噓日記 12/31 大晦日大決算
12月31日、ついにこの日が来た。
年の初めには途方もなく遠く見える日だが、いつも気配なく当日を迎えている。
さて、今年の俺はどうだったか。
今年を総括するならば、病の年であったと思う。
謎の頭痛が長引いて、新型コロナに感染し、インフルエンザに感染し、なんなら昨日から小さく風邪さえ引いている。
それを耐えようと免疫力を高めるためにヨーグルトを食べたら、腹を痛めるような小さな不運も続く。
そんな風に、身体のどこかに病を抱えたまま走り切った一年であった。
これもひとえに人との触れ合いが増えたからだと思う。
気兼ねなく飲みにいくようになったし、人と接触することに抵抗がなくなった。
それはまぁ、病を貰ってもおかしくはないと思う。
普段は行かないような店にふらっと一見で入ったりしているから、付き合いのない人間から菌を貰ったのだろう。
来年はそういったゴタゴタをなくしてやりたい。
今年の俺を思い返すと、新しいことに挑戦しすぎた。
そのストレスで飲み歩きすぎたのだろう。
そういう気苦労を重ねすぎたのだ。
平穏を守ろう、それを今年のうちから誓っている。
しかし、一年を振り返ると嫌な年だったとは微塵も思わない。
年の初めの頃には、会うとも思っていなかったネット上の友人たちと酒を酌み交わせたし、新たな友人もできた。
彼らとの繋がりが何処か私に力を与えてくれている。
また飲もう、そう言葉をかけることはなかなか気恥ずかしくてできないが、彼らと酒を飲んだ時間がどうしても忘れられない。
ネット上だが心を交わした彼らだ、リアルで友人になるよりも幾らか心が通っている気さえする。
それがありがたい。
私が彼らに感じる感謝は私だけの感情として言葉にはしないまま飲み込んで生きていく。
さて、今年も思い返せば刺激的な年であった。
人を愛し、人に愛された年であった。
俺は会う人全てを愛している。
みんなが幸せであってほしい。
来年も、また多くの人に出会う年であろう。
多くの人に出会い、そして彼らを愛する、そんな年であってほしい。
俺の迎える来年が素晴らしい年であるように。
俺は来年の俺に変化していく。
このシームレスな変化を受け入れて、また次の年を迎えるのだ。
ありがとう、今年。
ようこそ、来年。
少しずつ変わっていく俺が少しずつ大人になっていくように。
変わっていく世界についていく、小さな人間の変化をこの日記に残していく。
ありがとう。
世界はちょっとずつ、それでも少しだけ、俺に愛されていく。