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フリーランスの「業務提携(時給制)」について考える
どうも、にゃーです。
もはや毎日が激アツ!な2024年の夏、いかがお過ごしですか?
フリーニャンスになってから1年半。
初年度は「会社員複業」からの「複業部分」のみを継続の形で独立していたためか、単発案件しかやっていませんでしたが件数もそこそこお話を頂いて、毎日忙しく「会社員してなくても変わりないじゃん?」位に勘違いをしておりましたが・・・・今年に入ってから急激に仕事のお声がけが減り、結構考えどころかなと思うようになってきました。
おそらく、昨年まではコロナ禍明け直後ということで、コロナ禍の「リモートワーク」「リアルで会わなくてOK」の風潮が、偶然にもちょいと片田舎であまり頻繁に交流会などに出歩けていない私のライフスタイルに合致していたために初心者あるあるのラッキーというだけだったのかも知れません。
基本的に「単発のお仕事」しかやってきていなかった、というのはやはり「紙媒体」がグググーっと増えた、というのが大きかったようです。とはいえ、紙媒体でも実はレギュラーの定期刊行物というものがあり、私も数個そのお仕事を頂いておりました。
それが、見事に全部契約満了してしまったという。
さらにインボイス導入やらいろいろな理由が重なり「個人ではなく企業へ依頼」の風向きに変わってゆき、定期的なお仕事が見事に皆無!となってしまいました。これはかなり痛い。
かといって、Webは下請けとしてお仕事のお声がけを頂いていたものが大半で、直請けをしていなかったのもあり、保守契約などはしていないのでこちら方面も見込みはなし。
そう、仕事を常に営業して頂く工夫をしない限り、ただただ毎月の「税金」をはじめとした支払いだけを延々としていくだけの生活となるのです。
ということで、そろそろ本格的にヤバいわけです。
そこで本気で「求人媒体」でお仕事を探し始めました。
今まではほとんど紹介などでのつながりでお仕事を頂いていたのですが、求人媒体への応募となると完全に「お前だれやねん」状態からのスタート。これがまぁ、面白い位に落ちる落ちる。
「履歴書と職務経歴書とポートフォリオを頂いて、面接するかどうかの書類選考を行います。面接は2〜3回を予定しています」とのこと。
業務委託で、です。
そう、業務委託なんです。
それ、社員募集してない?と思うのですが、きっと「求人媒体を使って求人をしている」ということで、通常の募集と同じ感覚での募集になっちゃってるんだろうなー…とは思うところ。
基本的には面接にも至らないのですが、大体の要件が「週のうち数日、時間拘束での時給支払い」が条件となってきます。
もはや、指定されている時間の拘束なので、業務委託じゃなくパートもしくはアルバイトじゃないの?とも思ったりもしますが・・・週10時間以上でも社保を払いたくないとなると「業務委託」となるのですね。
さて、万が一選考を通過できたとしましょう。
ここからが実際の問題と重なってきます。
私は今、単発系のお仕事をしています。
従来のクライアント様たちからは「ある日突然お声がかかり、依頼できるかの打診を頂く」か「突然メールで依頼内容がダダダッと書かれていてそのまま有無を言わさず着手する(なんとなくその流れ。長期のお付き合いのあるクライアント様の場合のみですが)」等でお仕事を頂いていたりもします。
複業時代からのお付き合いの方々なので、打ち合わせについては日中に対応するとしても、最悪、真夜中でも私の体調さえ大丈夫であればきちんとしたものを納期に間に合わせられるなら…ということで対応できているのです。
となると問題はコレ。
「週に数日、時間拘束をしている業務委託での稼働」
これの最中には絶対に「急遽の打ち合わせ」「先方へ行っての打ち合わせ」「撮影対応でのロケハンやらロケ現場同行」などが不可能となってきます。
そう、おわかりでしょうか。
「業務委託契約をしていると、通常依頼をすべて逃す可能性が高まる」
のです。あわわわわ。
さらに私は講師業も行っております。
こちらは了承済で一定期間のある一定の日が稼働不可となります。既に契約済なのでこちらは動かせません。
となると、業務委託のほうの稼働可能な日数が減ります。
なんだこの帯に短したすきに長し状態。
一般的な「デザイナーの業務委託」となると、「1案件ごとの委託(業務やその内容はデザイナー側が責任を持ち自主的に動き、依頼内容に沿ったものを納期に合わせて納品する)」を想定していましたが、昨今の「時給で拘束するデザイン業務(指揮監督は依頼元で、指示に従って業務を行う)」という、一見実務をしてきた我々から見るととても不思議な「それパートじゃね?」「ギリギリ準委任契約じゃね?」な働き方が増えてきているのが現在の業界の様子でしょう。
ま、契約に同意すれば呼び方はどうだっていいわけですけども。
※双方が思っていた形ではないのが現状なので揉めてる場合もあるのですね
ということで。
しかしながらその「時間拘束での稼働」自体は、一定額が毎月の収入として入るので嬉しいのではありますが、その代わりに大きな別の仕事をすべて逃してしまうリスクも潜んでいる、とも言えまして。
駆け出しのデザイナーさんで、あまりクライアントワークもやったことがない、とか、指揮監督してもらいながら教えてもらいながら仕事をやっていきたいといった方にはそれなりに有効な働き方かもとは思います(ただそれならバイトとして直雇用すればいいのにとは思うのですが)。
で、なにかに目覚めたのか、企業側が求める人材のレベルが今年あたりからぐぐぐっと上がり「未経験はだめ、プロフェッショナルに時給で来てもらいたい!」に変わってきております。
これをチャンスと捉えるかどうか、とても迷うところ。
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