Apple Vision Proと対決姿勢? Visorが「比較ページ」開設
2024年に発売予定の仕事用ヘッドセット「Visor」が最近、血気盛んです。
予約を積み増すためのテコ入れでしょうか、Apple Vision Proとの「対決姿勢」を鮮明にしています。
公式サイトでは「ベストなAR/VRデバイスは何ですか?」と題した、Apple Vision Proとの比較ページを開設。1万字を超える分量で、力が入っています。
さらに動画も作って、今月25日に公式SNSアカウントで投稿。「棚でホコリをかぶらないデバイスはどっち?」と、なかなか挑発的です。
Immersed社が開発している「Visor」はサングラスのようなコンパクトさが特徴。人気アプリ「Immersed」でパソコンと連携すれば、仮想空間に最大5枚のディスプレイを広げられます。
Visorの比較ページに載っている表を、和訳したものがこちらです。
端的に言うと「Vision Proは仕事で日常的に使うには重くて大きく、価格も高い」(一日の労働時間は、8時間あるんだ!)という主張です。
確かに先行レビューしている海外メディアも、Vision Proの課題として重さなどを指摘しています。
一方で、Visorの主張にもツッコミどころがあると感じます。特に「価格」は要チェックで、表に書かれている400ドルとは、今回追加された新プランのいわば「初期費用」です。
使い続けるには月額約60ドルのサブスク「Visor Plus」に1年間加入する必要(または月額約40ドルで2年間)があり、単純計算で総額約1120ドルを支払うことになります。一方、端末だけの購入は949.99ドルに設定されています。
また「画面数」の比較については、最大5画面(無料プランは3画面)を表示できるImmersedアプリが、Vision Proにも対応すると表明されています。
Appleの技術を詰め込んだVision Pro、軽量コンパクトなVisor。
私は両方予約していますが、ともに発売後に使ってみないと分からない部分も多く、現時点で比較するのが難しいと感じています。それぞれの良さがありそうです。
Vision Pro、アプリの報道相次ぐ
一方、2月2日に米国発売を迎えるVision Proは、人気アプリをめぐる報道が相次いでいます。
Netflix、YouTube、Spotifyは、アプリをVision Proに対応させない方針とのこと。いずれもAppleとは動画や音楽配信でライバル関係にあります。
これらのサービスは、Safariなどブラウザで表示して利用することになり、使い勝手に影響する可能性があります。
一方、Amazon Prime VideoやDisney+、TikTokなどはVision Proにアプリが提供されると発表されました。
NetflixのGreg Peters共同CEOは、インタビューでVision Proについて様子見の姿勢を示していて、普及が進めば方針が変わる可能性もあるかもしれません。
▼この記事には動画版もあります(内容はほぼ同じです)
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