学歴社会に嫌気?うちの温泉へいかが?
就職・昇進の学歴差別に苦しむ大人、高いランキングに入るべく受験勉強に苦しむ学生、学歴社会に嫌気がさしてる?そっか~…ツライね涙。こんなものが無ければっていう皆さんの気持ち、痛いほどよくわかりますぅ………ってただ共感し合うぬるま湯は、意外とその入浴方法を変えれば、しっかり温まって風邪ひかない程度にはなれますよ。興味ある方は、こちらの廊下を進んで、ごゆっくりどうぞ。
改めていらっしゃい、学歴社会なんてクソくらえだって思ってる人向けに、そんな人がとるべき行動を提案するべく、用意された銭湯へようこそ。うちの銭湯、手順が以下のようになってます。
1)学歴がなぜ評価されるのか。
2)学歴では評価しないよ~ていうのは口だけ。
3)「クソくらえ」を実践するたった2つの方法。
4)この文章をどう受け取るべきか。
※入浴に際して、2つの注意点がある。
ーここでいう学歴というのは、学校の名前であって、その人の経験や個人的な活躍とは切り離した状態で評価されるものという前提で話す。
ー筆者は直球で思ったことを話すので傷ついたりしても責任は取りません。
んじゃ、脱衣を終えて、タオルをもったかな。まずは体を洗っていこう。
1)学歴が評価される理由
これは奥が深い。一言でいうと、学歴のある人が自己を肯定するために作り出し、その構造を変えたくないからである。
まず、学歴が高い人の気持ちになってみよう。学歴が高いから仕事を得られた、収入がほかの人よりも高い、他人から尊敬されちやほやされる、こんな状況の中で、自らの利益をすべて放棄して学歴社会をぶっ壊したい人は何人いるだろうか。個人的に本当に学歴社会が根本からなくなればいいと思っている高学歴者は少ないことが理解できるだろう。
さらに重要なのは、この人たちが、社会を作っている存在であるから、社会の変化は当然起きるわけがない。官僚や政治家のほとんどは高学歴、会社の社長の多くは高学歴、この人たちが、ランキングの高い大学に研究費ぶっこんで、ほかの学歴ではなしえ用のない格差のある環境を用意し、高学歴の相対的価値を爆上げしてる以上、まあ社会が変わるわけないわな。
そろそろ体もきれいになったし、湯船に浸かるとしよう。
2)「学歴気にしませんよ~」は口だけやで。
中には「学歴採用しませんよ~」ていういかにも甘~い蜜をちらつかせてくる輩がいる。
ま、信用するほうがおかしいよな。「学歴採用しません」ってのは、「学歴低い人にもチャンス上げます」って意味だからね。「付き合う男に顔は関係ないですよ~ほらみて、前の彼氏ブスでしょ。」って言ってるそこら辺の友達とおんなじ。10人採用するうち、1人低学歴をとれば、その採用実績を盾に「学歴採用してないよ、ほら、こんな学歴の人も採用しましたよ。」って言えるだけで、残りの9人は学歴採用してるかもしれんし。
それに、本当に顔気にせん人は、そもそも「顔気にせん」とか自分からわざわざ言わんのと同じように、学歴採用しない人は、そもそもこの文言を売りにしないしね。むしろ、何にも言わない人や会社の中のほうが、学歴気にしない勢はいる可能性は高いかもね。
どうですか?浸かってた湯船が実はぬるいことにようやく気付いてきたのでは?ここからは風邪ひかないように対策しよう。
3)クソくらえって思ってる人がとれる2つの行動。
ここまで読んだら、学歴社会の風潮を変えることなんてできない、と思ってきたのでは?ま、現実的には至極の難易度だよね。それでも成功する方法を頭を絞って考えてみる。
A:学歴とは関係ない形で成功を得る。
例えば、お金持ちになること、有名になること、学歴に関係ない技術を磨くこと、仲間や大切な人とともに時間を過ごすこと、没頭できる趣味に出会うこと。人の幸福の形態はさまざまであって、幸福になることを成功であると考えると、学歴とは違う軸で成功を収めればよい。
B:自ら高い学歴をとること。
当然だけど、社会が学歴を評価するなら、学歴をとればいい。簡単ではないけど、学歴ないのに学歴社会に文句言っても、負け犬の遠吠えに聞こえるだけで、相手にはされない。ほんまに変えようと思ったら、学歴で上り詰めて、権力を持たないと変えられんぜよ。例えば、学歴採用をする会社の人事部長になって、学歴採用を廃止するとか、官僚とか政治家になって、現状評価されない学問機関にも資金供給する政策を作るとかね。(まあ、学歴社会の上に行けば、変えたいという意欲も前述のとおりなくなるかもしれないけど。)
2つの行動って言ったけど、正確には、クソくらえって思うだけで、抗いようのない学歴社会の風潮を受け入れるという行動も含めて、3つあるね。まあ、これをどのくらいの人が自発的に受け入れたいと思うかは知らんけど、現状、世の中の大半の人はこれ。変えたいとも他の方法で成功したいとも思わず、学歴において人より劣っていることを受け入れ、何の疑問も感じずただうらやましがるだけの人生でいいなら、全然この分類になることを選んでもいいと思うよ。生き方なんて人それぞれだし。
なんとなく、体がポカポカしてきたのではないでしょうか。そろそろ退出したいですね。おっと、コーヒー牛乳をまだ売りつけていなかったので、玄関付近でちらつかせてもいいですか。
4)この文章をどのように受け取るべきか。
これを読んで、筆者はアンチ学歴社会なんだ、ととられた読者は、間違い。筆者は学歴社会について分析、評価しただけで、良いとも悪いとも言ってない。良い面も存在するし、悪い面も存在するし、一般的な解はそこには存在しないから。学歴社会の良し悪しという判断をつけたい場合は、ご自身でどうぞ。
しかし、筆者は学歴社会のなかで、学歴がないからと言って、自分で追求できる成功を求めることをあきらめることは損していると考えてはいる。これについても、人には悪いことを選択する権利があるのでそこに関しても自由。学歴社会で苦しんでいる人がどうなろうと筆者には特に関係ないんで、読者が今後どのように行動選択するかは、ほんまにどうでもいい。
この文章の受け取り方として適切なのは、こんな見方をする人もいるんやな、くらいが妥当なのでは。鵜呑みにするもよし、反対意見を抱くもよし。最後に番台さんから、ほれってタオル投げつけられた気分かもしれんけど、人の文章読むってそういうもんだと思う。
以上、少々くせのうちの銭湯はいかがでしたか?ご来店に感謝。次回はまたどこかでお会いしましょう。
Rubinより♪