無本番・練習日記2021年8月23日~8月29日

2021年8月23日(月)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
F.A.ホフマイスター:ヴィオラのための12の練習曲
 演奏は最終的にその人のセンスに委ねられることは実感を伴って知ることができた。しかしそのセンスは「何となく」ではなく、知識や経験など情報に裏付けられたものでなく
ては意味を成さないことも解った。確かに「美しい・きれい」だけじゃ困るし、面白くも何ともない。ついでに休符は音を出さない音符(=沈黙の時間)であることから、装飾音と同じく、一種のスパイスのようなものかと自分の中で解釈することにした。音符の並べ方は部屋のレイアウト。これで基礎練習とはいえ今までとは違った方向で見慣れた楽譜を捉えることができるようになった。アンサンブルの場面で今は試すシーンが無いのが残念。
バロックヴィオラはジェミニアーニの9番、モダンヴィオラはホフマイスターの5番で音出し。

2021年8月24日(火)
ボッケリーニ:6つの弦楽三重奏曲Op.14-1,2(ヴィオラパート)
 気晴らしに、いつ合わせができるかわからなくなってしまったボッケリーニの弦楽三重奏Op.14の1番と2番を、約一か月ぶりに見る。楽譜すら取り出していなかったので、楽譜を開いて純粋に「見た」状態が一か月ぶり。それでも頭の中に何となく譜読みしたときのイメージは残っていて、その次の段階へスムーズに移行することができるのは幸い。時間が経ったことと参考資料を読んだことで、気分を新たにして楽譜の景色を眺めることができた。
 こちらは使用楽譜が変わる可能性があるため、印刷の景色が変わっても対応できるよう(合わせの日が決まって練習が必要になったら)練習を進める予定。

2021年8月25日(水)
練習お休み。

2021年8月26日(木)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
ボッケリーニ:6つの弦楽三重奏曲 Op.14-3
 コロナ禍の影響で合わせの中止や本番の激減で、「いつでも動き出せるように」とメンテナンスも兼ねて行っている日々の練習も、時折意義を見出せなくなり空しくなることがある。レッスンする時のヒントも詰まっているので、練習出来る限り手を止めることはないけれど。
 バロックの方はジェミニアーニの10番と11番、モダンはボッケリーニの弦楽トリオOp.14-3。譜読みの時は気付かなかったが、まず違和感なく自分のパートが持つ音楽の流れを作るのが難しい。装飾の入れ方一つ取っても、この一音で雰囲気を壊してしまいそうで神経を遣う。そういえばL.モーツァルトの『ヴァイオリン奏法』に装飾音について言及した章があった。それだけ難しいということか。それとも他の2パートと合流できれば変わるだろうか。

2021年8月28日(土)
練習お休み。

2021年8月29日(日)
練習お休み。
(余談)8月のアンサンブル系の予定は全て新型コロナの影響でキャンセルとなってしまったことによって、日頃の練習について考える機会を得た気がする。これは、次の本番に向けて練習するのが日常だったコロナ以前には考えもしなかったこと。基礎練習はするけれど、それも曲ばかり弾いているとある日突然ガタが来るようになったから必要不可欠になったのだ(20代前半までは起こらなかった現象)。
 練習と日々の料理は似ていると思う。冷蔵庫の中身は使った分買い足さないと、食事は作れない。

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