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"好きなカバー曲"特集【Music-Con-Text】vol.29

「Music-Con-Text(以下MCT)」は、音楽家(音楽を作る人・歌う人)が作る新しい音楽メディアです。素敵な音楽はたくさんあるけど埋もれてしまいがちな昨今、バズっているバズってない、古い新しいに関わらず、音楽家がいいなと思った音楽を紹介する音楽メディアを目指しています。毎週月曜日夜更新予定。noteマガジン「Music-Con-Text」をフォローしてお待ちください。

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"好きなカバー曲"特集

今回は「好きなカバー曲」特集です!
カバー曲ってどんな意図を持ってカバーされるか、がけっこう大事だと個人的に思ってて、そういういろんなものが噛み合った時に、曲の新しい一面が垣間見えるところが面白いなって思います。

音楽って一回聴いたら終わりじゃなくて、なんども繰り返して聴いたりすることで立ち現れてくる魅力があると常々思っていて、どんどんカバーされて歌い継がれていくことって音楽にとっても音楽家にとっても幸せなことだと思います!

そんなわけでカバー曲特集です!どうぞ!(sumeshiii)


✏︎湯ノ山かがり の"好きなカバー曲"

はじめまして!はじめて寄稿させて頂きます。
リアルと2次元の狭間で活動している、バーチャルミュージシャンの湯ノ山かがりと申します。
名カバー曲特集という事で、どの曲を取り挙げようかすごく迷ったのですが、
原曲を完全に食っちゃってるというか、自分(達)の曲にしちゃってる感がすさまじい2曲をピックアップさせて頂きます。

1曲目はOasisの「Cum On Feel The Noize」

原曲はSladeなのですが、Quiet Riotにカバーされているバージョンが1番有名かも...?
Quiet Riotのバージョンは特に歌い方や曲の雰囲気などだいぶマッチョな感じなので(間奏のギターソロとか特にマッチョ感がすごいw)、その印象が強かったせいかOasisがカバーしてるのが結構意外でした。
このOasisバージョン、あんなマッチョな印象だった曲を、歌い方から楽器陣のアレンジまで、ここまでニヒルで投げやりでカッコ良い感じに仕上げてるのが凄い!テンポやキーをすごくいい塩梅に変えてるせいもあるのでしょうか?Oasisの曲って言っても気づかれないような感じになってます。
歌詞も全く同じこと歌ってるのに、ここまで雰囲気が変わると解釈が変わってきますよね。 (my singin’s’ out of timeを、「時代遅れの歌」と解釈するか、「調子外れた歌」と解釈するかみたいな...)
まだ聴いた事ない方は、是非原曲やQuiet RiotバージョンとOasisバージョンを聴き比べてみてほしいです! カバーってこういう事だよなぁ...ってのをありありと感じさせられます。
動画は他にもリアム不在でノエルが歌ってるバージョンなど含め色々あったのですが、やっぱリアムが投げやり気味に歌ってるのがカッコ良いよなぁ...という事で!

2曲目はJohnny Cashの「Hurt」

原曲はNine Inch Nailsのアルバム「The Downward Spiral」のトリを飾る曲で、ライブでもだいたい終盤に演奏される曲です。 わたしはNine Inch Nailsが元々大好きで、それがきっかけでジョニーキャッシュのバージョンを知ったのですが、まずカントリー/ロックの大御所がNINの曲をカバーしてるって時点で凄く意外でした。
原曲もNINの曲の中では比較的(アウトロ以外は)ノイジー具合は控えめなのですが、このカバーバージョンはアコースティック感が強く、ジョニーキャッシュの朗々とした歌を全力で引き立てにかかってます。
この曲も歌い手によって、同じ事言ってても歌詞の解釈が全く違ってくる感があって、原曲の場合はラストのあたり(If I could start again~の辺りから)でほんの僅かだけ希望が覗いてるのですが(そこがめちゃくちゃ好きだったりします)、ジョニーキャッシュというもう後戻りややり直しがなかなか効かない年齢の方がキャリアを積み重ねた末の姿で朗々と歌う事で、歌詞の重みが全く違う方向に向かってる感じがあります。MVがまたものすごく良くて、途中過去のトロフィーや若い時の姿がカットインされる中、食事にワインをぶちまけているちょっと狂気を孕んだ目がとても恐ろしくて好きです。
完全に曲を自分のものにしてしまっている所が凄く、実際原曲の作者のトレントレズナーもこのMVを観て「この曲はもはや俺の曲じゃなくなった」と言ったとか? ジョニーキャッシュはこのMV撮影後の1年後に亡くなられています(MVに一緒に出演されている奥様も同年に亡くられています)。丁度これ以降(With Teeth以降)のNINの作風が若干変わった(健康的になった...?)のって、この名カバーの影響も少なからずあったんでしょうか...?

他にも取り挙げたい名カバーは沢山あるのですが(Kula ShakerのHushとか、The WildheartsのPump It Upとか...)、この辺で!

▼湯ノ山かがり の楽曲紹介

カバー曲とは全く関係ないのと、取り挙げた2曲と全然雰囲気違うのですが... 先月末に公開したわたしの新曲です。作詞作曲編曲MIXと、今回はMVも自分で制作しました。良かったらどーぞ!

また、隔週土曜日23時からラジオ感覚で聴ける?縦型配信「湯ノ山かがりのかがラジ!」YouTubeにて定期配信中です! 音楽ネタだったりその他だったりをしゃべってますのでお気軽に遊びにきてください!


✏︎鹿あるく の"好きなカバー曲"

鹿あるくです。好きなRemixとかぼちぼちあるんですが、なんとなくRemixじゃなくて有名曲で好きなカバー曲を2つPickしました。

①Virtual Insanity covered by 平井堅

→原曲はJKの名曲ですね。平井堅は瞳を閉じてとか結構平成バラードなイメージあるかもなんですが、ジャジーな感じの曲もやっている印象で(世界で1番君が好き とか)、おしゃれでかっちょいいカバーと思います。(ちょっと調べただけだと誰が編曲してるのかわからずちょっと悲しい)

②アポロ covered by モノンクル

→これもおしゃれなカバーで好きです。原曲はポルノグラフィティの名曲ですね。Bメロのくって入るキメとか2番サビ前の仕掛けとか好きです。

▼鹿あるく の楽曲紹介

カバー曲と全く関係ないんですが、最近ひじりさんとEPを作って出しました M2とM4を作ってます


✏︎警戒ブロオドキャストCHERRY の"好きなカバー曲"

警戒ブロオドキャストCHERRYです。
初めて寄稿します。今回はVSingerからと歌ってみたから2つピックアップしました。

① 今夜はブギー・バック [Boys&Girls remix]/コーサカ(MonsterZ MATE)、緑仙、Yaca、DJ WILDPARTY

生活していれば一回は耳にしたことがある「今夜はブギー•バッグ」を異種混合素敵なメンバーがカバーしています。お恥ずかしながらスチャダラは世代ではないので、聞いたことがある程度でしたが、このカバー曲で好きになりました。 サムネと再生画面でイラストが異なることも粋です。
過ごしやすい5月の夜道にてお供にいかがですか?

②夏のロケット/cover miko
原曲:【ボカロMV】夏のロケット【IOSYS】

こちら幻のカバーです。「チルノのパーフェクト算数教室」や「魔理沙は大変なものを盗んでいきました。」などを歌唱しているmikoさんがカバーしている音源がCD限定にて収録されています。 調べても出てこない幻の作品です。

▼警戒ブロオドキャストCHERRY の楽曲紹介

あとのまつり/ Peg(covered by 警戒ブロオドキャストCHERRY)【歌ってみた/Vtuber】
リリックMVに仕上げました。


✏︎sumeshiii a.k.a.バーチャルお寿司 の"好きなカバー曲"

カバー曲ということで、大好きなビートルズの楽曲を他のアーティストがカバーしたものを2曲紹介しようと思います!

まずはこちら!
ブラジルのアーティストミルトンナシメントがカバーした、ビートルズのノルウェイの森です!

Milton Nasciment「Norwegian Wood」(cover)

原曲のエキゾチックさを残しつつ、ブラジルの音楽も感じるアレンジと、そしてなんといっても「ブラジルの声」と言われたナシメントの歌声!

もうひとつはこちら!
Septemberなどでお馴染みのアースウィンドアンドファイヤーがカバーした、Got to Get You Into My Life!

Earth, Wind & Fire「Got to Get You Into My Life」(cover)

ブラックミュージックのリズミカルなアレンジになって、この曲のまた新たなな顔をみた気がしました!同時に、ビートルズの曲の懐の広さを感じました!

原曲はビートルズのリボルバーというアルバムに入っているのですが、もしかしたらそこまで有名な曲ではないので知らない人も多いかも??原曲とぜひ聴き比べてみてね!

▼sumeshiii a.k.a.バーチャルお寿司 の楽曲紹介

最近つくったカバーです!「とんでぶーりん」というアニメのED「ぶーりん あ・ら・もーど」をカバーしました!ゲストボーカルは朝倉杏子さん!


MCTメンバープレイリスト!随時更新中!

MCTに記事を書いているメンバーのオリジナル曲プレイリストがあります!記事と合わせて楽しんでね!プレイリストはメンバーが増えると随時更新されていきます。時々チェックすると曲が増えてるかも・・・?!

Apple Music

Spotify

Artwork by 詩川天楽

▼新規追加曲
湯ノ山かがり「ペールライト」


参加したい音楽家の方、募集!

参加者募集

音楽家(楽曲制作をする人、作詞をする人、エンジニア、そして、歌う人)で、この企画に興味ある、参加してみたい、という方はぜひsumeshiiiのX(Twitter)や、Discord知ってる方はDiscordまで、ご連絡ください!運営Discordサーバーを制作しましたのでご招待します。

sumeshiiiのX(旧Twitter)はコチラ↓↓
https://twitter.com/araki_s_sumeshi

まずは1曲、特集内容にそった自分のおすすめ曲をコメントしてみるというだけでも大丈夫ですので、ぜひ参加してみてください!やってみて合わなかったら読む専に徹底しても大丈夫ですし、抜けても大丈夫です!音楽の紹介コメントって結構楽しいし、それを各自ばらばらにあるよりかはコンセプトの元にまとまってたほうがより効果があると思うのですよね・・!そんな意図もMCTにはあります。

今後の展望

今回特集記事で書いたような、楽曲紹介コメントを書いてくれるメンバーを募集して、記事を定期的に出していけるようにできたらいいな、と思っています。

そして、現在はsumeshiiiのnoteに投稿していますが、MCTに参加してくれるメンバーが増えれば、その中からご自身が編集長として各自で特集を組んでご自身のnoteで公開するという方がどんどん出てきたらいいなと思っています。(なのでnoteのマガジン機能を使います!)そうすることで、ご自身の音楽と記事を紐付けることができ、記事の閲覧者が増えるほど自身を宣伝する機会が増えていくことになると思っています。それがMCTの最大の狙いです。

さらには、ライブ配信と連動してみたり、Spotifyのプレイリストやポッドキャストの連動もしてみたいし、さらにその先はコンピレーションを作ったりなど、より広がりがある展開ができると考えています。最初は音楽家限定にしていますが、そのうち、ライターの方のコーナーやリスナーが参加する企画などもできたらいいなとも思っています。


バックナンバー

Music-Con-Textの詳しいコンセプトや、sumeshiiiが立ち上げた理由、理念などはこちらの記事に書いてありますので、合わせて読んでみてください!

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