エクスマはいつも生きる上で本当に大切なことを伝えてくれる〜エクスマ新春セミナーに参加しました。
接客というものをずっとしてきました。
料理やワインを出したりはもちろん、アパレル、飲食店、バーなんかも。
建築や土木もやったけど、誰かの要望やまだ見ぬモノやコトを形にするということだって「客」がいなければならないし、例えば職人のような作品を作ることだって「好き」になってもらえなければただの趣味になってしまう。
全てのお仕事は「好き」になってもらうことが対価に代わる。
対価が伴いお金を払う者が「客」でそれ以外は接客者「客と接するもの」と考えがちだけど
客とは
たずねて来る人。まねかれてくる人。
主人の側でない者。
自分に対するもの。主体の相手。(客観視してくれる)
モノやサービスを買う人。物を見にくる人。
こう考えると、人に命があって行動をするということは全て「接客」することだと思う。
自分以外は客です。目の前の人が、または自分が、いつ客になるかわからないのがこの世界じゃないのかな。
自分以外は全部「客」。
そんな風に世界はできているのかもしれないです。
そう思ったのは旅館で働いていた時だったと思います。
一歩外に出たら目の前にいる人は、「明日客になる人」かもしれない。
みんなにいい顔するとかじゃなくて、今出来ること、してあげられることがあれば惜しみなくする。
そして出来るだけ好きになってもらう。
そう思うことが大切なんじゃないかなって思ってきた。
全ての人に会えるわけでも、対価をもらえるわけじゃないし、お客さんになってほしくない難癖つける人ももちろんいるのだけど、情報だけは伝えていきたい。
クレームのほとんどは情報不足によるもの
そうエクスマの藤村先生から教えられてすごく納得したのはもう10年以上も前のことです。
エクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)令和初、今年初の新春セミナーにスタッフとして参加してきました。
この日は20周年を迎えたエクスマを記念して参加料を無料にしたセミナー。
キャンセル待ちを含む800名以上からの申し込みがあり、狛江にあるエコルマホールはその日を迎えました。
700名強の席数の会場は全国に1,000名を優に越える藤村先生の塾生との世界になるだろう。
と思っていたけど蓋を開けると半分以上の人が初めて参加するという方々で形づくられる場としてスタートしました。
ボクはロックが好きで好きなアーティストのライブには何度も足を運びました。
小さなライブハウスの爆音感も、大きな会場が一体感になる感じもすごく好き。
だからとても不安でした。
ライブが盛り上がるのはファンと呼ばれるアーティストが好きで好きでたまらない人が集まるから盛り上がるのは当たり前。
でもこの日は初めて参加する人が半分以上もしめる空気。
藤村先生の伝えるチカラの凄さは知っているけども、アウェイであることは間違いなかったから。
でも不安は当たらなかった。
ボクは会場の前の方の通路で藤村先生の様子をビデオカメラに収めていた。
様々な色の糸を幾重にも巡らせた貫禄のあるとでも表現できそうな緞帳があがって、舞台の中心に立った藤村先生にスポットがあたって一人芝居が始まってからはそんな不安など取り越し苦労だったことがわかった。
心配ごとの98%は取り越し苦労。
これも藤村先生から教えられたことだった。
ビデオを撮りながらボクは押しつぶされるような感覚にいました。
後ろのお客さんの邪魔になっていないか?
そんなことは当たり前なことで
真剣さという剣を突き立てられているかのように発せられるお客さまの熱のようなものをずっと背中に、普段とは違う何か鬼気迫る藤村先生の伝えようとする気迫の間で、なぜかボクは緊張していました。
そこには客だとか客じゃないとかそういう言葉はなくて、そこにいるものたちで作られているひとつの世界でした。
どんなに素晴らしい商品やサービスであっても、伝わっていないということは、存在しないのと同じこと。
藤村先生から何度も聞いた言葉だし、いつも振り返る言葉だけど、この日の伝わり方は言葉だけではありませんでした。
熱というか
「同じ空間を共有する」というチカラを感じました。参加してくださった方々、準備するスタッフ、もちろん藤村先生からも。
もてなす側でありながら、もてなされているような感覚でした。
接客とはコミュニケーションが全てだと思います。
言葉や音で、コミュニケーションという上ではSNSなんかだと写真や映像などもそうだけど、五感を使って自分以外と情報や意思を交わして自分以外との関係を深めていく。
でもあの場は違いました。
その場にいて"熱"を感じたり交わしたりするのが一番関係性が深くなっていくんじゃないかと、その空気を感じながら思っていました。
ビジネスで大切なのはお客さまと関係性を作ること
これも藤村先生から教えられたこと。
あの日をサポートすることで目一杯だったけど、あの場にいられたことはこれからのボクにとって大切なことだし、ボク自身もああいう場を作っていかなきゃね。
やさしくて、カッコよくて、ちょっとおもしろく。
情報を伝えて、好きになってもらって、関係性を作る。
エクスマセミナー(藤村先生)はただのマーケティングセミナーじゃない。
いつも生きる上で本当に大切なことを伝えてくれる。
明日からの劇団藤村組の稽古もそのために必要なことを学びます。
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