接客業は割り切れないこと、正解がないことが価値。
「ちきしょう!俺が何をしたっていうんだ」
バーカウンターに左耳をつけ、右手には指2本分のウイスキーが入っているロックグラス。
「そりゃぁ給料は安いけど、俺なりに嫌なヤツにも頭を下げて、少しでもいい暮らしをしてもらいたいから単身赴任だって転職だってしたじゃないか」
両目は閉じられているがその線の上には、グラスが結露するかのような雫も見える。
「会えない辛さはお前だけじゃねえっつーの。なにが離婚してくださいだ!冗談じゃねーぞ!!」
そのままシンゴはカウンターで”ううっ”と肩を震わせながらいつの間にか寝むってしまった。
「オキャクサマ、カウンターデネムラナイデクダサイ。ゴタイテンイタダキマス」
そう言ってAIマスターロボットは過去の履歴から電子マネーでシンゴの飲み代を強制決済し、店の外へ連れ出した。
そんなバーってイヤだな。笑
こんにちは、フリーランスソムリエの鵜沼です。
情緒とか許容とか忖度とか、人の気持ちは0か1でわけられない時がある。
2045年には人工知能が人間を上回るといわれている「シンギュラリティ」のことを考えるとそんなことを思うのです。
0か1でわけられない仕事はバーだけじゃなく、レストランでも、居酒屋でも、スナックでも、『心を必要とする接客』が必要な場所はたくさんあります。
お酒を飲み(アルコールの摂取)に来ているならば自動販売機やディスペンサー(定量に排出される機械)があればいい。
でも酒場(お酒のある場所)ってのはそうじゃないでしょ。
お酒を飲みにきているだけではなくて、忙しい1日の癒しだったり、愚痴を聞いてもらったり、カウンターの向こう側の人とコミュニケーションをしに来ている方が大半。
逆にそうじゃない人を探すのが難しいぐらい。
だから”感情に敏感になること”がこれからの接客業には必要だと思います。
旅館業に勤めて10年、それからフレンチ、ワインバーを経験して、今思えばはじめてアルバイトをしたのも接客業でした。だからわかること。
感情を感じ取るチカラは、接客業やサービス業にもっとも必要なチカラだなって。
数値とは違って、人それぞれが違う答えをもっている。
そんな割り切れないものはあてにならない。そう思うかもしれないけど
だから機械にとって代わられない職業になるんだと思う。
割り切れないこと、正解がないことに価値が出る時代になっていくと思う。
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