みなさん、お元気でしたか?本日、こちらは雨が降っております。
法竹演奏家の青山雅明です。ヨガや瞑想も教えています。ホーメイを唸ったり口琴を演奏したりするのも大好きです。
日に日に、自己紹介が長くなってゆきますね。
最近は宇宙船ボイジャーの話など少し脱線していましたから、尺八の歴史の続きです。
尺八なんて知らねー吹いたこともねーよ。
という人も歴史としても面白いかも?
なので是非読んでいってくださると、僕が喜びます。
さて、1000年くらいを境に歴史から消えていった尺八ですが、「猿楽」や「田楽」の伴奏楽器や囃子として、古代尺八や一節切が使われていた可能性がある!というところ辺りで終わっていましたね。
一節切というのはですね。小さい尺八みたいな笛です。音色もライトで軽やか持ち運びに便利!こんな感じです
鎌倉時代の後期から室町時代になる頃には、「太夫が内裏で尺八(一節切)や太鼓などを演奏した」とか「田楽法師から尺八を買いました!」とか「白拍子の舞に合わせて尺八が吹かれた」などといった資料が現れはじめます。
よかったー!絶滅していたワケではなかった!
「人間五十年、下天の内を比ぶれば、夢幻のごとくなり、一度生を得て、滅せぬもののあるべきか」という謡曲「敦盛」の一節を愛唱していた織田信長は、一節切「乃可勢」(のかぜ)を愛用していたそうです。
笛に名前をつけるなんていいですね!
その一節切の中興の祖は大森宗勲(おおもりそうくん)という人で信長に笛を教えていたそうですよ。
信長に笛を教えるなんて、なかなかの度胸ですよね。僕はゼッタイに嫌ですけどね!
まぁ、当時は武将たちの間で謡曲というのが流行してセットで一節切も流行ってたみたいですよ。
俺はロックが好きだ!弾けないけどエレキギターも買うぜ!みたいなノリだったんでしょうか。
そしてその信長愛用の「乃可勢」(のかぜ)は豊臣秀吉や徳川家康にも受け継がれていったそうですよ。
諏訪市の有形文化財として長野県諏訪市のお寺に保管されている様子です。
最近は調べればなんでも出てきて便利ですね!しかし、信長、秀吉、家康と渡り歩いた「乃可勢」凄い笛っすね!
今日も葛山幻海先生の「まるごと尺八の本」から学ばせて頂きました。
幻海先生ありがとうございます。
一節切の音色。
Armin Lohbeckさんという方が吹かれています。もののけ姫!素敵な音色ですね。