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AIとデザインの関わり方 part2

こんにちは、ビジョン白木です。

前回のnoteに引き続き、今回は実際にAIをどうやって活用していくのか、弊社の会社案内(A3見開きサイズ)を作成しながらご紹介して行きたいと思います。

さて、作業の流れですが、

①会社案内に入れるコンテンツの考案
 ・どんな情報を入れるのか、内容の絞り込み
②デザインへの落とし込み
 ・流行り、トレンドの研究
③出来上がった会社案内のチェック
 ・誤字脱字、見やすいデザインかの確認
④作った会社案内を宣伝する
 ・会社案内を作った事を、SNSにて宣伝する。
  その際に使用するSNS広告画像の制作

・・・と、大まかに①〜④の項目にて、どういった箇所でAIが活用できるのか?を制作しながら紹介して行きます。

①会社案内に入れるコンテンツの考案

まず、会社案内を作る上で必要なものは、どういったコンテンツ・項目を入れていくのかを考えなくてはなりません。
会社案内を作る目的は様々ですが、今回はブランディングツールとして
制作していこうと思います。

ブランディングツールとして必要なコンテンツや項目は何なのか?前回のnoteでも少しご紹介しました、ChatGPTにてコンテンツ・項目の候補を挙げてもらいました。

このように、10 項目ほどの内容を挙げてもらいました。
ここからが私たちの出番です。目的にあったコンテンツ・項目はどれになるのか?何を入れなくてはならないのか?など、”精査して考えて"決定していきます。
ChatGPTが挙げた項目はあくまで一般的な内容をから抽出したもののため、そのまま何も考えずに会社案内へと入れていくだけでは、中身が薄っぺらいものになってしまいます。ここで私たち人間の考えを織り交ぜて行くことで、作成者の個性等が出てくると思っています。

例えば、動画内にありましたAIが候補として挙げた「企業の強み」は当たり障りの無い項目ですが、"ビジョンとしての強み"はこのように考えます。

では、実際に挙げてもらった候補から精査した内容を入れ込んで、②デザインへの落とし込み へと進みます。

②デザインへの落とし込み

①で挙げた候補をどこに入れるか、簡単に配置し、デザインを作り込んでいきます。
ではどんなデザインにしていこうか?と考えた時に、ここでもう一度ChatGPTの出番です!せっかく新しいものを作成していくので、最近の流行りやトレンドを聞いてみます。

「今流行りのデザインを教えてください」と言うシンプルな言葉での指示

すると、このように注目されているデザイントレンドを膨大なデータから抽出をしてくれました。
デザイナーとして、常にトレンドの情報を自分の足で追ったり、勉強をして蓄えていくことは大事なことではありますが、こうしてAIの力を借りることで、トレンドのキーワードを大まかに知ることが出来たりと、情報収集にも役立ちます
情報やキーワードを調べるという作業がAIによって効率よくできることで、効率が良くなった分、違ったデザインの情報を知れたり、デザイン制作に集中できたりと、制作のサポートとしてとても役立ちます。

では、実際にAIが出してくれたトレンドから、フラットデザインをキーワードに会社案内を制作していきます。実際に作成したデザインがこちらになります。(あくまで一例となります。)

表紙・裏表紙
見開き中面

③出来上がった会社案内のチェック

AIを活用しながら、このように会社案内が出来ました。
最後のチェックとして重要な校正作業。文字校正ツールを使用して、誤字脱字がないかをチェックして行きます。
下記の文字校正ツールは、ネット上で文章を入れ込むだけで、AIが文字の校正をしてくれます。

ただ、機密情報や公序良俗といった点はAIには判別ができません。これもまた、全てAIだけでは制作ができない理由の一つだと思います。
守らねばならないルールや人にしか感じることのできないニュアンスなどは、やはり人間の感性やルールで見て行くしかありません。

例えば、「戦略」と言う言葉の場合、同じ意味である「メソッド」と言う言葉の方が、専門的な意味合いを感じないでしょうか?こういった同じ意味でも、言葉が持つイメージは、広告やカタログに使用するコピーなど人に訴えかける上でとても重要なことで、それは人にしか感じることのできないニュアンスだと思います。

AIが得意なこと、人間が得意なことをうまく選別していかないと、大きな事故が起きる可能性があるため、AIに頼り切りになるのはとても危険だと思います。

④会社案内の宣伝

最後に、会社案内を新しくしたことを宣伝する!という前提で、SNSに載せるための宣伝広告を作成して行きたいと思います。
とにかく広告にはインパクトが大切。どんなイメージにしようか・・・と考えた時に、「Microsoft designer」に手伝ってもらいます。

「Microsoft designer」は入力した言葉(プロンプト)に対して、グラフィックのイメージを作成してくれます。

このように、作りたいデザインの説明を入力すると、イメージに沿ったグラフィックが表示されます。
その中の一つを選択し、背景の色を変えたりなどカスタマイズも可能です。

「Microsoft designer」でここまでのことはできてしまいますが、学習したデータからの抽出・・・。デザインや写真、フォントなどはありきたりになってしまったり、余白等違和感が出てしまう箇所があります。
プロンプトに対して出てきたデザインはあくまで参考・たたき台として、そこから、”ビジョンのイメージ”にあったものにするには、私たち人間の力でデザインを整えて行く必要があります。

そしてこちらがデザインを整えたイメージです。前のイメージと比べると、デザインの土台は同じでも、インパクトや印象が違っているのがわかると思います。

「Microsoft designer」のデザインより、バランス等を整えたイメージ


以上が、AIを活用した会社案内制作の一連の流れでした。いかがでしたでしょうか?
 AIは便利!と思う反面、使い方によっては中身が無いものができてしまったり、個性がなくなってしまったりします。AIが得意とする的確な箇所を人間が選別して取り入れていく、共用していくことで最大限に活用ができると思います。


最近ではPhotoshopにもAI機能が追加されるなど、もっともっとAIの活用シーンが増えてくると思います。それでも、AIに振り回されることなく、的確に使用するために、どのように活用をしていくのか人間も日々研究をしていかないとなりません。

最初は自分に関係が無いと思っていたAI。うまく使ってあげればとても心強い味方です。これらかも活用の仕方を常に勉強していき、AIの世界に置いていかれず、的確に扱えるようになって行きたいと思いました。


《次回の配信について》

テーマ:最近の制作業務のご案内

最近、ビジョンが制作のお手伝いをさせて頂いた業務について、ご案内をさせていただこうと思います。ビジョンがどのような事をやっているのか、再度ご紹介をさせてください。
次回更新をお待ちください!


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