マイホームか賃貸かを考えるような大人になったんだなと思った話
結婚して1年半、子供が産まれてはや数ヶ月が経った。
現在家族で住んでいるのは、都心へ電車で乗り換え無し30分以内のエリアにある1LDK。
赤ちゃんのいる生活にも慣れてきて今後のことを考えるにつれ、次に課題となるのは住居問題。
現実味をもって現れた「賃貸か購入か?」の悩み。
なんていうか、しみじみ大人になっちゃったな……。
まず、私の実家は地方にあり、Uターンや二世帯の可能性はほぼなし。今後も都内近郊に住む予定。
将来戸建てに住みたい!という希望は特になく、
戸建てでも賃貸でもいいから総合的に快適に住めればいいな、と思いつつも、
「この家賃をあと35年払い続けるんだとしたら1軒家くらい買えちゃうんだろうな」
という考えもぼんやり浮かんでしまうところ。
そこで日々suumoで買えそうな賃貸や住宅情報を見つつ、
住居に関する書籍を読んでみたり、Youtubeを見たり
不動産やFPに話を聞いてみるなりしてみたところ、
私の見聞きしたなかでは、有識者はどちらが得とかではなく
「マイホームに憧れがあるならマイホームを買えばいい」
という考えに達していることが多かったです
(※都内近郊に住んだ場合)
マイホームにも賃貸にもそれぞれ一長一短があり、
どっちが良いとか悪いとかは決められないからだそう。
それはそう。
「絶対にマイホームが欲しい!」ってわけじゃないし、
色々調べてみて夫婦で話し合ったところ
じゃあ賃貸でいいか、という考えに落ち着いたところです。
その考えに至るまでを備忘録的に書き残します。
賃貸の場合にかかるお金の例として
約15万円の2LDKの部屋に定年後の35年後まで住んだとして、更新料含めて支払う総額は約6500万ほど。
6500万もあればマンションくらい買える。
買えそうですよね。でも、都内へ通勤しやすいエリアであることなど、希望の条件で絞っていくと新築物件は中々厳しいという現実。
弊社の給料を鑑みると、マイホーム持ちの会社の先輩たちが某市や千葉県に住んでいるのはまぁそういうことなんだろうな〜と思いをはせずにいられない。
結局いわゆる良いエリアに住んでる人って、
そこそこどころか結構稼いでる人か、
元々親が土地を持っていたというラッキーマンなんだよな。
まぁ新築にこだわらずとも、中古物件ならあります。
今住んでいるエリアでも4000万代からある。
ただし築20年〜ほどの物件が普通。
誰かの住んでいた家、という事実は気にならないとしても、老後も住むことを考えている家なのに、
住む時点からすでに20年以上経っている物件ってどうなんだろうか……と不安になってしまう。
住みたいかどうかは別として、
某メーカーが得意な細長物件系を筆頭に、土地代込みで5000万くらいあれば買える新築の一戸建て物件もある。
でも、じゃあ一戸建ては土地と建物を買ったらそれで終わりなのか?というと全然終わりじゃないんですね。
当たり前ですけどあんまりイメージがついてなかった。
この度改めて調べてみて、一戸建ては購入してからもそれなりにお金がかかることを学びました。
本当にざっくりだけども、一戸建て購入に伴いかかる費用をメモしてみた。
●購入時に必要な費用(約6000万の土地+住宅購入を想定)
・水道開通工事 約20-40万
・ガス開通工事 約10-20万
(※分譲住宅地やすでに開通済みの土地もある)
・ネット開通工事+テレビアンテナ工事 約10万
・登記費用 約50万
・ローン借入保証料 70-80万
・借入のための生命保険の保険料 約100万(借入金による)
・不動産取得税(固定資産税評価額×3%、6000万なら180万)
・不動産仲介手数料 約100万〜
・外構工事 数十万〜(こだわればその分かかる)
・エアコン代、カーテン代、照明代、表札、ポストなど 約60万〜
・ホームインスペクション費用 約7〜10万
合計 (最低金額)約530万
●定期的に必要な費用
・火災+地震保険 毎年 約4万
・固定資産税 毎年 約10万
・外壁塗装工事 10〜15年ごと 約100〜150万
年およそ24万円
(平均死亡年齢まであと60年住むとして1500万)
●将来的に必要になるかもしれない費用
・交換やリフォーム代(風呂、トイレ、キッチンなど) 約20万〜
など。
経験者の方からはツッコミも入るかもしれないけど、
あくまで私の読んだ書籍やネット上の情報を参考にしたものですので悪しからず。
という感じで列挙していくと、結構まとまった額のお金が出ていくんだな……という印象を持ちます。
何となく「持ち家は固定資産税がかかる」
というのは知っていたけど
いくらくらいかかるかは知らなかったし、
諸々の開通工事に加え、ローンを組むための保険のお金が必要になるのまでは知らなかったのでムムッとなってしまった。
また、粗探しをするわけではないんだけれども
一戸建てを購入する時に気になる点はお金以外にもあり、
・土地のスペックリスクがあること
(災害時など。地盤調査は購入してからでないとできないことが多い)
・住宅の資産価値は意外と短い
(法定耐用年数は一戸建てに多い木造だと22年)
→売却したい時に十分な資産になるかはわからない
・資材高騰により住居の価格は年々かなり上がっているし、今が買い時とはいえない
という点もあるなと思いました。
地元で地震を経験した身としてどうしても気になってしまうのはいつか起こった時の地震の被害。
賃貸なら精神的ダメージも少なそうだけど、やっとの思いで建てた家が壊れたら……と思うと賃貸以上にがっくりきそう。
しかも地震は発生時の被害が広大で保障対象も多くなるため、
最大保険金額が決められており全損でも500〜1000万しか下りない場合がほとんどのよう。
※ソニー損保や損保ジャパンの商品参考
まぁ近年の耐震住宅であれば震度6クラスでも耐えうるとは思うけれども、
いざという時の補償が意外と心許ないというのには驚きました。無知ゆえ……。
あと、「家は資産になる」というのはよくある考えだけれども
一戸建ての資産価値は意外と短い、という事実。
鉄骨マンションなら耐用年数は47年だけど、一般的によくある一戸建てはほとんどが木造で22年。
えっ意外と短くない??
小さい頃に建てられた実家、もうとっくに建物に価値がなくなっていることを知る。
買い手が価値があると思えば別ですが……。
つまり、いつかのための資産として購入を検討するのであれば、
まず長い目で見て買い手がつきそうな土地の物件を購入することが重要であるということ。
主要なエリアへのアクセスがよくて、駅近で、ハザードマップ上問題がなくて、近隣施設が充実していて……みたいな。
そんな土地は結局高いんですね。それはそう(2回目)。
マンションはエリアや築年数によっては手放しやすいと思うけど、
土地を所有しているわけではないからいざというときの資産という考えにはしにくいかも。
長く住むことが前提になるのかな。
そして、どうせ家を買うならやっぱり機能性もデザイン性もある程度わがままを言いたくなって、予算を超えたりするんだろうなぁ。
とか色々考えていると、自分のものにはならないとはいえ
賃貸って気楽でいいな〜と思う。
まず土地は住んでみて気に入らなければ引っ越せばいい。
トイレやお風呂、洗面台はもちろん、エアコンも壊れたら修理、もしくは換えてくれるだろう。
経年劣化が避けられないクロスや床も減価償却の対象となるので、
長く住んだ部屋であれば住み替え時に多くの金額を支払う必要はほぼないはず(経験談)。
自分のものではないからこそのメリットも考えると、賃貸も全然悪くないな、と思う。
そんな考えを経て、
・マイホームに憧れはあれど強い希望はまだない
・通勤時間に価値を見出せないのでできるだけ利便性の高いエリアに住みたい
ということを考えると、
まぁ賃貸でいっか、となりました。
まぁ、これはあくまで都心に通勤しやすいエリアに住みたい平均所得の一般人の考えなだけで
お金があればぜ〜んぜん買うけど???という感じですけどね。ほんとお金があればいいのよ別に。
東京にこだわらず、地方だったら3000万あれば十分いい家買えるしね。
ほんと、東京近辺の土地高すぎ&物価上がりすぎ&
手取りはそんな増えない問題で空を仰いでしまう。
とりあえず、家族3人で快適に暮らせるいい賃貸に巡りあえますように!
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