他人の問題解決をするプロセス
はじめに
こんにちは。大手電機メーカーでエンジニアをやっているゆうさんと申します。主に問題解決のための思考法やマインドセットを発信しています。
今回は問題解決のプロセスを紹介します。問題解決はビジネススキルの基本なので、一般のノウハウであれば良著がたくさんあります。それらの本は記事の最後にまとめて紹介します。この記事では、他人の問題解決をすることに焦点を当ててカスタマイズしてあります。
他人の問題解決のプロセスの全体像
相手の言葉から、問題の全体像を把握する。
問題を解決できないということは、ただその問題が難しいというわけではなく、相手が問題を正しく把握していない事が多いです。まずは相手の情報を鵜吞みにせず、信頼できる情報とそうでない情報に分類して、対話を重ねながら、物事の全体像を把握していきます。
問題解決に足りないピースを探す
全体像が把握出来たら、足りないピースを埋めます。自分で調べることもありますし、相談者に追加で調べてもらうこともありますし、第三者に聞くこともあります。
問題の重要な点を洗い出して、簡略化する
問題解決のためのピースがそろえば、その時点で解決することも多いですが、問題が複雑で解決できない場合は、重要な点を洗い出して、簡略化していきます。
問題解決につながる方法を優先度順に複数挙げる
ここまでの調査で問題が解決できればいいですが、そうでない場合は、可能性が高い順に解決策を複数挙げ、順番に試してもらうことによって、問題を切り分け確度を高めていきます。後はPDCAを繰り返して、問題を抽出してます。
個々の問題を抽象化して、ノウハウ化する。
多くの問題解決をしていると、似たような問題が出てきます。それをグループ化し、抽象化し、多くの人が役に立つ一般的なノウハウとしてまとめます。
それぞれのプロセスに対応したお勧めの書籍
これらに関する能力を高める具体的なトレーニング方法などは別の機会に発信できたらと思いますが、一般的なノウハウであれば、良著がたくさんありますので、本で学ぶことができます。ここでは各プロセスごとにお勧めの本を紹介します。全部を一気に学ぶのは難しいので、自身の今までの問題解決の経験から、自分に得意そうな思考を探して、まずはそれを学ぶのがいいです。後は実際に問題解決を繰り返して、焦らずに自分のモノにしていくのが重要です。
一を聞いて十を知ることが必要となり、そのためには論点思考や仮説思考が必要となります。また情報の信ぴょう性を判断するために批判的思考(クリティカル・シンキング)が必要となります。
問題解決力を高める「推論」の技術
論点思考 内田和成の思考
グロービスMBAクリティカル・シンキング コミュニケーション編
論理的思考が必要となります。コンサルタントが得意な論理的思考のためのフレームワーク(SWOT分析、3C分析、MECEなど)をたくさん知っておくと、問題解決の精度が高まりますが、ここでは割愛します。
ロジカル・シンキング (Best solution)
分析思考が必要となります。
意思決定のための「分析の技術」―最大の経営成果をあげる問題発見・解決の思考法
ラテラル思考が必要となります。
ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門
具体と抽象を行き来するコンセプチュアル思考、異なる分野に応用するアナロジー思考などが必要となります。
コンセプチュアル思考 物事の本質を見極め、解釈し、獲得する
アナロジー思考
また全体を通して、理想の状態をイメージし、当事者意識を持つことが重要なので、問題解決思考が必要となります。例としては以下です。
問題解決 あらゆる課題を突破するビジネスパーソン必須の仕事術
問題解決のための行動の全体像を7つのステップで紹介してくれている本です。まず最初の一冊におすすめです。
本の画像
ここまで読んでくださりありがとうございました!