ヴィガノ大司教、米国再覚醒大集会で語る「立ち上がって行動を起こす時が来た。今こそひざまずいて祈る時が来た。」(2022年4月2日)
2022年4月3日
マルコ・トサッティ
親愛なる「Stilum Curiae」の友人および敵の皆さん、カルロ・マリア・ヴィガノ大司教が4月2日に米オレゴン州セーラムで行われた「米国再覚醒大集会」(ReAwaken America Rally)の参加者に宛てたメッセージを受け取りましたので、喜んで公開します。お読みください。
Viganò at Reawaken America Rally: The Time Has Come to Rise and Take Action.
§ § §
米国再覚醒大集会
2022年4月2日 オレゴン州セーラム
イエズス・キリストに讃美。親愛なる友人の皆さん、マイケル・フリン将軍から、皆さんの集会のためにメッセージを話すように求められました。私は喜んで彼の提案を受け入れました。良心の再覚醒を促すために、皆さんにご挨拶したいからです。皆さんが再覚醒しているとすれば、それは今まで何者かが皆さんを強制的に眠らせ、薬を飲ませ、その者の犯罪行為を邪魔しないように、その者が企んでいることから目をそらさせたからです。しかし、米国人、そして諸国民の眠りはあまりにも長く続きすぎました。今こそ目を開けて、目を覚まし、何が起きたのか、何が起こりつつあるのかを理解する時なのです。今こそ行動すべき時です。
第三次世界大戦が起こるかもしれないという脅威は、私たち全員に重くのしかかっています。プーチン・ロシア大統領がウクライナに侵攻したのは、彼の拡張主義の野心を貫くためだと言われていますが、実際には、ロシアの軍事作戦の主目的は、ディープ・ステートとNATOの侵略を阻止することです。プーチンは、私たち全員を人質にしている同じグローバリストのエリートに対して戦っているのです。
3月6日、国連のロシア大使は、皆さんが2年間主張してきた非難と同じ非難をしました。つまり、彼は、ドナルド・トランプが米国の正当な大統領であり、選挙は欧州諸国の共犯のもとでドミニオン装置を使って改ざんされた、と宣言したのです。また、グレート・リセットのアジェンダ(行動計画)を進めるためには、トランプを排除することが必要だったことも、私たちには分かっています。トランプなら、パンデミックの茶番やロシア・ウクライナ危機のエスカレートを決して許しはしなかったでしょうから。
これは、ウクライナ国民の戦争ではありません。【ウクライナにいる】ロシアの兄弟たちを迫害しているのはウクライナ人ではなく、ネオナチ軍事民兵の支えを受けた傀儡政権です。グローバリストの陰謀団によって望まれた腐敗した政権は、今日、元俳優兼ダンサーであるコカイン中毒の大統領がいるという状況であり、彼はタックスヘイブンに数十億を隠している一方で、ウクライナ国民は欧州で最も貧しい国民の一つなのです。
これは、ロシア国民の戦争ではありません。ロシア連邦は長年にわたり、ロシア語を話す少数民族の尊重を要求してきましたが、国際社会はいつも取り合おうとはしませんでした。
これは、欧州諸国の戦争ではありません。グレート・リセットを実施したり、自由の制限、国民の貧困化、中小企業の排除、非人間的で技術主義的な生活モデルの押しつけ、国家のアイデンティティーや国家の歴史、国家の宗教の抹殺といったことからなる独裁体制を押しつけたりすることを正当化するために紛争を望んでいるのは、欧州連合の指導者たち【欧州諸国ではなくその指導者たち】なのです。
これは、米国の戦争ではありません。米国人はナチズムと戦いましたが、今日、バイデンが、鉤十字を掲げてナチスの思想を広める過激派グループを支援・協力している政府を助けているのはスキャンダラスなことです。今やあらゆる機関にその手下が入り込んでいるディープ・ステートこそが、戦争を欲しているのです。それは「民主主義を輸出する」という口実で――口先ではそう言いつつも実際には武器を売り、自分たちを豊かにし、侵略された国の資源を横取りし、破壊と死の種をまくことしか考えていません――自分たちの支配を全世界に拡大するためです。
2021年1月6日、ワシントンの連邦議会議事堂に、アゾフ大隊の隊員がいたことを知っても、驚くべきではないでしょう。国家の敵どもは、政敵を非難し、トランプ大統領を暴動で告発するために、戦争犯罪者と手を組むことに何のためらいもないのです。この事実だけで、彼らの破壊的なプロジェクトと、それを達成するためには何でもするという彼らの意図を理解するのに十分なはずです。
この戦争の背後には、国際収支を破壊し、主に欧州に影響を与えるロシアへの制裁を欧州諸国に強いるという、グレート・リセットの目的と完全に一致した願望があります。
ロシアのガスと原材料に依存している国々の経済を破壊することは、その国々に米国から(その国々の必要量よりはるかに少なく、はるかに高い価格で)それらを調達することを強いることを意図しています。しかし何よりも、それらの国々を服従させて奴隷化しようと意図しているのです。このことは、ヴィクトリア・ヌーランド国務次官(政治担当)が少し前に認めたことです。
政府機関や国際機関の最高位に何とかして就いている新世界秩序の下僕たちは、私たちの敵であり、善の敵にして天主の敵です。彼らは、ワクチンの影響や飢えや爆弾で何人死ぬことになろうとも気にしません。彼らの関心は、権力と個人的利益、そして、彼らの主人たち――これまでのところ誰一人としてあえて告発や非難を受けることがなかった主人ら――の利益だけです。
この戦争は、バイデン家の差し迫った必要性によって引き起こされています。それは、ジョーとハンターが共犯者たちとともに手を汚した巨大な陰謀と非常に重大な犯罪を覆い隠すためです。ソロスが共同出資するウクライナ領の米国の生物学研究所の存在や、ブリズマの活動、オバマとクリントン夫妻の資金組織に彼らが関与しているというニュースは、巨大でスキャンダラスな利益相反を裏付けており、その利益相反自体、私たちが問うべきものです。ジョー・バイデンは誰の名前によって発言しているのでしょうか。米国の利益を守るために発言しているのでしょうか、それとも彼と彼の息子が犯した犯罪を隠すために発言しているのでしょうか? 彼は米大統領として発言しているのでしょうか、それともディープ・ステートやグローバリストの陰謀団の傀儡として発言しているのでしょうか?
これは戦争です。そうです、この戦争はしばらく前に始まり、地下に潜んでいたのですが、パンデミックによって明るみに出たのです。エリートらが全人類を相手に行っている戦争です。これは宣戦布告されていない戦争ですが、武器によるものよりも、拒否された治療や強制されたワクチンの結果として、すでに何百万人もの犠牲者を出しています。新世界秩序による戦争、皆さんや私たち、私たちの子どもたち、価値観、未来に対する戦争です。光に対する闇の戦争です。
Lux in tenebris lucet, et tenebræ eam non comprehenderunt。聖ヨハネは福音の中で、「光は闇に輝いたが、闇はそれを悟らなかった」(ヨハネ1章5節)と私たちに語っています。なぜなら、闇は光を嫌うからです。光とは真理であり、明瞭さであり、正直さです。光はキリストです。闇とは、嘘、欺瞞、陰謀です。闇はサタンの王国なのです。
ロシアはウクライナに何を求めているのでしょうか? クリミアの独立を認め、ドネツクとルガンスクの権利を保証し、ネオナチ運動を抑圧し、中立を保つことです。これらは、まず国連が要求すべきことです。そしてゼレンスキー自身、プーチンの軍隊からの圧力で、和平条件の交渉に応じると言っています。しかし、バイデンはこれを望まず、ゼレンスキーに抵抗を強要し、欧州の国々に武器と軍隊を派遣するよう圧力をかけ、――狂気の錯乱の中で――核兵器によって予防介入すると脅しています。
本当に平和を望むのであれば、そもそもこの紛争は始まるはずはありませんでした。しかし、数日前にジョー・バイデンが認めたように、パンデミックがそうだったように、戦争は「よい機会」なのです。そして、彼らは私たちに、まもなく食糧危機に直面することになると冷静に語る一方で、彼らの共犯者たちは、ここ数年かけて何百万エーカーもの耕作地を手に入れた後、小麦や農産物の売却で利益を得る準備を進めています。このような犯罪的な投機の中でのクーデターを認識するために、裁判官たちは何を待っているのでしょうか? 裁判官たちは、国益を守り、市民の利益を推し進めるべき者たちを、自分たちの利益のために活動するのをいつまで自由にさせておくのでしょうか?
皆さんは不思議にお思いになるかもしれません。なぜ一司教が、政治家から聞くと思われるような言葉を発しているのか、と。おそらくそれは、政治家のほとんどが、巨大製薬会社やソロス、ディープ・ステートからお金をもらって、グローバリストの陰謀団に売り渡された、システムの下僕だからでしょう。ほんの一握りの人々――その一握りの人々が誰なのかは皆さん全員がご存じでしょうし、今日ここにおられる人々もそうです――その人々だけが、この世界規模のクーデターを非難し、主流の物語(ナラティブ)に反対し、市民の基本的権利や憲法上の自由の侵害に対して、声を上げる勇気を持っていていたのです。
司教として話をさせてください。私は2年前にこのクーデターを初めて糾弾しましたが、今ではこの陰謀家たちの猛烈で暴力的な攻撃は非常に明白であるため、彼らはもはや隠れることすらしなくなっています。その攻撃は、私たちのアイデンティティーの一部、私たちの文化の一部、私たちの信仰の一部であるすべてのものを破壊することを目的とした、エリートによる攻撃です。そのエリートは、死を望んで命を憎み、病を望んで健康を憎み、平和を憎んで戦争を望む、地獄のようなエリート、嘘に基づき真実を嫌うエリート、奴隷制と専制を望んで天主の子らの自由を嫌うエリートです。そのエリートは、天主を憎み、私たちの主イエズス・キリストを憎み、サタンに奉仕することに専念しているエリートです。
もし皆さんが本当に目覚めたいのなら、もし「大覚醒」が皆さんの抗議を奮い立たせるものであるなら、皆さんは、現実を直視する勇気を持たなければなりません。もしこれらの裏切り者たちが、何とかして権力を握ることができ、今日各国や全世界の運命を決めることができたとしたら、それは、彼らの計画の最初の兆候に対して私たちが初めから対応しなかったからだ、と理解する勇気を持たなければなりません。
私たちは、家族の破壊を容認し、真の天主が偶像と同等に扱われることに我慢し、何十億人もの罪のない人々が妊娠中絶によって殺されることを許し、子どもたちが不道徳、ポルノ、ジェンダー論、そしてLGBT思想で汚されることを許してきました。私たちは、支配者たちが自由を天主や共通善に奉仕するためではなく、サタンを崇拝し、罪と悪徳を広めるために使うことを許してきました。他人が自由に自然法や天主の法に反する行為をすることに私たちが反対しなければ、今度は、私たちが自由に誠実で善良な市民であることに他人が反対しないと、私たちは信じてきました。私たちは大きな欺瞞に陥ったのです。なぜなら、私たちが悪に対して寛容であったこと【それゆえに悪が広がったこと】により、今日では、必然的に社会が善に対して不寛容になってしまったからです。
今こそ行動を起こすべき時です。私たちは本当に目を覚まし、立ち上がって、私たちを統治する者たちが正直であって共通善を考え、天主と、市民が誠実に生きるのを助けるために自分たちを選んだ人々だけに従うよう、要求しなければなりません。私たちが、毎日さらに屈辱を受け、奴隷のように扱われ、私たちの父祖が苦労して築いたすべてのものの破壊を目撃することを強いられることのないようにするために。
腐敗した者や裏切り者を糾弾し、国民ではなくディープ・ステートや新世界秩序に奉仕する者たちを追放する時が来ました。なぜなら、私たちの誰も新世界秩序を望んでおらず、それを望んでいるのは、パンデミックや核戦争の脅威、国家の貧困化、誰も望まず承認もしていない不条理なルールの押し付けによって、今でも私たちを脅かすことができると考える少数の者たちだけだからです。
今こそ、立ち上がるだけでなく、ひざまずくべき時です。「ブラック・ライブズ・マター」が行うようなやり方ではなく、すべての良きキリスト教徒が天主の御稜威の前で行うように。膝をつき、聖なるロザリオを手に、私たちの罪と各国の公の罪を赦してくださるよう主に祈り、私たちをあわれんでくださるよう天主に懇願し、そして天主にこう約束しましょう。まず私たち全員が、良きキリスト教徒として、愛国者として、誠実な市民として、責任ある家庭の父親や母親として、従順な子どもとして、勇敢な兵士として生きることに専念する、と。
今こそ、大多数の市民の声を代弁し、現在進行中のクーデターを糾弾し、権力者の共謀、ロビー団体の利益相反、主流メディアの嘘を明らかにする世界的市民運動である反グローバリズム同盟を設立する時が来ました。この同盟は、グローバリズムのアジェンダに反論し、自然法、共通善、良い統治に準拠した具体的な提案で、それに対抗する、独自の明確で共通の目的を持たなければなりません。
この提案は、国家間の調和および、自らの故郷に住む権利と、他者を搾取せず、搾取されずに自らの未来と幸福を築く権利を認められなければならない主権国家の平和的共存を推し進める提案です。国家の主権、宗教、文化、伝統の保護、生命と家族の擁護に重点を置いた提案です。ここ数十年間、私たちの霊魂と肉体を破壊するためだけに押し付けられてきたイデオロギーの独裁という忌まわしい鎖を決定的に断ち切る提案です。
親愛なる友人の皆さん、米国を「天主の下の一国家」と認める皆さんが、政府のポストに入り込んだ陰謀家たち、自分の主人に従うために世界紛争を引き起こそうとするすべての腐敗した者たち、人類をサタンの憎むべき専制政治に従わせようとするすべての裏切り者たちに、全力で反対する勇気と結束力を持つことができますように。
【参考:忠誠の誓い】
親愛なる米国人の皆さん、目を覚ましてください。聖パウロが言うように、目を覚まして光の武具を身につけてください。皆さんの信仰、皆さんの祖国への愛、皆さんの正直さと善良さへの願望、真実と美への正当な願望を、勇気をもって証しすることを恐れないでください。皆さんがキリストの側に立つ方法を知っておられるならば、キリストの確実な勝利は皆さんのものでもあるのです。
皆さん全員に天主の祝福がありますように。聖なる目的を持った皆さんの再覚醒を、天主が祝福し、奮い立ててくださいますように。そして、米国に天主の祝福がありますように。
+大司教カルロ・マリア・ヴィガノ
前駐米教皇大使
2022年4月2日