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「スクロール」が無い理由
ようやく、ヴィオラ用ネックの形出しが完了して、
スクロールが無いことを話せる準備ができた。
このペグボックス先の部分を「ネックヘッド」又は「ヘッド」として、
以下話を進める。
![](https://assets.st-note.com/img/1679065907166-zK5EEMiGvj.jpg?width=1200)
簡単に言えば「ネックヘッド」は、ヴァイオリン上の振動の終端である。
つまり、弦の振動を誘い込み、収束させる目的がある。
この目的のために、私はペグボックスはヘッド方向の「弱さ」を作り
少ししならせることが必要と考えた。
だが、スクロールがあるとこの「弱さ」が作れない。
だからまずは、カットした。
そして、弱さを作るために下図のように掘り込んでいる。
もっと掘り込みたいが、後でヘッドを取り付けるための
接着面が必要なので、ここまでにしているが正しい。
![](https://assets.st-note.com/img/1679065988699-flbsPedkZW.jpg)
ペグボックスを壊すことなく、しならせるのは、本当に難しい。
この状態はまだ不十分で、
・「あご」の強さをヘッド方向に伝えない工夫
・「あご」を持ち上げない工夫
これらも必要になる。
正直なところ、私自身、壊れるの怖くて踏み込めていない。
「スクロール」のカットは、常識との決別である。
理論武装と勇気をもって、自分の道を進んで欲しいと思う。
私は、そんな人と会話、議論できることを楽しみにしています。
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