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【iPhone 16 / 15Pro】 空間写真・空間ビデオ、使い方や注意点を解説
皆さん、iPhone 16で登場した「空間写真」の撮影機能を使っているでしょうか?
目の前の光景を3Dで記録できる驚きの機能でして、普通の写真とは違い、奥行きや立体感をリアルに再現できるのが大きな特徴です。
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去年登場したiPhone 15 ProとPro Maxから「空間ビデオ」の撮影は可能になったのですが、空間写真は撮れなかったんですよね。
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ビデオよりも写真をよく撮る人、多いと思います。私もそうで、パシャッと瞬時に撮れる写真が3Dに対応したのは嬉しい限りです。
ただ、普通の写真撮影に比べて、使い勝手の違うところも色々とあります。この記事では、そのあたりの注意点も含めて、空間写真を撮る方法やコツを解説していきます。
▼この記事には動画版があります。手順などが分かりにくいとき、ぜひご覧ください。
どの機種で使えるの?
まずは、どの機種が3Dに対応しているか、まとめてみました。
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iPhone 16シリーズは全モデルが、空間写真と空間ビデオの撮影に対応しています。
iPhone 15シリーズは、ProとPro Maxが空間ビデオ撮影に対応。また、近く空間写真撮影にも対応するとみられています。現在ベータテスト中のiOS18.1で対応していると報じられています。
Apple Vision Proは、撮影だけでなく、もちろん再生にも対応しています。
Apple製品ではありませんが、Vision Proよりは手が届きやすい価格のMeta Questも標準で空間ビデオの再生に対応しています。しかし、空間写真の表示には対応していない点はご注意ください。
撮影の操作方法
では、実際の操作方法を見てみましょう。
iPhone 16シリーズでは、カメラアプリのメニューに「空間」が新たに登場しています。
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さらに、このボタンをタップすると空間写真と空間ビデオのどちらを撮影するか、切り替えることができます。
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そして丸いシャッターボタンを押すと空間写真が撮れます。
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シャッターボタンを長押しをすると押している間、空間ビデオが撮影できます。
さらに押したまま鍵マークへとドラッグすると、指を離してもビデオ撮影のまま固定できます。こうした機能は普通の写真撮影と同じです。
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一方、iPhone 15 ProとPro Maxでは、現状ではカメラのメニューに「空間」がありません。「ビデオ」を選ぶと表示されるヘッドセットマークを押すと、マークが黄色くなり、空間ビデオの撮影モードに切り替わります。
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撮り方のコツ・注意点7選
続いて、撮り方のコツに行きましょう。
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まず、空間写真も空間ビデオもiPhoneを横向きにしないと撮れません。
縦向きだとアラートが出てしまいます。
ですのでこんな風景だと縦写真で撮りたくなるんですが、
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ぐっとこらえて横向きで撮りましょう。
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また、空間撮影を最初に使うとき、このようなアドバイスが表示されます。「撮影中はiPhoneを横向きにして安定した状態に保ってください」と書かれています。
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写真を撮るときにカメラを大きく動かすことは少ないと思うのですが、空間ビデオを撮る時には、ついiPhoneを動かしてしまいがちで、VR酔いや不快感の原因となります。
実際、私も動いている空間ビデオをVision Proで見ると、没入感があるだけにすぐに頭がクラッとしてしまいます。
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Appleの公式ムービーにあるように、カメラを固定して構え、定位置にある被写体を撮ることをお勧めしたいと思います。
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また、被写体との距離も気をつけましょう。
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空間ビデオの場合、iPhoneのユーザーガイドに「カメラから約90センチ〜240センチ離れた位置に被写体を配置する」と書かれています。被写体に近すぎると、「離れてください」と警告が出てしまいます。
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空間写真も同じように、被写体に近づきすぎない方がいいでしょう。普通の写真ではマクロ撮影にも対応しているのですが、空間写真の場合は被写体に近づきすぎるとピントが合いません。
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逆に被写体が遠すぎると立体感が感じにくくなります。
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適度な距離に、主役となる被写体がいるような光景が一番、空間写真の醍醐味を味わえるでしょう。
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また、通常の写真やビデオなら倍率を変えてズームインやズームアウトを自由自在にできます。
ですが、空間写真や空間ビデオは撮影できる倍率が一種類だけで、ズームインやズームアウトができない点は要注意です。
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例えばこの写真は、本当はもっとズームアウトして撮りたかったのですが、できないので、銅像の頭が写真のフチに近づいてしまいました。
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空間写真はVision Proで3D表示するとフチがぼやけて見えるので、肝心な銅像の頭が見にくくなってしまいました。
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ズームイン・ズームアウトができない分、自分が移動するなどして、被写体の周りに余裕のある写真を撮った方がいいでしょう。
また通常のビデオ撮影なら4K解像度や60fpsなど、多彩な画質が選べるのですが、空間ビデオの画質はHD(1080p) / 30fpsに固定されています。4Kや60fpsで撮影はできません。
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iPhone 16で追加されたカメラコントロールボタンでは、色々な設定を変更できるのですが、空間写真や空間ビデオを撮るときには、文字が薄くなってしまって変更できない項目が多いです。
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このように色々な制限があるので、使える機能はしっかり知っておきたいところです。
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空間写真では「露出」「撮影タイマー」「Live Photos」の設定が変えられます。
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空間ビデオでは「露出」の設定が変えられます。
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空間写真、空間ビデオともに「露出」を調整することで、明るさを変えることができます。
というわけで、私が空間撮影をしてみる中で、気づいたコツや注意点を7つ紹介しました。皆さんの参考になりましたら幸いです。
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検証!3D変換との違いは?
最後に一つ、検証結果を紹介します。
空間写真・空間ビデオを撮りたいという方は、鑑賞できるApple Vision Proを持っている人も多いのではないかと思います。
Vision Proは最新のvisionOS 2で、普通の2D画像を3Dに変換できるという、これまた驚くような機能がつきました。
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過去の動画でも紹介しましたが、この機能はとても優秀で、画像を瞬時にほぼ違和感なく3D化してくれます。
すると気になってしまいますよね。
空間写真で撮影しなくても、全部変換すればいいんじゃない?って。
そこで空間写真と、3D変換した写真を、Vision Proで見比べてみました。
まずは、部屋の中で撮った空間写真です。
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立体感はむしろ、3D変換した写真の方が強く感じます。
空間写真はウィンドウの向こう側に、風景が立体的に広がっている感じです。
一方、3D変換した写真の方は、観葉植物の葉っぱなどがウィンドウから飛び出しているように見えます!
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一方で、自然さは空間写真の方に軍配が上がります。
空間写真だと窓ガラスの向こうの木々にも、ちゃんと立体感があることに驚きました。
しかし3D変換した写真では、ガラスの先の景色は遠近感がなく、まるで絵のように見えます。
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もう1枚。このビーチの風景も、小屋の立体感を強く感じるのは3D変換した写真の方です。ですが土台の柱の遠近感に一部、違和感があります。
一方、空間写真は複雑な柱の遠近感も、違和感がありません。
まとめると、思い出を違和感なく、ありのままに3Dで残したいなら空間写真を撮るのがおすすめです。
ただ、3D変換もいい仕事します。普段2Dで写真を撮っていても、3D鑑賞をあきらめる必要はなく、ほぼ違和感なく楽しめます。
さらに自分で撮った写真だけでなく、好きなイラストや推しの写真を3D変換してみるのも、おすすめ。きっと新たな魅力が見つかるでしょう。
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将来は身近な存在に?
というわけで、空間写真・空間ビデオについて解説してきました。
まだまだVision Proの普及が進んではいないので、撮っても3Dで観る方法がないという方も多いと思います。
しかし先頃もMetaが、ARグラスのプロトタイプを発表して話題になりました。
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Vision Proも次世代機の開発が進んでいるそうで、3年後、5年後、より手軽に3D画像や映像を楽しめる可能性があります。
そうした時に備えて、ここぞという時には、空間写真・空間ビデオを撮っておくのはいかがでしょうか。
▼この記事の動画版はこちら
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