最近の記事
世界の支援技術だより 2024-09-02 Vol.93 - Welcome back, Applevis. Paralympic. Generative AI and Art.
こんにちは。視覚障害者と和室は相性が悪いというお話。どんなに気を付けていても、年に何度かはうっかり障子にぶすりと指を突っ込んでしまうのです。そのたびになんとなく情けない気持ちになるのですが、もしかして私の動き方が悪いのか? もちろん障子は古来から伝わる建具なわけで、その歴史の中、様々な盲人の知恵が編み出されているはず。和室でクラス方はどのような工夫をされているのか興味があります。 さてパリ・パラリンピックも開幕し、流れてくるニュースも関連記事ばかり。パラリンピックはとかく障害
世界の支援技術だより 2024-08-26 Vol.92 - Good / bad news for game A11Y community.
こんにちは。今週はゲームアクセシビリティにとって、2つの大きなニュースが報じられました。良いニュースと、そうでもないニュース、どちらから聞きたい? では良いニュースから。MicrosoftはGamesCom 2024で、Xboxコンソール向けの新しいコントローラー4製品を発表しました。 まず純正の有線ジョイスティック「Xbox Adaptive Joystick」と、3Dプリンターで誰でも無料で印刷可能なAdaptive Thumbstick ToppersのファイルがXbo
世界の支援技術だより 2024-08-19 Vol.91 - AUDIO ADVENTURES, screenless game console.
こんにちは。エアコンの冷風に当たり過ぎるとすぐに体調を崩してしまう今日この頃。いつの間にやらひどく虚弱になっているような気もしますが、とはいえこの気候、うっかり出歩くこともままならないわけで難しいですね。そういえば先日、6年ぶりに白杖を新調しました。これまでのものはなんか短いと感じていたため、思い切って15cmほど永いものにし、さらに奮発してパームチップデビューも果たしました。まあ届くのはこれからなのですけど、涼しくなったらこいつとお出かけするのが少しだけ楽しみではあります。
世界の支援技術だより 2024-07-29 Vol.88 - farewell, applevis. hello, blind Barbie.
こんにちは。AppleVisの突然のクローズには驚きました。管理人であるDavid Goodwin氏の投稿を読むと、この閉鎖が苦渋の決断であったことが伝わってきます。もちろん真実は彼にしかわからないわけですが、ただ一つ言えることは視覚に障害のあるAppleユーザーは貴重な情報源と交流の場を失ってしまったということです。AppleVisは私が失明するずっと前から存在し、前後不覚だった私に(Read onlyでしたが)有益な情報とコミュニティの力を教えてくれました。今後どうなるの
世界の支援技術だより 2024-07-08 Vol.85 - Elections year, ARX Vision, A11Y Overlay
こんにちは。お暑うございます。12年選手のわがMacBook Proも悲鳴を上げており、持ち堪えてくれますようにと祈るばかり。なんとなく、ゆでガエル化した人間の末路に思いをはせたりする今日この頃です。 さて7月は米国におけるDisability Pride Monthであり、それに合わせてNFB 2024とACB 2024が立て続けに開催されるなど慌ただしい週でした。4日はIndependence Dayでしたしね。加えて英国では5日に総選挙の投票日を迎え、日本でも東京都知事