【24年最新版】イラク🇮🇶 旅行ガイド 第2回:Day1-1/2バグダッド到着
はじめに
前回はイラクへ行く前の下準備、事前にしっておくべきことなどを紹介させて頂きました。今回からは実際に3泊4日イラクに滞在した経験をもとに、1日ごとに記事化して皆様にお送り致します。現地での周り方など参考になればと思います。今回はその第一弾、第一日目、イラクへ着いたその日から綴ります。
初回記事もよかったらどうぞ。
イラク旅行で準備しておくべきことや、知っておくべきことなど書いております。
イラク入国
7/18 朝4時台の飛行機でヨルダンのアンマンを発ち、朝6時バグダッド空港へ。どこでもそうですが、到着の瞬間はワクワクします。若干緊張しながら飛行機を降り、入国審査へ向かいます。
上の画像の階段を降りると、アライバルビザ取得のための申請用紙を書く場所がポツンとある。私は紙を途中まで書いていたが、空港職員に話しかけられてパスポートと書きかけの記入用紙(下画像参照)を渡したらビザが貰えたので申請用紙はもしかしたら必要じゃないのかもしれない。「Adress in Rep of Iraq」にはバグダッドでの滞在先のホテル名を書く。昔はこのホテルの欄に難癖つけられてよくしられていないホテルの名前を書くと無理やり高額なホテルの予約をとらされたことは有名。しかし今はそんなことはないらしい。おそらく汚職がバレてやめざるをえなかったのだろうか。20分くらい待つとさっきの職員がアライバルビザ付きのパスポートを持ってきてくれて80USDを支払った。これで入国完了です。
空港から市内へ
空港から市内へは2通り方法があるみたいです。1つは空港タクシーでそのまま直接市内へ行くこと、2つは途中Abbas Ibn Firnas Square まで空港バスへ行き、そこでタクシーに乗り換え市内へ出る方法です。
私はこのうち2つめの方法の方が安く済むと調べてました。800円くらいでバスで空港から上のマップのピン刺しの箇所へ行け、その地点から市内へは1500円払えばどこにでも行けるとのことでした。計2300円ほど。なのでそのつもりで空港から出ました。
ですが空港から出るなり20人くらいのタクシードライバーが待ち構えておりそのうちオシの強いドライバー2人が私をかけて押し合いになるほど客引きをしてきました。正直朝早くそれもイラクに着いた直後で圧倒されてしまいました。一応彼らにバスがあるかどうかも粘って聞いてみたものの本当かは分からないが、しばらくこないとのこと。値段交渉した上で35000IQD(約3500円)で最初の目的地の場所まで運んでくれるとのことで要求を呑みタクシーに乗り込みました。2つ目の方法よりは1000円くらい損してますがまぁそのくらいはいいでしょう。昼間に着けばバスがあるのかも?
数少ない観光スポットへ 〜狙撃されかける!?〜
空港からタクシーで最初に向かったのはSIMショップ Asiacell。店員さんは英語が話せずGoogle翻訳でなんとか会話した後20GB、30000IQDでSIMをゲット。待っている間は水やお菓子を振舞ってくれた。
さて、インターネットも使えるようになったので早速観光しよう!となり、まずは事前に調べて知っていた数少ない観光スポットの一つである桃のモニュメントに向かいました。
タクシーを降り、入り口まで歩く。ところが様子がおかしい、、、。誰も中にいないのだ。入り口の手前に交番のようなところがあり、中に警察が3人ほどいた。彼らは英語が喋れなかったが、とにかく今は中に入れないとのことだった。残念、、、🙍♂️
遠目からなら撮影しても良いとのことだったので撮影。気温は朝ですが40℃を既に超えておりとてもじゃないが長居はできないため滞在時間10分程で終了。
続いての目的地は同じく数少ない観光地の一つ、
ビクトリーアーチへ。
巨大な剣が交差する特徴的なオブジェで是非見に行きたい!と思い、これまたタクシーで向かいました。タクシーから降り、入り口に向かうと中にまた人がいない、、、。嫌な予感がしつつもとりあえず入り口に歩み寄ると突然、
「おい!!!!何をしてる!!!!」
と銃を持った警察が遠くから私を呼び止める。咄嗟に謝り、警察が私に歩み寄ってくる。申し訳なさに私も歩み寄る。
「今ここは入れない。あそこを見てくれ」
と警官は私の100m後方にある高さ30m程のビルの屋上を指さした。
「あれはうちのスナイパーだ。お前が入ろうとすればスナイパーが即座にお前を撃つ」
ビルの屋上に本当に小さな人影が見えた。なるほどこれがつい最近まで内戦が続き、崩壊した国の状況か。正直言ってビビッたし、ある種洗礼を貰ったような気分でした。ただ、こうやって警察がきちんと守ってるからこそ昨今で治安が急速に改善しているのだろうと感心もしました。遠目からの写真もダメだそうで、一刻も早くその場所を離れなければならない雰囲気だったのでタクシーアプリも使わず流しのタクシーを拾い、次の目的地Mutannabi Streetへ向かいました。
賑やかな商店街 Mutannabi St.
タクシーにぼったくられる
タクシーでMutannabi Streetへ。先ほど書いた通りタクシーアプリを使う暇もなかったので乗ったタクシーは流しのタクシー。降りる時にいくらか聞くと30000IQD(約3000円)とのこと。そんなわけがない。距離で言えば5kmくらい。この時はまだ到着直後で相場もよくわからなかったから正規の料金がどれほどかもわからなかったが、石油産出国ではまずあり得ない価格だろう。後から思い返せばこの時の正規料金は高くても4000IQD(400円)だろう。抗議しようにもタクシーの運転手は英語を話せない。不毛な争いを5分ほど続け、最終的に20000IQDを支払い、タクシーを後にした。当時もなおこの料金は高いだろうと思いつつも、勉強代と思い割り切ることにした。。。
フレンドリーなイラク人
見たかった観光地もろくに見れず狙撃されそうになったり、タクシーにぼったくられたり、殺人的な気温高さにうだったり、、、正直この時のテンションは低かった。ところがこの後、Mutannabi Streetで暖かなイラク人に会ったことですぐに元気を取り戻すことができました。
商店街に入る前警官にお前は記者かと聞かれ、私が違うと答えると中に入れてもらえた。流石に商店街である。時間はちょうど昼11時頃。人が多くいた。イラクでは観光客はほとんどいない。ましてや見かけの特徴が全く違うアジア人の観光客など異分子でしかない。周りからの視線を多く感じる。同じような経験をインドの郊外でしたことがあるが、ここイラクは少し違う。インドではただただじっと見てくるのみでその眼差しは少し怖かった。イラクでは勿論ただ見てくる人もいるが、フレンドリーな人が多く、あちらから声をかけてくれる人、こちらから声をかけるとにこやかに応じてくれる人が多かった。まず声をかけてくれたのは真面目そうなイラク人。他愛もない会話をした後この人なら信頼できると思ったので、外貨両替の場所を尋ね案内してもらい、5万円換算くらいの米ドルをIQDに換金した。
上の写真で賑やかさが伝わるだろうか。とても綺麗だし歩いてて元気が出る。また最後の写真のように一眼レフを首から下げてると写真を撮ってくれ!と向こうから言ってくる😂 彼らの雰囲気に一切陰りはなくただただフレンドリーである。彼らと話しているうちにピースフルな気分になり、さっきまでの憂鬱な気分が一気に払拭された。帰り際には、出口にいたおっちゃんが「日本人」と呟き私の胸ポケットにネックレスを入れてきました。どうやらプレゼントらしい。下の画像のものでかなり特徴的だが、私は割と気に入っている。旅行中はこれをずっとつけていた。
出口に行くとまたもやフレンドリーなイラクの青年が声をかけてくれる。どうやらカフェで飲み物を奢ってくれるらしい。ぶどうジュースをくれた。イラクはフレッシュジュースがうまい。後日飲んだオレンジジュースもうまかった。店内は人の写真がずらっと並んでおり、中にはサダムフセインもあった。青年が話すにはここに飾られてる人はみんなここに来たことがあるらしい。
さて、時間も午後12時30分。昼を食べに行く時間だ。青年に別れを告げ、Google Mapで近くにある適当なレストランにピンを立てCareemでタクシーを呼んだ。もうぼったくりはごめんだからだ。
昼食〜またもや払わせてくれないイラク人〜
10分ほどMutannabi Streetから車を走らせ、目的地のレストランに到着。今度はオンラインペイメントで価格も着く前に決まっているからぼったくられる心配もない。
お目当てのレストランは上の画像。見ての通り評価の数がエグい。間違いなさそうな雰囲気である。店の入り口がどこか分からず探していると20歳のイラクの青年がこっちだぜと言わんばかりに私を店に案内した。車を降りてものの30秒くらいである。フレンドリーすぎるだろ、、、
青年は英語が全く話せないため、Google翻訳で会話してた。青年はどうやらお腹がすいていなかったため、私だけ食べ物を注文することに。なんとなく量が多そうな鶏肉料理をオーダーした。上の画像である。量がとにかく多かった。青年に食べ方を教わって食べた。ナンみたいなパン生地に鶏肉や米を包んでスープに浸して食べるというものだった。味はというと私は正直好みではなかった。味がなんというか薄くて鶏肉もパサパサしていた。ちなみにその後お腹を壊したので鶏肉の焼き加減がマズかったのだろう笑ちなみにシーシャも吸える。店員のホスピタリティも良さげでなるほど高評価なだけあると思った。
しばらくして青年が誰かに電話をかけ始めた。話し相手はバーバ(父親)だという。どうやらこっちまでお父様も来るそう。しばらくしてそのお父様もいらっしゃった。
お父様の話を聞いてみるとなんとレスリングの元アラブ・アジアチャンピオンなのだとか。日本人とも対戦したことあるよとも。しばらく会話した後そろそろ時間だからいかないとと、席をたつ。するとお父様が一目散にレジの方にいく。私も払わせて下さいとお父様に近づくが、青年もお父様もマジで大丈夫だからと。あっさり払ってくださった。ありがとう。感謝です。
聖なる場所 Kadhimiya Mosqueへ
さて、レストランを後に。この時多分14時くらいだったか。第一回記事で書いたが、僕のイラクへの興味を生み出してくれたAliさんと会うのが19時で、Kadhimiya Mosque 付近であり、ホテルの予約もまだしていなかったためまだ早いがとりあえず向かうことにした。
タクシーを呼ぼうとしたがこの時近くにおらずどうしたものかと道路の前で45度のなか考え込む。するとなんと、先ほどの親子が車から声をかけてくれる。私は道路に佇んでいるのもキツかったので、目的地まで乗せてもらえないかとお願いすると乗りなよ!と言ってくれた。10分くらいすると目的地に。当時私は半袖短パンという格好だったが、その服装ではモスク敷地内に入ることはできない。半袖はいいけど長ズボンはマストだよ。入り口付近に安い露店があるしそこで買ってねと教えてくれた。また、ホテルもあちらこちらにあるから泊まる場所は簡単に見つかるよ!とも教えてくれた。用事があったようなのにわざわざ送ってくれるなんて、本当にありがとう。
おわりに
今回はイラク、バグダッドでの滞在1日目のうち半分まで書き起こしました。1日目の残りはこの次の記事にて書きます。モチベーションのためいいねやフォローして頂けると本当に嬉しいです。では次の記事でもよろしくお願いします!!
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