子育て:幸せへの第一歩、「すべきことからやりなさい」何故、親はそう言わねばならないか
子育てをしている親として、恐らく誰もが子供へ叱ってり諭したりする言葉「すべきことを、まずやりなさい」。しかし、これは何故、親の我々が言いたくなる言葉なのでしょう。何故この言葉を言わなければならないのでしょう。この言葉の中で「まず」という部分がとても大切ですがお気付きですか?
すべきことという部分は、人間の営みの中で自分の身だしなみが恐らく一番でしょう。身の回りの整理や食事、風呂、基本的な部分です。そして子供であれば学校の宿題、大人であれば仕事であったり家事であったり。基本的には、すべきことというのは、自分が最低限しなければならないことという意味になります。誰がどう自分を見ているかという以前の問題で、自分が生きるという意味で欠かせないことをするという意味ですね。
では、何故「まず」という言葉が入るのでしょう。「まず」というのは「先ず」と書き、読んで字のごとく先にやるという意味ですね。何よりも先にするということです。しかし「先に」そうしたことをすると、一体何が良いのでしょうか。その答えは、このページで繰り返しお伝えしている「幸福感」に繋がります。
人間は生きる、営むだけでは幸せを感じることができないほど「脳」が大きくなった動物です。人間が幸福感を感じるのは、自分の役目を果たした時、そして余暇という時間を持って幸福を感じる時間を持てた時です。現代社会では、こうしたことに時間を費やすことのできる割合が減ってきているのかもしれません。それは仕事や勉強に負われる時間が増大していること、「そういうものだ」と思い込まされている部分、親としてはすでに言わなければいけないという義務感で言っているだけで、その言葉が何からくるのかさえも忘れてしまうぐらい余裕がないかもしれません。
親の我々が「子供の幸せを感じることのできる時間を増やすため」という意識を忘れないように、この言葉を使うことがとても大切な時代でもあります。時間はお金では買えないと言いますが、逆に言えば時間はお金と同等、それ以上に大切なものなのです。そうした時間を大切に使い、自分の幸福感を向上させるためにも、やらなければいけないことをできる限り早く終わらせて幸福な時間に使おうね、という根本を忘れないように子供に話をしてみてはいかがでしょう。すべきことを先にするモチベーションは、幸福のためなら子供も集中して、さらに早くやろうとするでしょう。
人は幸福を感じなければ生きている意味さえも見失うことがある。この大切な価値観から「すべきことを先ずやる」ということに繋がっていくのです。
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