瀬戸内国際芸術祭2022 春会期 豊島・直島巡り(2日目)
この記事は、豊島・直島巡りの記録です。
他の島の記事は、こちらをご参照ください。
土庄港から豊島へ
オーキドホテルのベッドの上で1日がスタート。
チェックアウト後に、まずは事前に購入していた「フェリー6航路限定3日間乗り放題乗船券」の前売り券を、乗船券の現物と引き換え。引き換えた日から3日間、6航路のフェリー乗り放題という大変便利な乗船券です(1冊2600円)。
乗り放題の対象航路は、以下6航路。
・高松⇔直島(宮浦)(四国汽船)
・宇野⇔直島(宮浦)(四国汽船)
・宇野⇔豊島(家浦)⇔豊島(唐櫃)⇔小豆島(土庄)(小豆島豊島フェリー)
・高松⇔女木島⇔男木島(雌雄島海運)
・高松⇔小豆島(土庄)(小豆島フェリー)
・高松⇔小豆島(池田)(国際両備フェリー)
※高速艇は乗り放題乗船券の対象外です。
乗船券引き換え後に、港近くのアートノショーターミナルのsd02《POROPORO》を鑑賞。躍動感がありました。
豊島美術館を10:00~予約していたため、それにあわせて8:40土庄発9:10唐櫃着のフェリーに乗りました。
唐櫃港から豊島美術館へ
唐櫃港で降り、ロッカーに荷物が入り切らず、「からと港レンタサイクル」さんに荷物を預かっていただきました(お値段は数百円程度だったと記憶)。大変ありがたいです。
この日は曇りのち雨の予報で、肌寒く、ノースリーブのワンピースにChestyの厚手のカーディガン、その上からさらにセルフォードの薄手のコートという服装でした。
結構きつい坂を15分程度歩き、豊島美術館へ。息があがりました。
10:00になり、チケットセンターで検温・アルコール消毒をした上で、豊島美術館に至る道に向かいます。(美術館の入り口では、リストバンドは渡されませんでした。地図上では豊島美術館ショップが検温スポットになっていました。ショップで一声かければ、リストバンドを頂けたのかもしれません。)
少し歩くと、豊島美術館の入り口に到着です。靴を脱いで、ひんやりとした白い建物の内部に入ります。
水滴が走る様子を観察したり、鳥の声に耳を済ませたり…静かな時間でした。自分の雑念が取り払われていく、禅の精神にも通じるような場所でした。
美術館横の売店でサイダーを購入し、美術館を出て少し坂を登ったところにあるベンチに座ります。海を眺めながら飲むサイダーは、気持ちが良かったです。
※豊島美術館のカフェは、瀬戸内国際芸術祭会期中はCLOSEしていますので、ご注意ください!
私は「夏らしいもの」が好きで、サイダーを見かけると、ついつい摂取してしまいます。
さて、この「豊島レモンサイダー」、とても美味しかったです!レモンの酸味と僅かな苦味がして、甘ったるくなく、砂糖や炭酸ではなく、レモンが主役のサイダーでした。
ベンチでサイダーを飲んでいると、風が吹いてきてきました。サイダー瓶の口で風が音を奏でていることに家族が気付き、しばしサイダー瓶を通して風と戯れていました。
島キッチン(te10)へ
一休みし、10分ほど歩いて、11:00から予約をしていたte10《島キッチン》へ。歩いている途中で、牛?の鳴き声が聞こえました。
島キッチンは、事前にインターネットから予約しました。(10:50ぐらいに島キッチンに着きましたが、すでにお二組並ばれていました。休日・祝日は結構混むのではないでしょうか…。島キッチンに行く時間が決まっていれば、予約するとかなりスムーズに旅が進められると思います)
島キッチンに行く途中にある「唐櫃岡集会所前」のバス停付近で瀬戸芸スタッフさんに検温をしてもらい、リストバンドを無事get。
島キッチンでは、「島キッチンセット」を注文。バランスが取れた食事を美味しくいただきました。
お料理は味付けが優しく、手作りのあたたかみがありました。特にメインの「鯛ポシェ~マスタードソース~」が美味しかったです。
心臓音のアーカイブ(te15)へ
島キッチンから歩いてすぐの「唐櫃岡集会所前バス停」に行き、11:57唐櫃岡集会所前バス停発12:02唐櫃港着のバスで、唐櫃港へ。
看板の案内に従って歩きながら、ボルタンスキーのte15《心臓音のアーカイブ》へ。唐櫃港から《心臓音のアーカイブ》までは、徒歩15分程度です。
曇りの日の瀬戸内海は、晴れの日よりもより一層静かな雰囲気です。ボルタンスキーは、《心臓音のアーカイブ》に至る道を「巡礼」に喩えていました(https://benesse-artsite.jp/story/20200917-1455.html)。民家の間を抜け、木々の間を抜けると、《心臓音のアーカイブ》が見えてきます。
《心臓音のアーカイブ》の「ハートルーム」の1枚目のドアを開くと、誰の心臓音が流れているか表示されます。私が入った時には、ボルタンスキーの名前が表示されていました。
2枚目のドアを開くと、鼓動にあわせて電球が明滅している部屋に入ります。部屋の真ん中にある電球は、ボルタンスキーの力強い鼓動にあわせ、眩しく光ったり、消えたりします。電球が消えたときには、部屋の中が真っ黒になります。完全な暗闇です。
ボルタンスキーの次は、また別の方の心臓音が流れてきました。少し弱い音で、電球の光り方も弱いです。
何人かの心臓音を聞かせていただきましたが、それぞれ個性がありました。
この部屋は、命に迫る部屋で、死の恐ろしさと生の力強さを感じさせます。
命の奥を鷲掴みにするような、心揺さぶられる作品です。
いろいろな人達が生きている/生きていた、そしてボルタンスキーが生きていた証を目と耳で感じることができました。この作品を鑑賞すると、自分の輪郭がはっきりとします。《心臓音のアーカイブ》に定期的に訪れたいです。
宇野港を経由して直島へ
《心臓音のアーカイブ》を出ると、雲が雨に進化してしまっていました。
宇野港を経由して直島に行くのが最も時間がかからなさそうだったため、レンタサイクルで荷物を受け取り、フェリー発着所のベンチで雨宿りをしながらフェリーを待ちます。
13:40唐櫃港発、14:39宇野着のフェリーに乗船。
低気圧から来る頭痛でぐったり気味でしたが、フェリーの中が快適で、少し眠ることができました。
宇野港では、シェアショップuzさんに立ち寄って糖分補給。この日はoyatsuya「komugi」さんの営業日でした。落ち着いた、ゆったりとした時間が流れる店内でした。
その後、15:30宇野発15:50宮浦着のフェリーに乗船。
MY LODGE Naoshimaに宿泊
予定通り15:50宮浦港につき、この日の宿泊場所「MY LODGE Naoshima」に移動します。
宮浦港から、キャリーケースをガラガラ引きながら、徒歩10分程度で到着しました。丘の上にある見晴らしの良い場所でした。
室内の家具はMUJIで統一され、清潔感に溢れています。居心地がよく、ここで暮らしたくなります。
部屋にはテラスがついていて、海が見えます!!
本の貸出があり、お茶やコーヒーを自由に取ることができ、サービスが充実していました。パジャマは有料で貸出していただけました。
そして、チェックアウト後も、チェックアウト日中であれば荷物を預かっていただけること。直島は観光客で特に賑わう島なので、ロッカーが空いているか心配でしたが、MY LODGEさんに預かっていただいたお陰で、不安なく翌日の犬島・直島観光を楽しめました。
宮浦港から近く、直島を拠点として色々な島を観光する際には便利な宿泊施設だと思います。おすすめです。
夕食つきのプランで予約をしました。
夕食は「瀬戸内パエリアコース」。ドリンクメニューは、ワインやカクテルも数種類あり、ゆったりと食事を楽しめる雰囲気でした。
瀬戸内の島々の食材をふんだんに使用しており、一品一品丁寧に作られていました。
MY LODGE Naoshimaに宿泊して良かったです。また泊まりたい場所でした。
宮浦港 夜のお散歩(na01,na02,na03,na04鑑賞)
夕食後。雨が弱くなってきたので、夜の宮浦港をお散歩。
MY LODGEから徒歩5分程度で、na04《直島パヴィリオン》に到着。ライトアップされていて、鬼灯のような繊細な雰囲気でした。
夜のna01《赤かぼちゃ》は、夜に溶け込み、幻想的な雰囲気でした。
翌日は晴れの予報でしたので、MY LODGEでの朝食前に、朝の直島散歩をするために、この日も早く寝ました。
3日目(犬島・直島観光)と4日目(男木島観光)は、追ってアップいたします。