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仕事用ヘッドセット「Visor」に新情報 / 搭載する最新チップセットとは?

2024年発売予定の仕事用ヘッドセットVisorの新情報が公開されました。

Qualcommが4日、新たに開発したハイエンドチップセット「Snapdragon XR2+ Gen 2」がVisorなどに搭載されると公表しました。

現在人気のMeta Quest 3が搭載しているチップセット「Snapdragon XR2 Gen 2」を上回る「+」バージョンで、GPUのクロック数が15%、CPUのクロック数が20%向上するとのこと。

SamsungとGoogleが開発中のXRヘッドセットにも搭載されると言います。

Qualcommのプレスリリースより

少しおさらいすると、Immersed社が開発している「Visor」はサングラスのようなコンパクトさが大きな特徴です。

Image: Immersed

それでいて、人気アプリ「Immersed」でパソコンと連携すれば、仮想空間に最大5枚のディスプレイを広げられます。価格は949.99ドルです。

Image: Immersed

カフェなどでも装着しやすいデザイン。そして充実した機能に期待して、私も予約をしました。

一方で発売時期が「2024年内」と大まかな発表にとどまっていること、Immersed社が開発する初のヘッドセットであることなどから、SNSではVisorのより詳しい情報を求める声も挙がっていました。

例えばこちらの投稿は「動作しているプロトタイプを公開して欲しい。(これまで色々な製品で)VRファンは何度も痛い目にあってきた」と求めています。

こうした声に対してImmersed社のRenji Bijoy CEOは、年明けにはパートナー企業のQualcommから発表があると予告していました。

そうして発表された「Snapdragon XR2+ Gen 2」は、片目あたり最大4.3K(90fps)の高解像度に対応。鮮明な視界での空間コンピューティングを可能にし、12台以上のカメラやセンサーにも同時に対応できると言います。

Visorがうたう「片目4K」「目や手をトラッキング」といった性能と齟齬はありません。

VISORの販売ページの記載

一方、Renji Bijoy CEOは昨年11月にインタビューで、パートナー企業によるテストなどが数多くあり、まだ発売・出荷時期を確定できていないと説明していました。

「(2024年の)第3四半期ではなく、前半となることを本当に望んでいる。しかしその多くがパートナー次第です」と発言しています。

内情は分かりませんが、最新チップセットを積んでいるがゆえの難しさもあるのでしょうか。良い製品が(できれば早い時期に)届くのを、楽しみに待ちたいと思います。

▼Visor公式サイト(アフィリエイトリンクを利用しています)

▼この記事には動画版もあります(内容はほぼ同じです)

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