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実用的な音階練習にはカールフレッシュ

ヴァイオリンのレッスンでは音階練習と練習曲、楽曲の組み合わせの事が多いもので、うちも基本的にはそうしています。音階や練習曲を嫌がらずしっかり練習すると確実に上達します。その音階や練習曲も演奏する楽曲に応じてレベルアップする必要があります。

「そこそこヴァイオリンを弾けるようになった感」を得るにはカールフレッシュの音階とローデまでは必要です。小野アンナ音階は「そういう音の押さえ方があるよ」の導入レベルで、曲への応用には役不足です。頻用される和声のパターンがある程度揃っていてはじめて曲で使える音階練習になります。そのためにはカールフレッシュの音階が必要最小限にコンパクトにまとめられていて有用です。

カイザーを経てクロイツェルがこなせる程度になるとカールフレッシュを進められます。最初は音にするのも大変ですが、指番号やポジションでの音取りから脱却し、音名での音取りを習慣づけることが最初の目標です。

まずは
1〜8を1〜5に関しては全て、6〜8は最初の4小節
リズムはC-durにて示される普通のリズム、1拍ずつのスラー
シャープ4つフラット3つまでの調

カールフレッシュの音階は音程はもちろんのことながら、ボウイングの安定性、音色の美しさも重要な練習課題です。よどみなくスムーズに音階が進行するように、特にハイポジションでは壊れた音色にならないように、と音程以外の要素にも配慮をして練習をする必要があります。

その結果・・・。ご安心ください。確実に上手くなります。

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↓以下宣伝で恐縮です。
大人向けのヴァイオリン教室を東京都と愛知県で行なっています。

2005年より20年間「ヴァイオリンがわかる!」というインターネットサイトにてヴァイオリンにまつわる記事を書き続けています。

だいぶ前ですが、出版社さまからご依頼頂き「まるごとヴァイオリン」青弓社という書籍を出版させて頂きました。




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