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イメージしてたママ友と違った
トップ画面は身近なママ友視聴率が爆高の「夫が寝たあとに」より。放送枠拡大嬉しすぎる。
子どもを産む前の私は「ママ友」にあんまり良いイメージを持っていなかった。何をされたわけではないのに。
自らの母がママ友との付き合いがあまりなかった方(そもそも子の成長と共に減るもんだし)だし
身近なママ友コミュニティを知らないからだろうか。
なんとなくお店でにぎやかにして楽しそうにして
何なら気楽に見えて、夫の愚痴や悩みや同じコミュニティの噂を永遠にしている、みたいな。
ドラマや漫画で描かれる「ママ友」ってどれも上辺だけの付き合いが多かったり、付き合いが原因のストレスを抱えているような描き方をされているのもあって
何となくいいイメージがない気がする。
実際、育休から戻った時も職場の子に「ママ友付き合いとかも大変なんですか…?」って聞かれたりした。
ベビーカーで公共のスペースを占領しても気にせず過ごしていたり、ファミレスでうるさい集団になってしまったり、
そういう場面に自分が出くわしたわけではないのに、
メディアやSNSの影響を受けたからか、「ママ友ってめんどくさそうだな」なんて思ってしまっていた。
しかしいざ自分がママになったら、ママ友のなんと心強いことか、と。
育休中、ママ友という存在がいることにたくさん心救われた。
何しろ日中の話し相手がいない。
もちろん赤ちゃんは可愛い。
可愛いのだけれど話してくれない、むしろ泣く。
特に里帰りから帰ってきてすぐの頃なんか、赤ちゃんは赤ちゃん期真っ最中であまりに話す機会がないので、
夜に夫と話すときが初会話なんてこともざらにあった。
だけど尽きない悩みやちょっとした疑問が沢山あって、それをSNSで調べたり書くにしても限界があるし、
SNSばっかり見ているのも嫌になってきて、もう本当に人と話したかった。
同じ立場の人と育児について話をしたかった。
そこまで頻繁に会えてたわけではないけど、それでも育休中、毎月1、2回はママ友との予定があったおかげで、
「あと2週間したら◯◯ちゃんと会える」
「今週は◯◯ちゃんと会える」なんて指折り数えて楽しみにするくらい、ママ友との約束は日々の生活にやる気をもたせてくれた。
ママ友というのは、元々の友人が母になることでなる成長系ママ友と、子どもの存在ありきで距離を縮めていくナチュラルママ友が存在すると思うが(今考えたので出典はない)
成長系ママ友も、ナチュラルママ友もどちらの存在もありがたく頼もしいものである。
成長系ママ友はいわずもがな、お互いのことを熟知しているので子どもの話題はもちろん元々していた話もたくさんできる。
ザ・リフレッシュである。生来そこまでお喋りな方ではないけど、元々仲の良い友だちとは特に、何週間も溜めていた話したいことがたくさんあるので毎回解散が惜しかった。
子どもがいることで付き合うようになったご近所さんのナチュラルママ友との時間も楽しい。
まずその人の仕事だったり、出身だったり、旦那さんとの出会いだったり、子ども以外のこともあれこれ聞くのも楽しい。
この年になって新しく友だちが出来ることはなかなかないので(私のママ友なんて数知れているが)、ママ友と話す時は新鮮なおもしろさがある。
もちろん子どもの話もたくさんする。
ご飯はどうしてる?2人もいてお風呂どうしてるの?
ドラム式洗濯機使ってます?え、乾燥機買うの?
子どもの髪どうやって切ってる?美容室?
夜寝落ちしちゃわない?ご飯作りながらお酒飲んでるの?すごいいいね。
とりとめのない、でも聞きたい話をたくさんする。
インタビュアーになったつもりでその人の育児の様子や生活を聞いてしまう。
コミュニケーション好きな女性は嫌がらず何でも答えてくれるので聞きがいがある。
育児のこと、家のこと、地域のことなど、ママ友からしか得られない情報と楽しさが確かにあるのだ。
変な偏見を持っていてすみませんでした。
そもそも、「積極的に付き合いをしたい」と思っているもの同士でしか基本的に友好的なママ友関係は築けない。
そういう付き合いが苦手とか、不要なのであれば相手も察して基本的に誘わないし、誘われてもやんわり断ればいいだけだ。
ところでママ友にならずとも、地域の支援センターとかショッピングモールで出会う同じ月齢くらいの子どもを連れている人や、まだほやほやの乳児を抱っこ紐に入れて歩いている人を見ると無条件に心のなかでニコッとしてしまう。
まさか自分が赤ちゃんや道ゆく知らない人にそんな気持ちを抱くなんて思わなかったけど、
「妊娠をした」「出産をした」「新生児を育てた」という共通の時間を経たことに勝手に親近感をもってしまう。
その時は(特に辛かった時は)「もう世界の人みんな優しくしてくれ」と思ってたので、せめて優しい気持ちを持って見守ってあげたいなんて思うのだった。
道ゆくおばさん&おばあさんがやけに目を細めて喜んでくれる理由が少しわかった、気がした。
学校とか習い事とか、コミュニティの付き合いになったらいわゆるお付き合いは増えるかもしれないけど、
それはママ友というよりママ知り合いなのかなと思う。だとしたらそれは仕事の付き合いの人とかと大して変わらないな。まだ知らんけど。