[003] "SuperBrain 1" : 目の前にある障害物を「おでこ」で感じるヘッドセット

「SuperBrain 1」は、エストニアのスタートアップ7Senseによって改発されている、頭部装着型の視覚障害者向け物体検出デバイスです。
簡単にいえば、デバイスに備えられた3Dセンサーから得られた周囲の情報を、特許出願中の技術を用いて触覚信号へ変換し、額(おでこ)部分に仕込まれた振動素子を通じユーザーに伝達する仕組みです。採用されている触覚技術「Haptic Mat」は、従来の振動触覚技術と比較し人間のような心地よい触感を生成できるとのこと。同社はこの感覚を「Remote sense of touch」と名付けており、「周囲のオブジェクトとその動き、速度、距離を感じる」ことができるようになると述べています。SuperBrain 1はUSB-Cポート経由で充電し、最大で3時間の連続使用が可能。価格は9,000ユーロ、全世界へ向け送料無料で配送しています。
ちなみに額を通じて情報を伝えるデバイスとしては、すでに日本発の「オーデコ」が実用化されており、SuperBrain 1が世界初ではないわけですが、かと言ってこのような頭に装着するような「結構目立つデバイス」が視覚障害者に広く受け入れられているのかどうかは疑問の残るところではあります。少なくとも私は一度くらいは試してみたいけど普段遣いはしたくないかな?
どうやら7Senseは改発する触覚技術を支援技術だけでなく様々な用途へ流用することを考えているようで、その中でも特に強調されているのが軍事目的への応用。なるほど、腑に落ちました。よくあるお話です。
情報源:7Sense SuperBrain 1: the world's first device to help the blind "see" and convert images into tactile signals (video) | Gagadget.com
#AT365 #アクセシビリティ #障害 #視覚障害 #ガジェット #物体検出

いいなと思ったら応援しよう!