抄訳・源氏物語〜桐壺 その七〜
源氏の美しい子供の姿をいつまでも変えたくないと、帝は思っていたが
12歳になった源氏は、元服の式を行うことになった。
源氏のための式は、帝自ら全て指示して準備を行った。
源氏よりも先に行った春宮の元服の式には紫宸殿を使っての盛大な式だった。
帝は源氏にはそれ以上の、引け目を感じさせない立派な式させてやりたかった。公式的な式では物足りないと思って、各場所で豪華を極めた式を行った。
清涼殿の東面の庭に、座敷が用意されていて、そこに玉座の椅子が置いてる。
元服する源氏が座る椅子と