新アイテムへの想い(その4) (スイスでワイン造ってるの? #46)
これまで3回にわたって新アイテムの想いをつづってきましたが (その1、その2、その3) 、2021年度新アイテムへの想いも今回で最後です。
ワイナリーとはどんな出会いがあったのか、新アイテムはどんな思いがあるのか、どうぞお楽しみ下さい〜
ヴィニグマ (Vinigma)
それは1通のチャットから始まりました。
以前勤めていた会社を退職し、スイスワイナリー巡りをしていた時に本社勤務(スイス・バーゼル)の方から
「バーゼルにあるVinigmaというワイナリーに日本人のソムリエの方が働いてらっしゃいます。何かあればコンタクトしてみてください」
との連絡が。
Vinigma(ヴィニグマ)、知ら〜ん (笑)
バーゼルのことなら何でも知っているつもりのぼくでしたがヴィニグマのことは知りませんでした(涙)
実を言うとバーゼルのワインは天啓を受けた畑のぶどうで造られた「ヤウスリン」が第一候補だったので、その時は積極的にアプローチしていませんでした(Hさん、ごめーん、ヴィニグマと取引している今だから告白します)。
その後、バタバタと時間が過ぎ、スイス大使館の方*1を通じて「来日するから会いませんか」というアプローチがありました。
それまではこちらからワイナリーにアプローチをかけていたのが、ワイナリーからアプローチが来るなんて
これは「神の見えざる手」で結ばれた縁かもしれない❗️*2
と何でもポジティブに考えるぼくはまた勝手に妄想をはじめました。
神戸のホテルのロビーで初めて会い、ワインショップやワインバーの方をお招きした試飲会の後で反省会をかねて打ち合わせをしただけで意気投合!
よし、2年目はヴィニグマのワインを入れよう❗️
と心に決めたのでした。
ワイナリー巡りで出会ってきたワイナリーの人たちは言い方悪いのですが、「農家のおっちゃん、おばちゃん」達でしたが、ヴィニグマのオーナーのValentin(ヴァレンティン)は「ワインの魔術師」と呼ばれるほどワイン造りの名人でありながら、ビジネスマンでもあり、
この人とならいろいろ余計なことを心配せずに取引できる〜*3
と思ったのでした。
また、ヴィニグマと取引する上で最も重要なピースがこのワイナリーで働かれている日本人ソムリエのMさんです。
何かあればすぐに電話をかけてきてくれて、しかも日本語で話ができるので、Mさんがいなければここまでヴィニグマとの取引は大きくならなかったことでしょう。
Mさん、ホンマおおきに〜
ヴィニグマのぶどう畑やワイナリーの様子のビデオもご覧になってください
こちら
*1 サラリーマン時代の20年ほど前に知り合って(その当時は民間企業にお勤め)、長らくやり取りがなかったのですが、メールがきた時に「あれっ、この人はもしかしたら」と思い、確認したらやはりそうでした。やっぱりスイスとご縁があるんやな〜
*2 アダム・スミスを大学の卒論に書いたぼくとしては「神の見えざる手」信者なのです〜
*3 農家のおっちゃん、おばちゃん達はほんと大変で、その苦労話はまた別の機会に綴ります〜
エルミタージュ
エルミタージュっていうてもロシアの古都サントペテルブルグにある美術館とちゃうで〜(笑)
ヴィニグマからの2020年のクリスマスプレゼントはもちろんワイン❗️
メルロ、シラーズ、エルミタージュ、シャスラとぼくが輸入していないワインばかり。(下写真)
クリスマスプレゼントじゃなくて営業や〜ん(笑)
そのなかの1本がエルミタージュ。
リンゴの香りのするこのワインはスッキリした酸の向こうにやさしい甘さが。
ラフランスのような味わい。
アッペンツェラーチーズと合わせるとこれぞマリアージュ❗️
一度で好きになってしまいました〜
ヴァレンティンにぶどう品種を尋ねたら
「フランスではマルサンヌて呼ばれてるけど、ヴァレーではエルミタージュって言うねん」
とのこと。
ほんまー?
とちょっぴり、疑いをはさみながらも、そこはヴァレンティンの言うことを信じましょう。
マルサンヌとエルミタージュについてはシノニムをつづった号もご覧ください。
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Beyond the Glass
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www.vinumhelvetica.com