫感覚(Sense of Cohe

          ビジョン・クラフティング面談(VC面談)で取り戻す「首尾一貫感覚SOC」ー人生の物語を自ら紡ぐ力ー

          特別研究員コラム⑦:        会議の中にある議論と対話                ~ポジティブケイパビリティとネガティブケパビリティのバランス~

           皆様、こんにちは!VCラボ特別研究員の黒木です。昨年、「対話とはなにか」について学び、深める機会を頂いて以来、企業活動における対話のあり方を悶々と考え続けております。最初は、企業活動の中で、対話もネガティブケイパビリティも想像しづらく、ひょっとしたらどちらも馴染まないんじゃないかとさえ考えていたのですが、今年に入り、自分自身の社会復帰が目前に迫ってきていることもあって、仕事中の色々なコミュニケーションシーンを思い出す機会が増えました。そのなかで、視点を変えて見てみると、対話

          特別研究員コラム⑦:        会議の中にある議論と対話                ~ポジティブケイパビリティとネガティブケパビリティのバランス~