見出し画像

AirPods Pro、グッときた機能3選 【Vision Proとの連携が楽しみ】

AppleのAirPods Pro(第2世代、USB-C対応モデル)を購入して、約1ヶ月、毎日のように使っています。

このモデルは、今年2月に米国で発売されるApple Vision Proと連携すると、高音質なロスレスオーディオでコンテンツを楽しめる。そんな特殊機能を持っています。

AirPods Proを、Vision Proとともに使う様子(Image: Apple)

ただ、iPhoneやiPad、Macと一緒に使っている現段階でも、グッときた機能がいくつもありました。

今回はそんな良機能3選や、使っていて気になった点を紹介します。

※この記事での「AirPods Pro」とは、いずれも「第2世代、USB-C対応モデル」を指します。

Apple製品と連携、とにかくスムーズ

私の家にはiPhone2台やiPad Pro、MacBook Airなど、気づけば5台のApple製品があります。

AirPods Proをそれぞれとペアリングしておけば、音楽再生や通話が始まったデバイスへと瞬時に接続が切り替わります。そのスムーズさは、強豪サッカーチームの華麗なパス回しのよう。

複数のiPhoneやMacと接続できる

私の場合、9割以上は意図通りに切り替わり、うまく動作しない場合はまれです。ワイヤレスイヤホンを、いちいち接続しなおす手間がほぼ無くなりました

ちなみに私のMacを娘が使ってしまい、接続がそちらに移ってしまうようなときの対策も最近気づきました。手元にあるiPhoneにはこのような通知が現れます。

このとき、すかさず青矢印のボタンを押せば、接続を取り戻せます。

仕方がないとは思いつつ残念なのは、接続先の中にApple製品以外のWindowsパソコンなどがあると、とたんにスムーズさが失われることです。

Windows機でつなぐには、メニューから「接続」ボタンを押しています

Windowsパソコンで音声再生しても自動接続されませんし、Windowsパソコンから再びiPhoneなどにつなぎ直すのも手動で行っています。何か解決策がないものでしょうか。

設定変更が何かとラク

ワイヤレスイヤホンの中には、設定変更に専用アプリを使うものもあります。

一方、AirPods ProをiPhoneなどにつないだ場合、専用アプリは要りません。標準機能の中で設定できるので、何かとラクです。

標準の「設定」アプリには「AirPods Pro」の項目が現れ、充電残量チェックや各機能オンオフ、イヤーチップの装着状態テストまで可能です。

ホーム画面を右上からスワイプすると現れる音量バーも、AirPods Proのマークに。さらに音量バーを長押しすると、主要な機能をオンオフできます。

Macにつないだ場合も同様で、メニューバーのサウンドマークを押すと、すぐに各種設定にアクセスできます。

「適応型オーディオ」でつながれる

三つ目のグッと来た機能は、さまざまな音の聞こえ方を自動調整してくれるモード「適応型オーディオ」です。昨年9月に登場したばかりで、今後Vision Proと連携することを考えても可能性を感じます。

先ほど紹介した「音量バー長押し」で表示される画面などで、適応型オーディオに変更できます。選択ボタンが虹色にきらめいていて、Apple一押しな印象があります。

イヤホンを着けていても周りの音がよく聞こえる「外部音取り込み」と、逆に周りの雑音をかき消す「ノイズキャンセリング」。従来はユーザーが、これらを手動で切り替える必要がありました。

しかし適応型オーディオを選ぶと、自動的に両機能を状況に応じて組み合わせてくれます。

昨日は、このモードで音楽を聴きながら料理をしていました。蛇口から水を流し始めると、すぐに水流の音が小さくなり、音楽が聞こえやすくなるのを感じます。

Appleによると、近づくトラックのように気づくべき音は聞こえるようにする一方、飛行機内で常に聞こえるノイズはできる限り消音する、といった工夫がされているとのこと。長時間のフライトで、この画像のようにVision Proと組み合わせて使うときも効果を発揮しそうです。

Image: Apple

また「会話感知」機能も便利です。話し始めると3秒くらいかけて、段々と音量が絞られていきます。逆に話し相手の声は大きくなり、聞きやすく。

話すのを止めると、やはり3秒くらいかけて音量が元に戻ります。

試しに食事をして口を動かしてみたり、咳払いを何度もしてみましたが、会話と勘違いすることはなく信頼して使えます。

ただ、適応型オーディオ以外のモードが合う状況もありそうです。例えば、家族からの急な呼びかけを聞き逃したくないとき、私は念のため「外部音取り込みモード」にしています。

適応型オーディオの狙いについて、Appleの担当者はインタビューで「ユーザーを周りの世界と、適切につなげ続ける」と表現しています。

そういえば、Vision Proも使用中に人が近づいてきたら見えるようにしたり、外側のディスプレイにユーザーの目元を映し出したりと、周りとの隔絶を防ぐ機能に力を入れています。AirPods Proと合わせて使えば、視覚・聴覚で空間コンピューティングに没頭しつつ、周りともうまくつながれそう。

Image: Apple

Vision Proの登場後は、AirPods Proなどが対応している、立体感のある「空間オーディオ」を聴く機会も増えそうです。

私がAirPods Proを買った理由でもある「ロスレスオーディオ」とともに、体験を高めてくれるでしょう。Appleはロスレスへの対応により「映画や番組、ゲームで息をのむような没入感が得られる」とうたっていて、期待が高まります。

AirPods Pro公式サイトより

▼この記事には動画版もあります(内容はほぼ同じです)

▼この記事でも、AirPods Proを取り上げています


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?