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瀬戸内国際芸術祭2022 春会期 男木島巡り(最終日)

瀬戸内国際芸術祭2022 春会期 男木島巡りの記事です。
他の島の記事はこちら。


いざ、男木島へ

クレメントインのベッドの上で一日が始まります。
8:00高松発→8:20女木島発→8:40男木島着のフェリーに乗ろうと思っていましたが、旅の疲れが出ていたため、1本遅らせて、10:00発のフェリーに乗ることにしました。
大きな荷物はクレメントインに預け、9:30に女木島、男木島のフェリー乗り場に到着。まずは検温&リストバンドget!
チケット売り場に長い列が出来ていましたが、乗り放題乗船券のおかげで並ばずに済みました。乗り放題乗船券、本当に便利です。フェリーを何度も使う方にはおすすめです。

かわいい「めおん」号がやってきました!
階段をのぼったところにある、外の席の最前列を確保

出港時間の直前には、席がなく立っている人たちも出てきました。さすが土曜日。

10:00に予定通りに出港し、10:20に女木島に到着。女木島では乗客の半分ぐらいが降りました。

船からmg01《カモメの駐車場》とmg02《20世紀の回想》が見えます。

og08《アキノリウム》へ

10:40に男木島に着き、まずは特に鑑賞を楽しみにしていた作品、og08《アキノリウム》に向かいます。
急な石段と坂を登ります。履きなれた靴で行くことをおすすめします。

家に入り、作品を鑑賞。
1Fでは、サウンドオブジェたちの影絵を見ることができます。やわらい木琴のような音が、軽快なリズムを奏でています。ギロのような音もします。森の中で、木の精の楽団に出会ったら、きっとこんな音楽を奏でているのだろうなぁ…と思いながら、2階に。

《アキノリウム》1Fの影絵
階段から、木の精たちが見えてきました。
2Fに行くと、木の精の楽団を見ることができます。

サウンドオブジェたちは、動いたり止まったりして、まるで生き物のようです。どのサウンドオブジェが音を奏でているのか、キョロキョロとあたりを見回して探すのも楽しいです。
《アキノリウム》の音をCDとして売って欲しい…家でもこの音を聞きたい…と思う、心地よい音色です。

外に出ると、列が出来ていました。男木島には、人数制限をしている作品が何点かありました。特に混雑が予想される日は、時間に余裕を持ってまわることをオススメします。

家巡り(og03,14,15を鑑賞)

《アキノリウム》を出て、og15《部屋の中の部屋》→og14《漆の家》を鑑賞します。

《部屋の中の部屋》
《漆の家》

その後、坂道をぐんぐん降りて、og03《生成するドローイング:日本家屋のために2.0》に向かいます。

海に至る道っていいですよね…

靴を脱いで家にあがると、ドローイングが家の中を埋め尽くしていました。

1Fの様子
貝が展示されていました。
2Fの様子。貝の内側にこんな部屋があるのかしら…なんて想像しながら眺めます。
貝を見てからドローイングを見ると、貝の模様に見えます。使われている絵の具も、螺鈿を彷彿させる輝きです。

3年後の瀬戸芸では、さらにドローイングが増えるのでしょうか。家の変化が楽しみです。

og16《歩く方舟》へ

《生成するドローイング》を出て、og16《歩く方舟》に向かいます。民家の間を通り、og17《青空を夢見て》、og05《漣の家》を鑑賞。
そのまま道なりに歩くと、《歩く方舟》が見えてきました。

このまま堤防の端まで歩いて行きそうです
4つの山を持つ方舟。
堤防の先端へ

脚の間から海を見たり、色々な角度から方舟を鑑賞しました。方舟に到着したのが12:15頃でした。各作品じっくりと鑑賞しましたが、思ったよりも時間が経っていませんでした。

男木島で昼食~「ogijimaゆくる」でまったりと~

途中で海をゆっくり眺め、og07《瀬戸で舞う》を鑑賞し、13:00~予約していた「ogijimaゆくる」へ。

行った時点で席がほとんど埋まっていました。予約をして良かったです…。

ogijimaゆくるの外観
日替わりゆくるプレートは、冷たい豚しゃぶ。美味しかったです。
ビールも気になりつつ、ラムネ味の青いクリームソーダを。

大正12年築の古民家を利用したカフェとのこと、歴史を感じる物があちこちに置いてありました。

囲炉裏がありました。

スタッフの方がとても丁寧で、居心地が良かったです。ゆったりと時間が流れるcafeでした。ゲストハウスも運営されているようで、泊まってみたいです。

男木島図書館へ

食後は、気になっていた「男木島図書館」へ。私設図書館とのこと、どんな本が置いてあるのかわくわくしながら向かいます。

ogijimaゆくるから歩いて数分で図書館に到着。

男木島図書館の看板

靴を脱いで、静かな図書館に入ります。
児童文学から現代小説、評論、漫画などなど、様々なジャンルの本が置いてありました。木造で、館内は柔らかい雰囲気です。
2Fに行くと、本棚に囲まれた座布団とちゃぶ台がありました。電球をつけて、宮沢賢治の絵本を読ませていただきました。ここで暮らしたい…です…。
気まぐれOPENとのこと、開館日に行くことが出来て良かったです。

この図書館を存続するために、何かできれば、、と思い、オリジナルグッズのタオルを購入。
ポストカードも購入

本への愛を感じる、素敵な図書館でした。

男木島灯台へ

男木島灯台は、総御影石(庵治石)造りで、無塗装の珍しい灯台とのこと。灯台が好きなので、少し距離はありそうでしたが、チャレンジすることにしました。
男木島図書館から灯台までは、約30分かかります。幸い全く汗をかかずに歩くことができましたが、灯台に着くまで自販機がなかったので、暑い時期は事前に飲み物を用意していくことをオススメします。

このような道を、約30分歩きます。ちょっと大変でした。道は舗装されており、歩きやすいです。


15:00すぎに灯台に到着!

男木島灯台。かっこ良い灯台です。
砂浜から眺める男木島灯台。クラシカルな雰囲気です。
灯台について学べる、男木島灯台資料館。近くの砂浜でシーグラスを見つけた人たちが置いていったのでしょうか。綺麗です。
海岸に出ると、シーグラスを何個も見つけました。

日常へ還っていく

少し歩き疲れたので、ダモンテ商会に立ち寄り、マフィンとサンドウィッチとソーダを購入し、男木港前のベンチで食べました。

マフィンが美味しくて、夕食用にフォカッチャとクッキーを追加で購入しました。
男木港前のベンチです。机があり、テイクアウトしたご飯を食べやすかったです。可愛いデザイン♪
最後に、港にあった og02《タコツボル》に入りました。

17:00男木島発、17:20女木島発、17:40高松着のフェリーに乗りました。
10:40~17:00まで、6時間20分男木島に滞在しました。(男木島灯台を諦めれば、15:00発のフェリーに乗れたのですが、どうしても灯台が見たかったので…)

男木島→女木島→高松航路の最終便だったため、かなり混んでいました。女木島からはさらに混み、立っている人も多かった記憶です。

17:40に高松港に着き、クレメントインで荷物を引き取り、18:10発の高松空港リムジンバスで高松空港へ。

私の人生を豊かにしてくれる、とても良い旅でした。
一連の瀬戸芸の記事を書き終えてしまうのが寂しいです。小豆島に移住したいです。
でも、すぐにそうするわけにはいかないので、瀬戸芸が私にもたらしてくれた変化を生活に反映し、活き活きと暮らしていきます。
5月以降、仕事で辛くなる時間がさらに増えると思います。その時は、瀬戸内の穏やかな海を、そして犬島製錬所で見た光を思い出し、正気を保ちます。
この記事を書き終えることで、私の旅は終わりです。読んでいただいた方、ありがとうございました。

リモートワーク用のデスクの前に、犬島製錬所美術館のマグネットを貼りました。


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