瀬戸内国際芸術祭2022 春会期 小豆島巡り(1日目)
瀬戸内国際芸術祭2022の春会期に行ってきました。
私は自転車に乗れないので、島に到着後はレンタカーと徒歩で観光していました。
今後芸術祭に参加予定の方の参考となるように、行程や食事処、感想などを詳しく残します。
まずは、旅の全体像をご紹介します。
前日:仕事が終わってから高松空港に移動し、ホテルクレメントに宿泊
1日目(水曜日):小豆島を観光し、オーキドホテルに宿泊
2日目(木曜日):豊島・直島を観光し、マイロッジに宿泊
3日目(金曜日):犬島・直島を観光し、ホテルクレメントインに宿泊
4日目(土曜日):男木島を観光し、高松空港に移動し、帰宅
この記事は、小豆島観光について記しています。
他の島の記事はこちら。
高松港から小豆島へ
ホテルクレメントを7時にはチェックアウトし、まずは高松港旅客ターミナルビル1Fで、前売り券を3シーズン作品鑑賞パスポートと引き換えます。
その後、朝7:00から開いている「高松港 食のテラス」に移動。
★「高松港 食のテラス」付近でスタッフの方に検温をしていただき、紙のリストバンドを貰いました。検温&リストバンドgetは作品鑑賞のために必須です。検温スポットを確認してからまわるとスムーズかと思います★
港を眺めながら、お弁当とジュースをいただきました。開放感がある、素晴らしい景色でした。
8:20高松港発、8:55土庄港着の高速艇に乗り、小豆島に渡りました。波がキラキラしていて、吉田博の《光る海》のようでした。穏やかで、晴れた空のような色合いの瀬戸内海が大好きです。
土庄港周辺(sd01を鑑賞)
予定通り8:55に土庄港について、まずはsd01《太陽の贈り物》を鑑賞。高速艇を降りてすぐの所にあります。
真っ直ぐで明るい作品でした。
オリーブの王冠の間を船が通るのをしばし眺めた後、予約をしていた「マリンレンタカー」にて車を借り、まずは「土庄港観光センター」に行きました。
レンタカーは朝の時点で「予約で一杯」と表示が出ていました。事前に予約することをおすすめします。マリンレンタカー以外にも、何箇所かレンタカー屋はあるようです。
「土庄港観光センター」では、バスとフェリーの時刻表も載っている、とてもとても便利な瀬戸芸公式ガイドブックを無事にゲット。全国の書店で売られる前だったので、手に入って一安心。
迷路のまち(sd04,40,41,42を鑑賞)
その後、車で迷路のまち周辺に移動し、駐車場二車を停め、迷路のまちを観光しました。駐車場には9:30頃に到着しました。
迷路のまちは、吸い込まれそうな場所でした。地図を頼りに、西光寺を目印にしながら、くねくねした道を歩きます。
迷路のまちエリアでは、sd40《La dance》→sd04《目》→sd41《いっしょに/ともだち》→sd42《立入禁止》の順に鑑賞しました。
sd04《目》は、靴を脱いで、スリッパに履き替えて鑑賞します。家の中が洞窟のようになっていて、少し屈みながら探検しました。迷路のまちの中の家の中に迷路があり……。面白かったです。先の道が見えないことによって、この先にどんな道/空間がひらけているか予想ができず、ワクワクしました。
白い壁のところどころに、かつての家の痕跡がありました。
美術館で絵を見るのとは異なる鑑賞体験で、新鮮でした。
歩きにくい箇所もある作品のため、旅が始まったばかりの脚が元気なタイミングに鑑賞して良かった…と思います。
sd42《立入禁止》から駐車場に戻る途中で、「迷路のまちMAP2022版」に載っていた「とけないアイス くず餅バー」の写真に惹かれ、「池本芳栄堂」さんへ。くず餅バーはもっちりして、少し冷たく、美味しかったです!!溶けないので、持ち歩きがしやすく、助かりました。
(帰宅後に地図を見直していたら、水曜日限定の「水曜だけのシュー畑」というシュークリームも作られていることに気付きました。せっかく水曜日に行ったので、食べればよかったです…!)
その後、王子神社の近くでヤドンのポケふたを発見。ヤドンも、ヤドンに変身しているメタモンも可愛く、大興奮です。
魅力的なお店がたくさんある「迷路のまち」。次に訪れる時には、夕方や夜の「迷路のまち」を体験してみたいです。
三都半島(sd16,19,46,47,48,49を鑑賞)
約1時間迷路のまちに滞在し、三都半島に移動します。
途中で、お昼を食べるために、「小豆島ふるさと村」に立ち寄りました(11:00頃に到着)。
ふるさと村は海がとても綺麗で、立ち寄って良かったです。海のグラデーションが美しく、しばらく見惚れていました。風がほとんどなく、穏やかなひとときを過ごすことができました。
吉田博が描いた瀬戸内海のイメージ通りの海でした。爽やかで明るく、太陽の光を受けて煌めく穏やかな海。ゴミが一つも落ちておらず、このままずっとこの海が美しいことを祈りました。
ハンモックがあり、寝そべってみましたが、頭上には青い空、左手には美しい海……と最高の場所でした。
「小豆島ふるさと村」には、レストランとお土産屋さんがありました。生そうめんをいただきました。
お土産屋さんでは、ポケふたのポストカードを購入。近くにポケふたがあるようです。駐車場からポケふたのポケスポットを回し、フレンドに贈るギフトを無事ゲットしました。次に来るときは、きちんとポケふたを見に行きたいです。
海辺でリフレッシュした後、三都半島エリア 神浦バス停近くの駐車場に車を停め、徒歩で観光を開始(12:00頃に到着)。
sd47《ポップストップ》を観た後に、sd16《潮耳荘》に移動。駐車場から潮耳荘までは、徒歩で10分程度でした。木材と木材の隙間から差す光が柔らかかったです。集音装置から聞いた波の音は、思ったよりも低くて力強く、海の鼓動のようでした。
《潮耳荘》からsd19《山声洞》まで、上り坂を歩きます。途中に熊蜂が何匹もいて、怯えながら、ひたすら歩きます(15~20分程度)。
※《山声洞》に着いてから、《山声洞》の目の前に駐車場があることがわかりました。車でも移動できましたね……
《山声洞》は、周囲の音をよく拾うため、鳥の鳴き声や風の音はもちろん、人の声もよく拾っていました。それはそれで、採石場跡地の現在を感じられて、面白かったです。
《山声洞》からsd49《Utopia dungeon ~ Command from Utopia》を目指し、再び熊蜂に怯えながら道を降ります。
《Utopia dungeon ~ Command from Utopia》を鑑賞した後に、車で数分でsd46《ダイダラウルトラボウ》とsd48《舟物語》を鑑賞。
《ダイダラウルトラボウ》は、巨大な作品なのですが、風景に溶け込んでいました。この巨人は、破壊というよりも創造の巨人のような印象を受けました。全く怖くなかったです。彼が歩いた跡には命が芽生えそうでした。
巨人になって、この海と家々を眺めていたいな…と思っていたら、瀬戸芸スタッフの方から、《ダイダラウルトラボウ》と同じポーズで写真を撮れる場所(岩)を教えていただきました。岩にハンカチを引いて、ぺたんと座り、巨人の真似っ子。
小豆島オリーブ公園・マルキン醤油記念館
三都半島エリアを2時間ほど鑑賞してから、「小豆島オリーブ公園」に立ち寄った後に、「マルキン醤油記念館」へ。
「小豆島オリーブ公園」は、三都半島エリアから近かったです(20分程度で着いたと記憶しています)。思った以上に人がいました。休日・祝日は結構混むのかもしれません。
オリーブと海が見え、ギリシア風車もある、異国情緒たっぷりな場所でした。ほうきの貸出があり、魔女の宅急便ごっこができました。
その後、車で10分程度で「マルキン醤油記念館」に到着しました。
車を降りると、醤油の香ばしい香りがマスク越しでもふわっと……!
マスク必須な生活になってから、残念なことに旅先で香りの思い出が少なくなってしまったのですが、醤油記念館の香りは良い思い出になりました。
小豆島における醤油製造の歴史や、醤油作りの工程について学ぶことができました。
記念館に入ると、お土産でマルキン醤油のこいくちと、売店の割引券がもらえました。やったー!お醤油やオリーブオイルなど、小豆島の特産品が欲しいなぁ…と思っていたところでしたので、嬉しかったです。
記念館の外の売店では、醤油ソフトクリームが売っていました。牛乳が苦手な私でも食べられる、しょっぱくて美味しいソフトクリームでした♪マルキン醤油記念館周辺には、何箇所かお醤油を使った食べ物を売っているお店がありました。
坂手港・小豆島オリーブ園・エンジェルロード
その後、車で10分程度でsd30《スター・アンガー》に到着。
キラキラ(ギラギラ)してパワフルな作品でした。
この時点で15:45。車の返却は18:00まで。
sd32《漁師の夢》を見てみたかったのですが、作品がある「二十四の瞳映画村」は17:00で営業終了。映画村でゆっくり出来ないのは残念なので、秋会期に見ることにして、エンジェルロードに行くことにしました。
エンジェルロードは、 SKE48の「ごめんね、SUMMER」のMVのロケ地でもあるため、是非行ってみたかったのです。「ごめんね、SUMMER」のMVで松井玲奈さんが着ていたのはDOLLY GIRL BY ANNA SUIというブランドのスカートと思われるのですが、SKE48箱推しだった私は、当時同じ柄のワンピースをDOLLY GIRL BY ANNA SUIで買って、お揃いだぁ~なんて喜んでいました。
エンジェルロード潮見表でロードが出来る時間を調べた後で、「小豆島オリーブ園」で一休み。
「小豆島オリーブ園」には、なんとなんと、イサム・ノグチの遊具彫刻がありました!!立ち寄る時間がなくて見送りにしたのですが、イサム・ノグチの光の彫刻などが収蔵されているミュージアムもありました。次に小豆島に来る時には、必ず立ち寄りたいものです。
2018年に初台で行われた「イサム・ノグチ —彫刻から身体・庭へ—」を鑑賞し、遊具彫刻の写真を観て、いつか実物を観たい、そして周りに人が居なければ体験したいと思っていたのです。
《プレイ スカルプチュア》、《スパイラルスライド》、《プレイキューブ》がありました。是非イサム・ノグチファンは訪れてみてください。
この時他にお客さんはおらず、《スパイラルスライド》に登ることができました。
そして、夕方に
エンジェルロードを見てから、17:50頃にレンタカーを返却し、オーキドホテルにチェックイン。
オーキドホテルは土庄港の目の前にあり、翌日のフェリー/高速艇が朝早い人にとっては、とても便利なホテルかと思います。私は翌日の豊島行きのフェリーの時間が早かったため、オーキドホテルを宿泊地に決めました。
夕食付きプランにしておらずオーキドホテルから徒歩数分のところにある、レストラン「すなみ」でオリーブそうめん定食を食べました。
最後に、夕方の《太陽の贈り物》を鑑賞。昼間とは違った雰囲気でしたが、作品が持つ希望のような明るさは変わらず。
空の淡い色が水面に映り、海がモネの絵のような色合いになっていました。
以上が初日の記録です。小豆島には秋会期に再び訪れようと思います。2019年の瀬戸芸で強く惹かれたシャン・ヤンの作品展示は、夏会期以降なのです。
次は夕方や夜の迷路のまちを体験してみたいです。
次は、近日中に2日目の豊島・直島の記事をアップします。