関東ファッション観察中

関東に引っ越してきて6年くらい。普段、着物の人を見る機会はほぼない。成人式と習い事をしている高齢女性くらいだろうか。

関西では京都が近いこともあったのか、全くファッションに興味がない私ですら、普段から着物や目を引く服を着ている姿を見かける機会が多かった。着物で車運転してる人もいた。

どうも関東ではファッションは住み分けがなされていて、領域をはみ出したらいけない風潮を感じる。ゴスロリ系はこの場所、原宿ではこの路線、ライブの時は同じコスプレした人、という印象だ。

九段下で血まみれ包帯を顔や腕にまいた女の子たちを見た時はビビった。誰かのライブだったのかマジで戦ってたのかは不明だ。後者ならお大事に。

関西ではその領域が緩いというか、ハレとケが混ざっていて面白い。電車で前に立っていた女の子は一見、スッピンで髪の毛ボサボサで普段着なのに、なぜか頭にはネコ耳がついている…。車窓から外に目をやると、クソ寒い中、素肌にノースリーブのダウンベストを着た男性が、田んぼのあぜ道を歩いていた。野生のレーザーラモンかよ。

京都の交差点で信号待ちをしていると、全身ピンクで揃えたフリルのワンピースを着た中年男性が向こうからさり気なく渡ってきた。友人によると有名なおじさんらしいが、祇園の近くだからか生舞妓さんより注目度が低くて笑う。

近所でよく見かけるオッサンは、自転車の後ろに常に黄色の大きな旗をさしてはためかせており、大漁旗……感じる。海遠いけど…。

大阪ではマジで見知らぬおばちゃんから「アンタその服ようにおてるな!(訳:大変お似合いです)」と言われ、ほんまに言う人おった!(意訳:ラピュタは本当にあったんだ)と胸が熱くなった。

今まで通りの関西感覚で服を買っていたら、私、絶対周囲から浮くと思う…。関西でフツーに着てた黄色いダウン、こっちではアウトなの…?バルス。

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