Sphery Rendezvous埼玉2日目感想
Sphery Rendezvous埼玉公演2日目に行きました。
席運は毎度なくて、三塁側スタンド上部ということで
イメージビデオが流れるモニターは全然見えなかった。
両脇のめちゃでかスクリーンが見えたので良しとします。
こういう会場のスクリーンもだいぶ画質が良くなった気がする。メンバーの映像はすごく鮮明に見えました。ありがとうございます、あらゆる技術、運営に関わる方々。
新しいアルバム「Iris」にはたくさん聴いた曲もあれば
当然のごとくまだ全然聴き込めていない新曲もあり、
「あれ、この曲なんだっけ」「この曲すごくいいな」なんて新鮮な気持ちを持って楽しめる、久しぶりのアルバムツアーだった。
なんか始まり立てで高揚してたせいかトップバッターの「sleep wolking orchestra」が今いち記憶になく、生バンドの音を楽しむぞ!と思っていたのに聴き込めずやや残念だったものの
その後の「なないろ」のキラキラした始まり感はよく覚えている。
期待してなかったのに「記念撮影」が聴けたのは非常に嬉しかった。コロナ前、数年の間で1番聴いていた曲だったのでまたライブで聴けてラッキーだったなぁ。
藤くんが「久しぶりにやりたい曲もあるんだ」と言ったように、かなり昔の曲もやった。
「太陽」と「レム」をやるなんて全く想像してなかった。聴くの久しぶりすぎて曲名出てこなかった。
どの曲もそうだけど藤くんが全身全霊を込めて歌ってくれるものだから、曲の持つパワーをありありと実感する。BUMPの曲はどれも藤くんにとって大切な子どものようなものなんだろうなんて思った。
アルバムツアーということを忘れるくらいの選曲と雰囲気に本当にびっくりしたけど、個人的に衝撃だったのは「pinkey」。
歌い出しを聴いた時にあの緑色のジャケットが浮かんで、そして高校生の時を思い出した。
ガラケーに入れていたCD音源。保健室で聴いたiPod nano。コンポで聴くために集めたCD。
あぁ私ってずっとずっとBUMPが好きなんだ、と十分知っていることをしみじみと噛み締めた。
そしてこれからもずっと聴いていくんだろうな。息子にも聴いてほしいな。押しつけないように気をつけるから、気づいた頃に聴いてくれてたら嬉しくなっちゃうな。
藤くんやメンバーはもう45歳なわけで、最近の曲は落ち着いたと言われることもあるみたいだけどそりゃそう。
そりゃそうよ。でもきっと本質は変わっていない。
藤くんの近くにいる人たちや、初めて出会った人や、これまでに出会った人。ライブで会えるファンの人たちを想いながら、興味関心の赴くままに曲作りをしているんだろうと勝手に思う。
「青の朔日」も、最初は静かなメロディだったけど途中から懐かしさすら感じるバンドサウンドに変化した。
家族が増えたり、減ったりすることも経験したんだろうなと感じる。
藤くんがあまりに丁寧に大事そうに一曲一曲を歌うので、前よりももっとセトリの曲が好きになったし、ライブならではの音圧のなかそれを堪能できて、幸せだった。
埼玉メットライフドーム改めベルーナドームは過去に一度行ったことがあるけど、あれこんな暑かったっけ……となるくらいじわじわとした暑さがあって、
ほぼ外と言われているドームならではの熱のなかで聴くこととなった。9月じゃなかったら倒れてた。
スタンドだったからまだ時たま吹く風を感じられたけど、アリーナの人はもっと辛かったんじゃないかな。
お願いだからベルーナドームはできれば避けて欲しい。
BUMPの皆さんはベルーナドームが好きみたいだけど、でもさすがの藤くんも最初っから汗だくで心配になるくらいだった。
ていうかあんなに細くてもう45歳で、暑くてライト煌々のなかで約20曲をフルパワーで歌い切れるというスタミナが凄すぎた。
いつまでやってくれるんだろう、と思う。
永遠に続くものではないというのは凄く感じる。ライブの回数はそれなりにあるけど、私が行けるのはそのうちの何回かだけだ。そのありがたみをきちんとわかって享受しなければ、なんて思った。
CD TVがグッジョブすぎた30分超えのライブ映像でも思ったけど、藤くんは歌が上手すぎる。
前から上手かったけどどんどん上手くなるので、音源を流しているのかライブなのかわからないくらい。
たまに音程をわざと変えて歌ったりしてやっと我に変えるというか。あまりに聴きなじみのある歌がそのまま流れてくるので脳がバグる感じがした。
ほぼ野外のドームならではの思い出として、曲の間奏中は虫の音が凄かった。
藤くんも「虫の声すごいね」「虫にも聴かせにいきます、BUMP OF CHICKENです」と触れたくらい。
暑かったけど秋の始まりを感じられる日だった。
そして演奏中、そこまで遠くない場所で花火が上がっているのも見えた。
何の花火だったのかわからないけど、結構数が上がっていて、今年最初で最後の花火になった。
あぁ夏が終わるな、と思いながら、天井に映し出される映像と花火をぼんやりと観ていた。
藤くんがコロナ禍を経てライブへの想いがより一層強くなったとあらゆるところで発言しているとおり、
その気持ちが十二分に伝わる歌唱とメッセージを受けて、藤くんが喜んでくれるその会場にいれることが嬉しかった。
私は「藤くーん!」と大きな声で叫ぶようなことはできないけど。元気なお客さんから浴びる声援を受けて非常に嬉しそうな藤くんを観ることができてよかったと思うのだった。
そして今回のライブ、大変今さらながらヒロの可愛さを理解してしまった。
藤くんが「俺昨日からすごく楽しみにしてることがあって。ヒロは今日ステージで何を喋るのかなぁって楽しみにしながら寝た。」と言っており(それも十分可愛い)、
ライブ毎にヒロのトークスキルの無さがメンバー(とファンに)注目されているのは感じていたけど、ここまでとは。
そして案の定ヒロの口から出る言葉はたどたどしく非常に困った様子で「これからツアーを回って美味しいものを食べたりしないと話すネタがない」らしく、「来てくれてありがとう」というようなことしか話せていなかった。可愛かった。
日本のバンドのなかでもトップクラスの認知度と長い人気を誇るBUMP OF CHICKENのメンバーなのに、このステージでスポットを浴びることへの慣れてなさ。
頑張って何か伝えようとするも、同じことしか伝えていないという不器用さ。
そしてチャマの紹介どおり「年をとることをやめた」ビジュアル。
今回のステージセット、何しろ正面から観れていないので全貌がよくわからなかった。ので、メンバーの真上から煌々と光をあてるどデカいライトの存在だけがやたらと印象的。
そのライトはかっこよくはあったけれど、何しろ真上からメンバーを照らすので、必然的に顔に陰が強く落ちる仕様になっており、なんというかさすがの藤くんもちょっと老けて見えた。
この人も十分「年をとることやめたんかな?」と思うくらい体型も変わらないし、肌ツヤツヤで関ジャムのインタビューの時とかも衝撃を受けたんだけど。
それでも藤くんもちょっと年相応に見えてしまったんですよね。
しかしヒロは大学生に見えた。若く見えすぎて困惑した。
今さらながらヒロの謎の若さと不器用なトークにときめいてしまった。これまでのライブでも感じられたはずだけど、藤くんのMCがヒロへの愛に溢れていたからだと思う。私もその愛を受けて影響されてしまいました。
帰り道、一緒に行った友達に「ヒロって可愛いんだね」と言ったら「今までそう思ってなかった人なんているの?!」と衝撃の顔をしていた。すみません。
次はいつ行けるかなぁ。