ほんまの家庭料理とはコレだ!(暫定案)
グッ…!こ、これこそが、実家遠方・知りあいなし・家狭い・持病持ちにおける、外出自粛連休の本当の実力だというのか…!一ヶ月近く休校休園が続くご家庭よりもはるかにダメージ少ないはずだが、共に玉砕させてくれ…。ガクッ。
子持ちの休みで一番困る事リストは各種取り揃えておりますが、昼と夕飯の準備はトップクラス。でも今回は大変さとは違う料理の話をしたい。
皆さんは「家庭料理」と聞くと何を思い浮かべるだろうか。味噌汁?煮物…?自家製漬物…?いやいや、それは単に「家庭で作った料理」ではないか?
私の考える家庭料理は「よく作るが、第三者がいたら基本は出さない料理」だ。具体的には今の所「市販ルーで作ったカレー」「そうめん」あたりだと認定している。
どうだろう。これらは来客があるとわかっている時に、あえてわざわざ出さないのではないだろうか。出すにしても、いつもと具やトッピングやお皿などがグレードアップしているはずだ…。違うかねワトソン君…?
過去には結婚した姉宅のそうめんを体験していた。だが結局は身内であり、根底にある実家流は拭いきれない。しかし実家では出さなかった「人参スティック」が用意されていたのは興味深かった。
そんなわけで、よその家庭のカレーの具や、そうめんの具やつゆのチョイス見たさに鼻息を荒くしていたある日、運のいい事に老夫婦の昼食に誘われた。暑い日だった。お互いに急な事だったので、上手い具合に既にそうめんを用意している所だった。何という僥倖か。
初普段そうめん体験は素敵だった。3人なのにザルから溢れんばかりのそうめんの量。この計算ミス感も素晴らしい。何よりそうめんタレは市販品なのに醤油のように塩辛いったらなかった。江戸っ子か。トッピングもネギのみがあり得ない量盛られている。ああ…ステキ…。でも辛くて食えねえ…。どうか高血圧にならないでね…。
ある時は、結婚してから夫の実家で「いつものカレーを、くれぐれも一切脚色せずに出してくれ」と大胆にも強気で所望した。我が家でも使っていた同じバーモントカレーとは思えないカレーが出てきて胸キュン★した。缶詰のヤングコーンやウズラのゆで卵が入り、牛乳たっぷりのそれは、ある種のスープのようで大変趣き深かった。
あ~、人の作った家庭料理は最高だ。ついでに愚痴らせて貰うと、今日も献立考えるの超面倒だ。パンだけ食べて生きていきたい…。