本を書いたら見えたこと
7月の出版に向けて、「提案する」ことをテーマに本を書いています。「本を書く」ってこんなにも自分と向き合うことなんだということを今あらためて感じています。
しばらくは、このnoteを使って、これから出る本のこと、そして私がこの本をつくることで感じたことを、読んでくださる方と分かち合えたらと思っています。それが何かのきっかけになることを願って。
■考えの輪郭がくっきりする
わたしは日頃、多くの人に”対話”を通じて自分の考えを伝えています。いざこれを文章で端的に伝えようとすると、ふだん自分が言っていることって、けっこう曖昧かもしれないって気づきます。でも対話では、その場の雰囲気や流れで、言葉を補いながら納得感を生むことが出来ちゃうんです。
「なぜそうだと言えるのか?」「本当にそうなのか?」「こういうケースの場合は?」「たとえば具体的にはどういうこと?」みたいな問いを繰り返していく中で、自分の考えがくっきりしてきて、自分で自分の考えに今まで以上に腹落ちする様な感覚になりました。
■全体像が見えてくる
本を書くって、そのテーマに即した自分の中にある考えを総ざらいして、さらに絞り出すような感じ。1度、ぜ~んぶテーブルに並べてみて、それを体系的に組み直してみる。そうすると、考えの全体像のようなものが見えてきました。そこであらためて「あ~自分でこんな風に考えていたんだ」と自覚してみたり。
わたしはふだんワークショップ型の研修プログラムとかをやるのですが、
なんか、これでプログラムが3つも4つも出来るんじゃないか?とか連続講座でも作れるんじゃないかって思ったり(^^)(同じような仕事をしている方、本を書くのオススメです)
■結局自分は何を大事にしてるのかが見えてくる
本を書いては直し、編集の方と対話しては直しを何度も何度も繰り返していると必ずこの問いに還っていきます。
「結局一番伝わってほしいことは何なのか?」
総ざらいして、絞り出して、並べてみると、いろんなことが言いたくなってきます。文献を調べたり他の本を参照したりすると、その考えに影響されたり感化されたりします。結局10万字(400字詰め原稿用紙で250枚)以上書いて
2/3くらいにしなければならなくなりました…(^_^;)
で振り返って迷うんです。どうしよう・・・って。
でもこれを繰り返すと「自分が何を大事にしているのか」ということが浮かびあがってきます。何度校正してもやっぱりこれが大事だよねっていう考えや言葉が残るんです。
■人生に迷ったら本を書け(笑)
ということで、結局言いたいことは、「人生に迷ったら本を書け」ってことです(笑) これ半分冗談、半分本気です。迷いに迷ってる状態から一筋の光、一本の道を見出すには、まさに最高の手段かもしれません。
どんなことを書けばいいのか?実は今回書いている本で紹介している「ビジョンフレーム」を使うと、それが明確になるかもしれません。・・・ということでこの続きはまた次回。