ビジョン・フレーム
『相手を巻き込む伝え方』に登場するビジョン・フレーム、物語の中でもとても重要な道具として紹介していますが、あらためてこんな感じっていうのを書いてみようと思います。(詳しくは本ぜひ読んでみてくださいね)
4つの型
「なんかこんな状態になったらいいな~」という軽めのものから、「これが実現できたら本望だ!」という熱いものまで、自分の行き先を方向づけるものがあると、エネルギーがそちらにグッと向かう気がします。
そうあったら望ましいイメージのことを、私はビジョンと呼びますが、それを描き語る時に、役にたつのが、前回の記事にも書いたビジョンフレーム。
ビジョンを描き語る4つの型とも呼んでいます。
4つとは、「未来=Vision」「今なぜ=Why」「価値=Happy」「どうする=Key-idea」
①「未来=Vision」
そうあったら望ましいと思う状態を言葉にします。いきなり言葉にするんじゃなくてイメージして内省して言語化という感じ。私がやる時のコツは
・何が何に(どんな風に)なってほしいか?=シフト(変化)を考える
・浮かんだイメージを描写するように言葉を書き出してみる。
・浮かべたイメージや言葉から象徴的なシーンをキーフレーズにしてみる。という感じです。
②「今なぜ=Why」
なんでそのビジョンを実現したいの?という、あなたなりの理由です。”想い”と”必然性”とも言います。
・想いは、個人的体験や自分の価値観から生まれる理由
・必然性は、それが他の人にも世の中にも好ましいと思える理由
という感じです。これが重なると非常にパワフル。
「なんで、自分はその状態を生み出したいんだっけ?」「それはなんで?」「それはなんで?」と深ぼっていくといろいろ見えてきます。
③「価値=Happy」
ビジョンが実現したらどんないいことがあるんだろう?というイメージです。「誰が喜んでる?」「何が可能になってる?」「何が解消されている?」自分にとって、誰かにとって、世の中にとって といろんな視座から考えてみると、それをやる意味がより強く実感できたりします。
④「どうする=Key-idea」
それで…どうやって実現するの? ってことです。「どんな方法でやるの?」「その実現になくてはならない要素って何?」重要な人、欠かせないモノ、必要なアクション…etc.
まずはいろいろ挙げてみる。そして「なぜ、それがそのビジョンを実現することにつながると言えるの?」「それ以上に大事なことって他にある?」と問うてみるのです。
そして、「それは自分ならではか?」とも問うてみてください。あ~それって自分っぽいなとか、自分の得意技を活かせる!みたいなものが見つかったら最高です。
はじめは個人的な想いから
はじめは個人的な想いから生まれたことも、人がそこにやる意味を感じ、それを実現する道がおぼろげにでも見えた時、そこには人を巻き込み動かす熱と渦が生まれるんだって私はおもっています。
このフレームはシンプルだけど、ビジョンを描き語るには、なかなかパワフルなフレームです。漠然とでも、誰かとわかちあって実現してみたい何かがあるならぜひぜひ描いて語ってみてください。語る流れは①②③④です。
最後に、今夏に本を出版するにあたり描いてみたビジョンフレームです。ぜひこんな感じで(^^)
こちらは、現時点でのわたしのビジョン⇓
2024.1.31に書いたビジョンフレーム↓
変わったのではなく、前に描いたものの土台の上に、アップデートされていった感じ。なので以前に描いたビジョンはこの中に含まれていて、含んで超えていっている感覚。これが「描いて語って動けばVisionは育つ」ということ。
自分のあり方(Being)
ビジョンが見てみたい光景、実現したい状態だとすると、そのビジョンを願う自分はどんな存在であろうとするのか?それがBeing
何を願い、何を大事に、どんな自分であろうとするのか?それが自分自身のモードになり、そのモードが自分のふるまい関わりのトーンにあらわれる。
そのトーンは相手に伝播し、相手の心をひらきもすれば閉ざしもするし、癒しもすれば圧を与えたりもする
自分が見てみたい光景や実現したい状態があるとしたら、それにふさわしいあり方でいることが本当に大事なんだよな~って思うんです。
そういう意味でぜひ、ビジョンフレームと共に、ご自身のありたい姿もまた描いてみてほしいのですが、その際あり方(Being)を言語化する時のコツは、相手の反応ありきの書き方にしないことです。
下の例で言えば、Bな感じ(^-^)
ex)
A:人を笑顔にできる私△
➡相手が笑顔になっていないとそういう私とは言えなくなっちゃうから、だんだん出来ない自分に苦しくなっていく…
B:人を笑顔にすることを楽しんでいる私〇
B’:自分も周りも笑顔であることに喜びを感じる私〇
➡相手がどうあろうと、自分がそう決めたらそういられる
よかったら、参考に(^-^)
【記事の更新記録】
2024.10:自分のあり方(Being)の章の内容を加筆修正