生ハムメロン
生ハムメロンを知ったのは、もう大人になり、結婚してからである。もともと、メロンはあまり好きではなかった。というより、特に好んではいなかった、というくらいか。
生ハムも、昭和の時代には、そこらのスーパーです売っているものではなかった、と思う。今でこそ、イタリア産、スペイン産のものはなくても、たいていのスーパーのハムコーナーに、国産のものが置いてある。
それはさておき、生ハムメロン、である。
初めてその名を知ったときには、大きなはてなマークが浮かんだ。生ハムは、知っていた。メロンも知っている。けれど、両方合わさると、「?」であった。
それが今では、このメロンの甘さと、生ハムのしょっぱさが、大好きになっている。ちょっと疲れていたり、また夏、暑くて食欲のわかないとき、ジューシーなメロンが口一杯に広がり、次にしっかりとした生ハムが、くる。食べ終わると、ああ、もう終わってしまった、と思ったりする。
これがメロンだけでは、物足りない。
惜しむらくは、メロンと生ハムの、お値段である。が、「思い切って奮発し、たまに食べる」のが、いいのかも知れない。
今回、とてもお世話になっている人から、高級メロンを丸ごと1個いただいた。いただいてから4日。すでに、もうない。
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