我、関西弁なおらず
外や店で話をすると、周りの人が振り向くことが多い。店なら「関西の方ですか?」と聞かれる。その後、私の返事に対して会話が続くわけではない。関東の会話にはオチがないと聞いてはいたがこういう事なのか…。
ここで「ちゃいます(訳:いいえ。関西に住んだことはありません)」と言ったら何が起こるのだろう…と気になって仕方ない。関西なら「でも自分、ちゃいますて言うてますやん!(訳:あなた、そうはいっても関西弁で否定なさってますよね?)」みたいなツッコミが9割の確率で入るのは間違いないが、関東でやったら多分スベる。
鹿児島出身の義母が小学生のころ、国語は標準語で教えると決まっていたそうだ。さすが開国しようみたいな事をいう土地は先の見通しがある。そんなハイカラな教育を受けなかった私は、関東に住んでいるというのに、標準語を聞くことはあっても発する機会がないため(※喋る相手がいない)、お手本がテレビやラジオのパーソナリティと時代劇という、今どきの海外留学生でもそんな人いないだろうよという知識の偏りよう。てやんでえべらぼうめ!
そんな一人鎖国状態の私ではあったが、帰省して関西の博物館に行った時にカルチャーショックを受けてしまった。関西弁の語気が荒く感じるのだ…!「ちょーなにやってんねんなはよこいや!(訳:さあ早くいらっしゃい)」と優しく子どもを呼ぶ母親。「な?ええか?わこたか?(訳:ね?わかったでしょう?)」と親切に子どもに説明をする父親。あー確かにキツイわ。
…なるほど、私、関東で知り合いできないわけだ…!テヘペロ☆
しかし前述したように練習の場がないので、未だに「きっしょうじ(吉祥寺)」「ふなはし(船橋)」「一瞬読めない(上石神井)」で詰まり、「あぶないからよくみいや~!(訳:左右ご確認ください)」と子どもを呼ぶ日々なのである。